四国中央市にある三角寺の桜を一度見てみたいと思っていた。平野部より少し遅い開花と聞いていたので、桜が散り始めた6日、雨模様ではあったが訪れてみることに。
出発してから1時間程、8時前に到着した三角寺は、やはり雨の中。細い山道なので、まだ人の少ない早朝の訪問。駐車料金200円を箱の中に入れ、装備を背負って傘を差し、急な階段を登る。ここの階段は段差がある上に、石積みの為まっすぐでなく、雨の時には注意して登らないと危ない。
寺門をくぐると、いい感じの桜が咲いている。写真で見た木と違うなと思いつつ、しっとりした感じの景色を楽しむ。
奥に進むと、まだ未開化の桜の大木。どうやらこれがお目当ての木のようだ。
桜とお堂の感じがとても絵になる場所であるし、野鳥も何種類か見られるようだ。ここはまた来週、再訪しなくては。
もと来た道を戻るのではなく、そのまま先に進む。翠波高原に通じる虫佛林道は、滝めぐりを始めた頃は通行止めだった。そのため、この道の途中にある馬瀬法皇の滝を訪れることができたのは、かなり後だった。
その馬瀬法皇の滝をスルーしたころから、道脇が白くおおわれていることに気づく。桜の花びらにしては妙だと思っていたら、雪のようである。
そしてさらに登っていくと、完全に雪景色。枝に積もった雪が、このエリアの寒さを感じささせる。
道は完全に雪に覆われ、積もった雪の深さは2cm程だろうか。さすがにこの時期は冬用タイヤではない。凍っていないことを祈り、四駆であることを感謝しながら、誰も通っていない真っ白な道を進む。
もしかしたら翠波高原で、雪と桜が見られるかもと期待する。
道が下りになる。雪の時は登りよりも下りの方が危険である。特にこのルートはヘアピンカーブが多い。スピードが乗りすぎないよう、ゆっくりと下ってカーブに進入。到着した翠波高原は、やはり真っ白な雪の中。
期待した桜は、まだ固いつぼみのまま。やはりここは平野部とは気候が異なるようだ。
翠波高原をおり、国道に出たところで満開の桜。ほんの数kmで、これほどの変化とは、やはり自然は怖いものだ。
久しぶりの水ケ滝。程よい水量で、この滝の優美さが最もわかるような。前面にある滝を入れようと思うと、トンネル前の高さ制限ゲートが邪魔になる。車が通らないタイミングを計って、道の真ん中に三脚を据え、滝の姿と桜が上手く入る位置を探してみた。
絵としては今一つだが、この時期のこの滝を見たのは初めなので、新鮮な感じがして、この滝の新たな一面を見たように思う。
下の写真は、具定展望台の桜。三角寺からここまでの間、山にかかったガスをバックに桜を撮ろうとしたのだが、それらしいのはこの一枚だけ。
天候が回復しそうにないと判断して、午前中ではあったが、帰路につく。雲の合間から時折太陽が顔を出したかと思っていたが、高松に着く頃には一部青空が広がっていた。
家に戻る前に、近くにある桜並木に寄る。花びらが散って風に舞うのがいい感じだったが、風花を写真に撮るのは、難しい。
桜のシーズンは終わったかと思ったが、まだ来週の楽しみがありそうだ。