「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「お気に召すままに…」

2009年05月07日 | 季節の移ろい・出来事
我が家にやってきてもう5年にもなろうか、鉢植えのピラカンサス。
高さ50㎝にも満たない小柄な樹態ながら、身体全体を包み込むように、8~10㍉の愛らしい真っ白な花衣に覆われている。

その清楚な姿は、純白のドレスを身にまとった、初々しい花嫁さんを見るようだ。
まるで、「お気に召すまま、貴男の色に染めて……」とささやかれているような、ときめきをおぼえる。

よく見ると、その小さな花の一つひとつに、確かな実となる小粒の卵を抱いている。
今年ほど見事に花をつけたことはない。これまでの育て方が、いい加減だったのか。
鉢植えだけに、水を切らしたり肥やし不足などは禁物である…と分かっちゃいるのに。
しかし今年のはじめからは、家主に気持ちも時間も少し余裕が出来たのだろうか、手を添えてやれた。

このまま順調に行くと、秋盛りには見事な色づきを見せてくれるのだろう。
買ってきたときは赤と黄色が半々だったと思うが、ここんところ赤がほとんど姿を消した。黄色だろうと赤だろうと、それこそお気に召すままの色でいい。しっかり実ってくれたらそれでいい。

大地に根を下ろしたものと違って、特に水遣りは欠かせない。ともすれば、真夏の直射日光にも神経遣う。
このように手をかけ・気にかけ・声をかけてやれば、期待に違わず成長し実を結ぶ。

それにはこれから半年間という月日を要する。いくら肥やしを多く与え、水遣り回数を増やしても2ヶ月3ヶ月では実を結ばない。欲をかいたり、慌てて結果を欲しがったりすると、ロクな結果にはならないことを、真っ白い花に覆われたピラカンサスから教えられる思いがする。 世の中の子育てまたしかり……。

         ( 写真: 我が家の小さな庭を彩る、鉢植えピラカンサス )
コメント (2)
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