紘一郎雑記帳

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7月1日はうるう秒・株価はどうなるの?  紘一郎雑記張

2015-07-01 00:00:33 | Weblog

7月1日はうるう秒・株価はどうなるの?  
紘一郎雑記張

7うるう秒で寄り付き直前に
「午前8時59分60秒」発生―売買への影響は

 

 7月1日に3年ぶりとなる「うるう秒」の調整が行われる。
うるう秒の調整は地球の回転の観測を行う国際機関IERSが決定し、
IERSの決定を受けて世界で一斉にうるう秒の調整を実施。日本では総務省と
NICT(情報通信研究機構)が標準時の通報に関する事務を行っており、
IERSの決定によりNICTが日本標準時にうるう秒を挿入する。


 時刻はかつて地球の公転・自転に基づく天文時(世界時)で決められていたが、1
958年から原子振動を利用した原子時計に基づく国際原子時が開始。
1秒の長さが非常に高精度なものとなった結果、原子時計に基づく時刻と
天文時に基づく時刻との間でずれが生じるようになった。
原子時計に基づく時刻を天文時とのずれが0.9秒以内に収まるように調整を
行った時刻を世界の標準時(協定世界時)として使うことにしており、
その調整を行うために数年に1回、1秒のうるう秒挿入を行っている。


 たかが1秒と思うだろうが情報通信ネットワークやコンピューターは
正確な時刻管理のもとに運用されており、例えば電話などの料金、テレビ放送は秒単位。
間違いなく運用するには正確な時刻情報が必要となる。


そして・・株式市場への影響は?

 NICTではIERSの決定を受け7月1日、日本標準時にうるう秒を挿入するが、
問題なのはその時間。午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に
「午前8時59分60秒」を1秒挿入するが、株式市場はまさに寄り付きの時刻となる。
寄り付きは売買が多く行き交ううえに、東証の株式売買システム「アローヘッド」は
注文を受けてから売買が成立するまでの時間が1ミリ秒以下(1ミリ秒=1000分の1秒)。
1秒は決して短くなく、問題が発生した場合の影響が心配される。


 東京証券取引所(日本取引所グループ<JPX><8697>)によると、
当日は「午前7時から午前9時までに7200秒かけて徐々に時刻をずらしていく」という。
つまり午前7時から修正を開始し、午前9時00分00秒の時点で修正が完了するわけだ。
すでにテストも終了しており、「うるう秒による売買システムへの影響はない」(同)と話す。


市場からは、「アルゴリズムがちゃんと狂いなく動くのか若干不安」(外資系証券)と
別の心配をする声は出ているが、株式市場への影響は特にないとみてよいだろう。