1月5日(木)、曇り。
本日は、「断捨離」と「守破離」。
どちらも三文字熟語であり、同じ文字も入っている。
しかし意味は全然違っていますね。
「断捨離」は、身の回りの物を整理したり捨て去ることだけでなく、生き方も不要なものを整理して、スッキリした形にする意味もあって、その一つが小生の年賀状でもあります。
他方、「守破離」は、伝統芸能とか伝統工芸で良く使われる言葉ですが、今年、ある方から頂いた年賀状に、大きく「守破離」と書かれた一枚があり、続いて「昨年は還暦を迎え、十七世名人を襲名しました。若手と盤上での対話を楽しめるよう今年も精進を重ねたいと思います」とありました。
「守破離」の「守」は、習い覚えた手順や決められた形を守って努力するということなんでしょうし、「破」は、それを破るということであり、「離」は、さらにそれらから離脱して、なにごとにも拘りなく独自の心境で、まさに名人・達人の領域に至るということなんでしょうね。「名人、危所に遊ぶ」という言葉もあります。
工芸の世界の領域でもある駒づくりでも、そのような心境に到達することこそが理想なんでしょうね。
今日は、いただいた年賀状を拝見しての話でした。