「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「映画鑑賞」

2009年05月20日 | つれづれ噺
親しい友人からお勧めを頂いた、中国を舞台にした人類の闘いの歴史を描いたスペクタクル『レッドクリフパートⅡ』に次いで、今回は、どうしても自分で見たかったアンコール上映の、アカデミー賞受賞作品『おくりびと』。

映画を見る前に、アカデミー賞受賞という快挙と、遺体を扱う映画という先入観から、母の葬送を重ね合わせてあれこれ書いたのが2月24日。 今回実際に観てみたら、あれこれ理屈を考えるまでもない、すべての愛がテーマであることに思い至った。

全編を流れる、親子の愛・夫婦の愛・家族の愛・友人の愛・隣人への愛・他人同士の小さな社会への愛、そして仕事への愛。これら全ての人間愛を通して、人が人を愛し、仕事を愛し、生きるということは何か。それに対して、誰もが間違いなく経験する「死」とは何か。この永遠のテーマを具体的に切り取って目の前に置いてくれたような、深刻ではないが感動の涙を誘う娯楽映画であったのかな……と観た。

そして、人間の死とは、誰もが一度は通過する「門」を通り抜けることであり、新たな「門出」でもある。だから死=滅亡・不浄という断片的捉え方に一つの問題提起をしたのかな…とも感じた。

もちろん、想いは人それぞれだから、この場で何をか言わんや…である。映画評論家などの偉いお方がおっしゃるように感じるのは、それはそれでいい。が、自分の目で観て自分で何を感じ、何を受け止めるかは飽くまでも自分である。この映画を観て、やっぱり面白かった……という評価が一番当たっているのだろう。

インフルエンザの危険が迫る中、映画館などの人混みに向かって……という懸念もないことはなかったが、案ずるに及ばず。ここらでは映画館は人まばら。15人も一緒だっただろうか……。
コメント (12)
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