1月22日(日)、晴れ。
寒さが戻りつつあるようです。
「書き駒」と「盛上げ駒」の続きは、少し後に延べることにします。
今日は、嬉しい話。
名古屋から、お二人の訪問がありました。
2人で、ということは知らされていて、てっきり将棋友達の男性二人だと思っていたのですが、女性とお二人での訪問でありました。
大体、普通は男性なので、今回もそのように思い込んでいたのですが、違っておりました。
男性は32歳。将棋指導員の資格取得者で、大学卒業後、鬼頭さんには種々指導者としての薫陶を受けたとのことでした。(小さい頃には鬼頭さんに習っていたと書いたのは小生の勘違いで、訂正します)
女性同伴での訪問は非常に珍しく、話を進めていると、お二人は婚約中で、間もなく結婚されるということが分かりました。こんなことは初めてで、大体は男性お一人か、男性同士の訪問が通例なのですね。
男性曰く、「結婚記念品では、時計を考える人が多いのでしょうが、何せ将棋好きなので、結婚記念品として駒を考えていて、それで今回、この訪問につながった」ということでした。
「へーッ。それは嬉しいことです。気に入った駒が有ればいいのですが」と用意した何組かの完成品をご覧いただき、「2か月ほど待ってくだされば、新しく作ることもできますよ」と別途用意した木地も何種類かもご覧いただいて、最終的には新しく作ることになりました。
書体は空蝉、宗歩好み、無双の中から今月中に決めてもらって、木地は御蔵島ツゲの杢、盛り上げ駒、出来上がるのは4月上旬と決まりました。
「事前の予約金はいただいておりません。代金は、出来上がってからのお支払いで」ということでお願いしました。
それにしても「結婚記念品としての駒」。
これまでは、退職記念にという駒」は、何回かお受けしたことはありましたが、「結婚記念品」としては初めてで、大変うれしいことであります。
あ、それに「駒箱」のこと。
近頃は対局用の四角い駒箱を別途求められる人は、めっきり少なくなっていて、余りお見せしたことはないのですが、今回は通常の平箱とは別に、四角い対局用にとっておきの駒箱(奥山正直さん作。25年くらい前からのとっておきの品)も別途お求めいただくことになりました。
しかもそれは、私が持っている中で最上等品で、ギラっとした島桑杢が自慢の駒箱。いつぞやのタイトル戦で使用されたものです
さてさて今夜は、グッスリ眠ることにいたします。
あ、そうそう。気になっていました王将戦。
羽生さんが勝利して、1対1。
こちらも面白そうですね。
「ご結婚記念品としての駒」は、大変素晴らしいご発想ですね。
将棋は、対局者同士の技量を競うものです。その技量には、着想・発想、経験、知識、予想・読み、運・賭けもあります。
ご家族となられる、お二人のこれからの人生をお幸せに、お築きになられるには、最適のお道具かも知れませんね。
ただし、円満の秘訣は、お相手に勝ちを譲ることかも知れませんね。