紘一郎雑記帳

多くの講師の講演から面白い情報をお届け癒します。

憲法9条が日本をダメにする 紘一郎雑記張

2015-07-28 04:30:42 | Weblog
憲法9条が日本をダメにする 
紘一郎雑記張
 
「憲法9条が日本を守っている」
という無知と現実逃避が招く危機 K・ギルバート氏の意見
 
 
 
 
日本のマスコミは「強行採決」という言葉を好んで使う。
ちなみに米国には日本語の強行採決に該当する用語はない。
一般的な米国人は[強行採決反対!」
とたびたび大騒ぎする日本人が理解できないだろう。

そもそも、民主主義とは賛否両論の議題について、
過半数を取った側の意見に全員が従うルールである。
どちらが過半数なのかを知るには、採決が必要不可欠となる。

民主党政権時代に1~6時間程度の審議で次々に採決された法案について
「強行採決だ!」と叫ぶのなら分かるが、安全保障関連法案については
110時間を超える審議後である。これを強行採決として批判するのは、
情緒的すぎると思う。
今回の採決を受けて、
内閣支持率が5~10ポイントほど下がるとの分析があった。
安倍晋三政権に批判的なマスコミが、わざわざ「強行採決」
と報じる最大の目的はこれだろう。

国会中継はあまり見ていないが、報道を見る限り、議論は
十分尽くされたのかという疑問は残る。法案の具体的内容に関する
議論はほとんど聞かれず、「憲法違反だ」「自衛官のリスクが増す」など、
周辺の議論ばかりが目立ったというのが、私の印象である。

ただしこれは、時間稼ぎと安倍政権のイメージダウンを目的とした審議を
行った野党に責任がある。
また、某閣僚の「国民の理解が進んでいるとは言えない」
との発言は率直な見解だと思うが、次期首相を狙う下心も透けてみえる。

先週の連載では、安倍首相が国民への説明責任を十分果たすには
テレビ局などの協力が必要不可欠だが、あまり協力的とは思えないと書いた。

本来、国会審議中の重要法案の論点や争点を整理して、国民に
分かりやすく伝えることは、マスコミが果たすべき重要な役割の1つである。

ニュースでは「戦争法案反対!」「強行採決恥を知れ!」などと叫んで、
各地でデモを行う人々の様子を報じているが、
マスコミの職務怠慢が生み出した被害者だ。

彼らが他国の工作員ではない限り、
「われわれは世の中の動きを理解していません」
「煽られて大騒ぎしています」とアピールしているようにしか見えないからである。

「憲法第9条が日本を守っている」という教義の宗教にダマされる人々には、
もはや怒りすら感じる。第9条のせいで島根県・竹島は奪われ、
北朝鮮による拉致被害者は奪還できず、東京都・小笠原の赤サンゴは
壊滅状態、沖縄県・尖閣諸島周辺では漁ができない。

国民の無知と現実逃避が、日本という国を危機にさらしている
アメリカ人の私でも簡単に判ることである。