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豊島家の字母紙「菱湖」

2012-01-28 06:27:14 | 写真
1月28日(土)、晴れそう。

昨日の夜のレセプション。
午後は京都まで所用で出かけていたのですが、チョッと疲れが出たので帰宅することにしました。
レセプションは、急遽欠席に。
事務局長の濱田先生、関係者の皆様、申しわけありませんでした。


豊島家の資料、その続き。
順不同で、掲載しておきます。
これは「菱湖」の字母紙。


豊島家の字母帳には、もう一つの「菱湖」があります。
これは向うが透けて見えるくらいの薄葉紙に印刷されています。
実際に駒に貼って使っていたのでしょう。

何故か「王将」が2つ。
「王将」は実はもう一つあって、どちらか気に入った方を使ったのでしょう。
右上に肉筆の墨書で「豊島作」「菱湖書」。
紙の上端が、ハサミで切り取られたように歪な切り口。
薄葉紙には他の駒文字も一緒に印刷して、切り分けて使ったことが窺えます。


これは紙箱の蓋表。
元々は、安い駒の箱ですが、「探山」と「法眼董斎」とあります。
中には駒型の2種類の字母の印盤が入っていました。


印盤と言っても、駒に文字が彫られていて、字母の判子として朱肉で薄葉紙に写していた訳です。
駒形の表面には、彫った時の字母紙が貼られていて、朱肉が浸みこんでいました。
それが、昨日ご覧頂いた赤い字母。
出来るだけ文字が崩れないようにセロファンテープで剥がして転写、保存しています。

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