今回の瓶が森登山は朝陽を撮るのが第一目標。一晩中強風の音を聞きながらもなんとか体を休めて5時半にシュラフから這い出す。しかし相変わらず強い風。これでは朝陽は無理だろうということでゆっくりと朝の支度。温かい食事で落ち着いてからシュラフやツェルトを収納する。圧縮された状態に戻すのは一苦労だが、何とか収納袋に納まった。天候が回復するまでゆっくりとしていたら、下山開始は9時前になっていた。
昨日歩いた後はすっかり消えてしまっている。またもや誰も歩いていない真っ白い道を、雪に足を埋めながら歩く。瓶が森から子持権現へのショートカットでは、強風で不思議な風景が出来上がっている。
林道に出ると、雪は深いもののスノーシューだと歩きやすい。風景を楽しむ余裕も出てきた。
子持権現を撮っていると、吹き上げる風に雪が舞う。
時折青空が見えるとすぐにカメラを向ける。
陽が当たって白く輝く子持権現。
霧氷は青空バックだと映える。
ここでD500に異常発生。昨日からほとんど首にかけていて、雪をかぶりながらも無事動いていたのだが、シャッターが切れなくなってしまった。やむなくD500をザックにしまい、ここからはコンデジで。
登山口に戻ったのは12時半。車は5cm位の雪をかぶっている。装備をおろし、車から雪を落として帰路についたのは13時過ぎだった。
これなら早く帰りつけなと気が緩んだわけではないのだが、吉野川源流登山口を過ぎたところで車が斜めに走りだし、制御不能のまま溝に脱輪。KENさんに手伝ってもらっていろいろ試したが脱出できないで、JAFに頼ることにする。この場所からは携帯が通じないので、寺川集落まで戻ってJAFに連絡。雪のため作業車が出払っており到着まで2時間かかるといわれた。KENさんが「それじゃゆっくりしよう」と言って、寺川神社脇の小屋でお湯を沸かして温かい食事をふるまってくれた。上高地を訪れたときの話などを聞いていると、1時間半くらいでJAFが到着。KENさんの車で先導して脱輪場所にもどり、VEZELを引き上げる。すでに暗くなっているので、まず寺川神社まで戻ろうというので、手続きなしで出発。雪道をJAFのトラックが苦労しながら走るのを後ろから眺めつつ、慎重に走行。不安定な雪道を独りで夜走るのは、避けたいものだと実感した。
寺川まで戻って手続きを行う。JAF会員だが場所が場所なのでさすがに有料だった。ここまで付き合ってくれたKENさんにお礼と「今後も懲りずにお願いします」とお願いして、解散する。帰路も雪が残っているし、夜走ると全く違う道に見えてくる。それでも後は問題なく無事帰宅。
今回はいろいろとトラブルもあり、最後は自分の不注意でKENさんに迷惑をかけてしまったが、いい経験ができたと思う。気に入った写真もかなり撮れたので、今年の瓶が森行も大満足。