ようこのかまど

おいしいからうれしくなるのかな、うれしいからおいしくなるのかな。

入会金もなんのその

2016年12月31日 | 心療内科医

届いた。
心身医学会に入会!(しないと来年の学会の演題出せない仕組みだった笑)
会誌の背表紙みてうずうずしてる。
来年も楽しいことがいっぱいありそうだ。


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知性、感性、霊性なんだって。人間は。
アリストテレスにもなれる、モーツァルトにもなれる、ルターにもなれる。

それらが合う人と、ずっと一緒に過ごしたいな!

さあ、新しい年が明ける。
Ich liege und schlafe und erwache;
denn der HERR haelt mich.
Psalm 3:6
今年最後の夜も、満たされた気持ちで眠れることに感謝して。

ゆりあげ港朝市

2016年12月27日 | 然るべくして食べ歩かれるもの達

せり鍋を待つ列のお供に、たまこん。

初めて食すせり鍋に

感激して

(根っこまで食べます)
別立てで投稿!
名取市、閖上の朝市です。

大賑わい。

魚や野菜が…

でもこれ買っても東京まで持って帰れないし…
というあなた。

ここで焼いて食べてく?

ホタテの開く音って一瞬で、流れ星見つけたみたいな喜びがあります。

このあとアウトレットでル・クルーゼの真っ赤なココット20cmを買って(…来年度から住む部屋が決まったお祝いってことで!笑)
ほくほくおうちへ。

おやつは、屋台で買ってきたずんだ餡を焼きもちにかけて。
最高!


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ちょっと言いすぎた。
「君の名は。」で、私が教えられるまで気付かなかった主人公の情景描写がひとつあった。
たしかにあのふたりは、本当の意味で再会して続くのかもしれない。

あ、直明け髪切りに行こっと!大意ないけど!笑

私のパジェント

2016年12月26日 | たびたべた

今年のクリスマスは家族と。
かの有名な「光のページェント」を歩きに仙台までいってきました!
シンプルで、なんとなく東京のイルミネーションより落ち着いた雰囲気で、ゆったり楽しめました。

ただ寒くて寒くて…
食べたいもの?
あ、おでん!!!

というわけで美味しそうなおでん屋さんへ。
太平山を燗つけてもらいました。

仙台の人は鱈の白子のことを「たらきく」と言うそうです。
このたらきく酢、クリーミーでほんっとに美味しかったの!

こちらも仙台名物、三角油揚げです。

帰りの新幹線、最近お酒をちょっと飲みすぎている気もして
どうしてもビールと笹かま!って気分にならなかったんですよね。なので…

仙台駅のJRの通路にあって気になっていたチーズケーキ屋さんに寄ってみました。
焼きたてタルト、サクサクさっぱりしていてペロリでした〜


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ところで、ページェントとは。
英:pageant
日本では誤った発音で流布していて、正しくは「パジェント」。特にクリスマス聖誕劇のことを言うみたい。
そもそもパジェントとは「ページを開く」と言う意味の言葉からきており、歴史的な出来事の場面を“本のページをめくるように”次々と表現し造っていくという意味があるのだそう。

今日、このクリスマスの夜も、きっと私のパジェントの一部になったのだな。
そう思うからきっと、また朝がやってくる。


そいえば「レナードの朝」、いい映画だった。

70年後はきっと覚えていないような考えごと

2016年12月24日 | デキんレジの雑記帳

みんなで記念撮影したアークヒルズのクリスマスツリー。

先輩の結婚式の後の同期飲み
って、なんかよかったなあ。
思い出アルバム作り始めたりして
もう完全、卒業モード。
さみしいよ。


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最近の気付き。
「君の名は。」のふたり、会えて本当によかった!と思ったけど
お互いの名前を知った後もふたりは続くかなあ。
たとえば。
何かに対して、好きな理由が分かってしまった途端、諦めがついてお別れできるようになることだってある気がするのである。もちろん悲しいけれど。
そこにそれ以上の深みが見出せなければね。

もひとつ。
“信じる”と“酔う”は紙一重だなあ。
信じ続けていたはずが、気付かないうちにただ自分が酔い続けたい願望だけになっている状態は、しばしばある気がするのである。それは危険なことだ、だって醒めてからの虚しさが辛くてさらに酔う方向に自ら向かう可能性があるから。
本来、見えないものでも触れられないものでも、本当に信じていれば虚しくなんかないはずだもんね。信じられるかどうかの境目はなんだろう、実体(と感じられるもの)があるかどうか?


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今週の外来研修で嬉しい出会いがありました。
私と同じ誕生日の、96歳のおばあちゃん。70年先輩。
それはそれは素敵な方だったんです。
だから何って、別に彼女に人生相談させてもらったわけじゃないのですが
なんだか元気をもらいました。
…もらっちゃったけど、だいじょぶだと思います。たぶん彼女の方が私よりも総合的には元気だった。

リエゾンのお仕事

2016年12月20日 | 心療内科医
前に担当していた血液腫瘍の患者さんに会いに行った時のこと。

抗がん剤に伴う粘膜障害について「だーれもわかってなかったと思うの!!こんなんなら死んだ方がマシッて思ったもの!!!そんなこと訴える元気もなかったんだけどね!」
…一ヶ月以上も血液内科回ってたから、すぐに分かった。正直、彼女の症状は周りの患者さんたちに比べて特別辛いものではなかったはずってこと。

でも医療者側が患者さんにそう思われちゃってるのが問題でしょ!
そのギャップを埋めるのが、リエゾンの仕事の一つだと思った。

一つ見つけたぞ。
なーんだ、簡単じゃない。
って咄嗟に思っちゃったけど、きっと何か私にはまだ見えていない壁が立ちはだかっているのだろう。


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ちなみに…

この世で今この瞬間、私が一番辛いよきっと!
と思うことはありますよねー
病気以外でも。

それは経験あるから私も知ってる。
だから、「みんなそうですよ」って言うのだけは絶対しない。

みんなそうなんだ…
って思わせて安心させてくれるのは、他人からではではなく自ら行き着いた場合の失恋ソングとかヤフー知恵袋とかだけです。

清し、ランドセル

2016年12月19日 | デキんレジの雑記帳

母が注文してくれていた、ランドセルのリメイクが届きました。

予想以上にかっこよくて使いやすくて、なにより
「あ、私のランドセルだ」ってすぐわかるこの手触りが
すっごく嬉しかった!!!

脇についていたキーホルダーの金具とか、部品も最大限活用してもらって
私のつけたキズもそのまま。

小学生のようこちゃんに久しぶりに会えた気がして
なんだか
反省しました…
乱れた心に、ピシッ
というかんじよ。

いろんな登場人物や歌詞や患者さんに共感できるようになった分
自分に甘くなった気がする今日この頃。

ススキの原を かきわけて

2016年12月03日 | 心療内科医

(近鉄から見える、これは平城宮跡だそうです。爆睡の私を優しく起こしてくれた粋な車内放送。)

第21回日本心療内科学会に行ってきました!

誘ってくださった先生が朝一のシンポジウムに出られるということで、なんとか始発に飛び乗って(病棟に行く時間は日に日に遅くなってるのに、できるじゃん私!笑)

おかけで、さわやかな青空の奈良を歩くことができました。
(歩きスマホしてたらシカとぶつかるぞ。)

こんなところで学会、すてきです。

休憩時間にぶらぶらした中庭。

メイン会場が能楽ホール、ドイツの偉い先生にも靴脱いで講壇に上がってもらってた笑

(ランチョンセミナーは柿の葉寿司)

会長をされていた先生、私は挨拶しかしたことないけれど、彼の文章や講演などを見るにつけ、この会場も彼ならではなのかもと思いました。

朝のシンポジウムのテーマは、「“治療的自己”をいかに教え伝えるか」。いろんなキーワードが出てきて興味深かったです。
シンポジストは学生のうちに教えるつもりで学年配当を問題にしていたけれど、医師側の生育歴とかも話題に挙がったように、ある程度は人間的な経験の差でスタート地点決まっちゃってる気がするんだよな…感性という点において。だからそんなに早期教育を意識しても手遅れというか……
もちろん私だってまだ教わる立場だけど、私は初期研修中がチャンスだと思う。それまでお勉強頑張れば頑張るほど病気を治せると思ってた人たちが、実際には患者さんがどのくらい指示通りに動いてくれるかを目の当たりにして壁にぶつかる。そうやってまさにいま身に沁みてる人々こそ、治療的自己について伝える格好のターゲットだと思うんです。と、言いたかったけどあんな教科書の著者としてしか知らなかったあのおじさんたちの前で言えるわけなかったよわたしゃ。

一日いろいろな講演を聴きながら(珍しく前向きに)想いを馳せたりもしました。
内科専攻医が終わったらどうしようか。市中病院の少人数体制に身を置き続けてコンサルから何から一手に引き受けて鍛えられながらも、最新の知識はこうやって奪いに来ればいいのだなと思ったり。一方で、今度は別のセッションで研究の話なんか聞いちゃうと、見学のとき話してくれた先生が「心療内科の発展に貢献したいなら大学かなと思ったんだよねー」って言ってたのも思い出したり。
日独交流の企画もあって、Tübingen大学心療内科の教授はドイツのプログラムの内容を紹介してくれてたので、向こうで学びたい夢も広がりました。そういえば文通中の彼女からのメッセージにもあった:Machen Sie weiter so, realisieren Sie Ihre Träume, denn nur die Realisierung der eigenen Träume bringt das Individuum vorwärts. Träumen alleine, ohne zu konkretisieren, bringt zum Nichts.そうだわ、やっぱり病棟長時代が終わったら(無事に終えることができたら)ゲーテに通って臨床レベルのドイツ語を身に付けるぞ〜
…お、いま自分がフリーであることって、こういうのを考えやすくするために誰かが用意してくれた状況なのかも!?(こんなところでも使える便利なリフレーミングであります。)

そのほか、見学でお世話になった方々の先生たちともお会いできて(覚えててくれた!)、臨床アロマのハンドマッサージ体験も受けて、私はすっかり元気になったのでした。
明日からまた病棟がんばる!今日習ったことも少し活かせるかも!