中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

つや姫賛歌

2015-07-11 23:59:12 | 山形
 先月の「こめ米コンサート」でお土産に頂いた、山形が誇る一等米「つや姫」を食べてみました。

…「伊勢物語」の中で、人々が業平の歌を聞いて感涙にむせび、食べようとしていた「干し飯」が涙でふやけてしまった、という部分がありますが、そのシーンを思い出すほどに旨い。あまりの美味しさに落涙し、硬めに炊いた「つや姫」がリゾットになってしまうほど…やはり古典はちょっと大げさですね。

 
 主催者から「つや姫を宣伝して下さい」と言われたから言うわけではありませんが、本当に旨い。

 
 実は「つや姫」を食べるのは久しぶりなのです。新種として発表された時以来かも知れない。

 その時は「粒が大きく、とにかくモチモチしている」という印象でした。悪くはないが自分の好みではないなと…米好きにあるまじき事ですが、私は「餅」が苦手なのです。高じて、柔らかめに炊いたご飯も苦手。シャリはやはり、輪郭と粒立ちです。

 ということで、日ごろ食べる好きな米は、山形の主力品種の「はえぬき」です。「はえぬき」は美味しいし安い。「つや姫」は高いしベタつく…という認識でした。


 ところが。数年ぶりの「つや姫」にびっくり。粒立ちは素晴らしく、一粒ずつの弾力がすごい。「銀シャリ」とはよく言ったものです。炊飯器を開けた時に、粒つぶがくっきりと光ってます。

 きっと、さらなる高みを目指して改良されたのでしょう。かつてのベタつきが、一粒一粒が歯を押し返してくるような心地良い弾力に変わりました。他では味わえない、満足度の高い味です。…全国の「通」に目隠しをして、魚沼産のコシヒカリと食べ比べてもらいたい。


 「山形ブランド」を堪能しました。 

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