青川の里 ~付知川 鮎釣り日誌~
青川(付知川つけちかわ)の里、岐阜県中津川市田瀬地区から鮎釣りや川のこと、地元情報などを。オフにはワカサギ、アマゴ情報も
 



昨年の12月18日、郡上市大和地内の長良川釜淵橋下流で行われている工事現場を見学する機会があり行ってきました。
例年多くの大会も開催される釜淵橋下流は、度重なる大増水で砂礫が流され、河床が低下し岩盤が露出してしまい、魚族の棲息や移動にあまり良い環境ではなくなってきており、釣りのポイントとしても次第に魅力を失ってきておりました。
この工事は郡上土木事務所発注で釜淵橋から栗巣川出会いまでの区間で、来年3月までに分散型落差工を設置して、河床低下を防ごうという目的で行われております。
分散型落差工とはコンクリートなどは一切使わず、自然の野石を使って自然の造形物に近い安定した構造を、旧来の伝統的な石垣構築技術を応用して組む床止工ということであります。
この石組みによる床止工をその川の流れにあった間隔で設置することにより、瀬と淵(小さな棚と考えた方がよさそうです)が連続して流れを形成し、礫の流出を防ぎ良好な生息環境を復元することができるということです。
技術指導をされているのは高知県の西日本科学技術研究所の福留脩文氏であります。
福留氏は長年の研究からこの工法を提案され、すでに日本全国でかなりの実績を上げておられるとのこと。
この工法が広く採用されれば、護岸工事を行った後などののっぺりとした川を、より自然な状態に戻すことができるのではないかと考えられます。
なので、この長良川でまず成功してほしいと願っております。

下は分散型落差工の石組み
無造作にただ石が並んでいるみたいですが、一つ一つキチンと考えて並べてあるんです。


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