季節の風物詩 大寒のみそぎ!! 昔ながらのあられづくり!!
大寒や 太く生きよと 天の声 酒井 弘司
さっむいね~。どこに目をやっても冬枯れた寂しい風景に、思わず襟を立て少し身をすくめる。
それでもやはり寒いものは寒い。
当たり前だよね~今日から大寒。1年中で最も気温が下がり、寒さの感じ方がひと味違うという季節。
お風呂のお湯張りスイッチを入れると、湯沸かし器の手許スイッチまでが「お湯張りをします。お風呂の栓はしましたか」に続いて「非常に温度が下がっています、ヒートショックにご注意ください。長湯は危険です。41度で約10分間が適当です」と、生意気にもお風呂の入り方まで話しかけてくる。ご親切様ありがとう、ではあるがなかなかその通りばかりには行かないことも多い。
テレビでは、こんな寒さ厳しい大寒の入りだからこその、水を被り経を唱える「大寒のみそぎ」が、その地方の風物詩として取り上げられている。またこの寒の水で搗いた餅であられを作ると、粘りがあって特に美味しいといって、七色のあられ作りを今も引き継いでいる老夫婦の姿もある。
世の中は広い。ただただ寒いと引っ込んでばかりいては、やがて訪れる春の陽光に申し訳ない気がして、陽ざしを頼りに足腰のリハビリに精を出そうか、とも思うのだが今度はコロナが邪魔をする。
それでも、人影の少ない公園をちょっとだけ胸を張って歩いてみる。
大寒や太く生きよと天の声 背中を押される心地して、大寒の寒さを一瞬忘れる。