伊吹山への登り口から先、車道には足跡がない。KENさんによれば、ここから先はあまりいい風景がないとのことだが、昨年を思いだしてみると、そうだったような。
緩やかな斜面をスノーシューを登るのは、最初は苦労したがだんだん慣れてきた。頂上に着く頃、時折雲が途切れて太陽が顔を出す。
雲間から差し込む陽の光だから、陽の当たる場所と当らない場所の差が面白い。
これは何かのオブジェかな
伊吹山の尾根伝いに山荘へと戻る途中、晴れていれば石鎚や瓶が森が臨めるのだが、雲に覆われなかなか姿を拝めない。しかし、霧氷は昨年をはるかに上回る迫力。
絵になる木を探しているうちに、霧氷をまとう木々が枝垂れ桜のように見えてくる。そう意識しすると、満開の桜に囲まれているような気になった。
陽が射したり翳ったりするので、一か所に留まって光の加減が変わる度シャッターチャンスを狙う。そうしているうちに見知った顔が追いついてきた。福島さんである。せっかくの機会なので、昨年の写真展を見たこと、写真集を買ったことなどを話しながら、自己紹介する。プライベートな名刺を所持していたので、自分のブログも紹介してしまった。
一度別れた福島さんに追いついたので、横に並んで福島さんがどんな絵を狙っているかを見せてもらう。福島さんはデジイチも持っているが、メインはリバーサルフィルムを使っているようで、枚数が取れないと嘆いておられる。確かにデジイチを手にしていて以来、「○○な鉄砲も数撃ちゃ・・・」的に撮ってきた。そのおかげで撮り方が身についたのも確かだが、一枚の絵に対する集中力をおろそかにしているなと感じさせられた。
福島さんは伊吹山頂上へと引き返していくので、我々は山荘に戻る。
先泊の七人組と、にぎやかに温かい鳥鍋を味わった後、マネージャーを含めてしばらく談笑してから、宿泊室に移動。明日すぐ出発できるようにパッキングして布団にもぐりこむ。昨年は寝具をかぶっても寒くて寝返りも打てなかった記憶があるが、今年は暖かく休むことができた。時間は20時30分。明朝の晴れを祈りながら眠りについた。
つづきます。
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