中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

実りの秋

2024-09-30 21:06:00 | 山形

 少し前まで、米不足が騒がれてました。遠くの都市部の話かと思っていましたが山形でも、スーパーから米が消えたりして驚きました。

 とくに山形では、米自体は絶対あるのに。…ティッシュペーパーやマスクの反省が全くないのが、ヒトというものです。
 
 最近になって、案の定、美味しい新米が店頭に並ぶようになりました。やっぱり旨い。新米がたくさん売れて、米農家の方々が潤うと良いですね。結局、日本人を支えるのは米農家の方々です。酒米の方も、よろしくお願いします。私の人生も皆様に支えられております。
 
 さて、昨日は山形Qのリハーサルでしたが、外からの機械音がうるさい。
 
 …この耳障りな音はいったい何だろう?イラっとしそうになる。
 
 休憩の時にわかりました。周囲の田んぼでの稲の刈入れです。
 
 …それなら仕方ない。ぜひ頑張って下さい。
 
 今日は山響のスクールコンサート。東根市の小中学校で午前午後。
 
 またしてもあの音が。学校の周りは広大な田んぼで、黄金色の稲が実っています。もうわかっているのでイラッとしない。
 
 …音楽よりも大切なことかも知れないので、ぜひ頑張って下さい。お米あっての私たちですので。
 
 実りの秋。米どころでは、美味しい新米がどんどん刈り入れられていますから、首都圏の皆様も楽しみに待っていていただきたい。
 
 「つや姫」「はえぬき」「雪若丸」…本当に美味しいので、山形のブランド米を、ぜひよろしくお願いします。
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着つつ慣れにし

2024-09-28 22:40:00 | 山形弦楽四重奏団

 つかの間の休日の今日は、山形Qのリハーサル。次の第93回定期は10月15日。ふと気づくと、もうそれほど日がないのです。

 今回は山響首席コンサートマスターの犬伏さんと、お馴染みヴィオラの田中さんをゲストに迎えてモーツァルトの「弦楽五重奏曲五番」をメインに、同じくモーツァルトの弦楽四重奏「第五番」「第十番」でお楽しみいただきます。
 
 それにしても、五重奏曲の難しいこと。随分前にも演奏していますが「どうやったのか?」と思うほど、記憶にもない。
 
 …たぶん、適当にやったのでしょう。
 
 歳を重ねるほどに、以前やった曲が難しく感じられるのは、単なる衰えなのか、その曲が持っている要求度の高さをようやくわかるようになったのか、どちらなのかはよくわかりません。
 
 いずれにしても、名曲は奥が深いということだけは間違いない。難しくて、素晴らしい作品です。
 
 お互いに、旅の疲れもありながら、良い練習になりました。
 
 メンバーが1人欠けてから、毎回ゲストを入れてやっていますが、これはこれで、良い期間になっています。永年付き合っていると「まあ、こいつはそういう奴だから」と、お互いに敢えて言わなくなる部分が多くなってしまうものですが、そこらへんを、ゲストとの関係であらためて指摘されると、「癖」のようなものを自覚して、「なんだ、今までうまくいかなかったのは、自分のせいだったのか」と気付かされることもある。
 
 ゲストの2人に感謝しつつ、本番までもう少し精進します。
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帰宅

2024-09-27 21:03:00 | 旅の空

 ふたたび、演奏旅行から帰って来ました。帰る頃には、すっかり秋になって肌寒い山形だろうな…と思っていましたが、そうでもなかった。

 終わってみれば、今月は月の3分の1以上が旅行だったことになります。
 
 今週は、文化庁の主催の演奏旅行なので、詳しいことは書けませんが、久しぶりに宇都宮まで行きました。
 
 各地でも、もちろん飲みましたが、やはり、自宅で山形の酒を飲むと、ホッとしますね(ちなみに「東北泉」でした)。
 
 忙しい芸術の秋はまだまだ続きますが、しばらくは山形で、深まる秋を楽しみたいと思います。
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高砂「山廃」大吟醸

2024-09-23 00:00:00 | お酒の話(県外)
 私の誕生日祝いに、息子が送って来ました。たまたま静岡に遊びに行ったついでのようですが、静岡の銘酒「高砂」の山廃仕込みの大吟醸。
 
 山廃仕込みの酒は、日本酒づくりの伝統に忠実なので、今の酒と比べると古風な味がします。ちょっとスモーキーなような香りと、深みのある味わいの酒が多い。
 
 静岡の「高砂」は、居酒屋で見たことはありましたが、さてどんなものか?
 
 まず、とにかく華やかな香り。こういう種類の香りは、山形の酒には絶対にない。ブランデーにあるような、フワッとした甘い香り。
 
 味の方は、さすが山田錦48%を富士山の伏流水で醸しただけあって、スッキリとキレる。このゴージャスな香りからは想像できない切れ味です。
 
 説明書きにもありましたが、脂のある肉料理に合うと思います。要するにゴージャス系。山廃のイメージが変わりました。
 
 日本酒といえば和食。しかもあっさりした刺身。さらに言えば、升の縁につけた塩で充分…というイメージは、もう古い。
 
 華やかなパーティーにこそ合う日本酒もあるのです。息子はまったく酒が飲めないので何も考えてないとは思いますが、新しい種類の「祝い酒」だと思います。
 
 堪能しました。
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新潟公演

2024-09-22 20:47:00 | 旅の空

 雨がすごい。「秋雨前線」などという風流なものではありません。最近は梅雨とか秋雨と言っても台風直撃のような豪雨になるので困りますね。

 豪雨の新潟でしたが、さすがはドラクエ公演、満席のお客様に感謝します。
 
 前日は、山形から新潟県に入ったあたりにある、関川村の温泉に泊まりました。しかし、宿に着くなり「近くには避難指示が出たりしてるみたいですが、まあ、大丈夫だと思いますよ〜」と、おかみさん。
 
 …逆に不安になりますけど。
 
 なんとか無事に朝を迎えて、新潟へ。
 
 途中も豪雨でしたが、これも無事に到着。新潟りゅーとぴあホールは、付近に他のホールや体育館などイベントができる大型施設が集まった複合施設ですが、その、どこでもイベントが行われているらしく、駐車場が大混雑。
 
 雨など、ものともしない新潟の皆さんの熱気が素晴らしい。
 
 良い演奏会になりました。おかげで、秋の新潟ドラゴンクエストは、来年の開催も決定されたようです
 
 私たちも、また来年を楽しみにしております。
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秋のドラクエ

2024-09-19 22:42:00 | 山形交響楽団

 今週の山響は、昨日の天童市でのスクールコンサートもありましたが、あとは週末の「ドラゴンクエスト」新潟公演です。

 まだまだ暑い毎日ですが、涼しくならなくても、芸術の秋の忙しさはしっかりと例年通り。
 
 今回は新潟の「りゅーとぴあ」での「ドラゴンクエストⅪ」。指揮は、ドラゴンクエストに思い入れが深い大井剛史氏。
 
 今日からリハーサルでしたが、なんと東北新幹線が動かない。ドラクエは編成が大きいので東京からたくさんのエキストラを呼ばなくてはならない。その方々が、すべて足止め。
 
 車輌がはずれたとか聞きましたが、大きな事故にならなくて幸いでした。
 
 …結局、リハーサルが始まったのは予定の3時間半後。なんとか到着した奏者も「東京駅から10時間かかりました」とぐったりしていました。
 
 よく、鉄道を遅らせるような迷惑行為をすると鉄道会社から損害賠償を請求されるというような話を聞きますが、あれは本当なのでしょうか?だとしたら、鉄道会社が自社のせいで起こしたことには、利用者に補償があるべきですが、それは聞いたことがない。
 
 ということで、本日のリハーサルは短時間しかできず。明日、みっちりとリハーサルをして、新潟に移動します。
 
 ただでさえ忙しい秋。ギリギリのスケジュールでやっていますから、これ以上、何事もないことを祈ります。そして、新潟公演が良い演奏会になるよう頑張ります。
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白真弓「吟醸原酒ひやおろし」

2024-09-17 22:32:00 | お酒の話(県外)
 いよいよ秋ですね…と言うにはまだまだ暑い。いったい何なんでしょうか。9月も半ばなのに。
 
 とは言え、日本酒の世界ではきちんと秋が来ています。「秋あがり」「ひやおろし」のシーズンがやってきました。
 
 これらは、夏の間しっかりと寝かせているので、熟成された芳醇な味わいがウリです。
 
 夏の間は冷たくてスッキリした酒が良いのですが、涼しくなってくると「きのこ鍋」や「焼きさんま」などと合う、すこし奥行きのある酒が美味しく感じるのです。
 
 今回は、またまた頂き物で恐縮ですが岐阜の銘酒「白真弓」の吟醸原酒「ひやおろし」です。
 
 原酒はそもそも加水などして整えたりしないので、アルコール度数が高めですが、これも、おしゃれなボトルの外見にそぐわない18%。
 
 「ワインみたい♡」などと調子に乗って飲もうものなら、やられます。18度といえば、標準的なワインの1.5倍以上ですからね。
 
 さて味の方は…
 
 …さすが。濃厚です。アルコール度数のせいもあるでしょうが、骨太のしっかりした感じ。それでいて、ツンとした香りや変な酸味は無く、まっすぐな酒です。私の思う、本当の「辛口の旨い酒」というのはまさにこういう感じ。
 
 思うに内陸の飛騨は伝統的に、これからの時期、保存のきく塩気の多いものが中心になっていく。そういう物と、こういう濃いめの酒が合うのだと思います。
 
 ひと口飲んで、刺身をやめて揚げ物と合わせましたが、素晴らしい。キノコのバター焼きなど最高じゃないでしょうか。
 
 とうことで、まだまだ暑い日々ですが、秋の味を堪能しました。
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発表会

2024-09-16 22:26:00 | ヴァイオリン

 山形に戻っての谷間の休日の今日は、発表会。

 ここ数年、私が教えている生徒は少なくなってしまいました。昔は「つくしんぼコンサート」と銘打って自前でやっていましたが、もはや難しい。
 
 そこで、かつての山形Qメンバー駒込氏の教室の発表会に混ぜてもらう感じで、出してもらいました。
 
 私のような者でも、「発表会」というものにはトラウマがあるので、緊張して体調が悪そうに見える出演者の気持ちは、何歳になってもよくわかるのです。
 
 私が子供の頃に通っていた教室のように怖いところではないので、安心してのびのびやってくれれば良いのに…と思いますが、そんなことは伝えようがない。
 
 …というよりも、もしかするとあの頃、怖いばかりに見えた私の先生にも、そういう気持ちが少しはあったのかも知れないななどと、当時の先生より年上になってしまった今、思うこともあります。
 
 しかし、真剣さが伝わる演奏に、悪いものは無いですね。ボロボロに間違えたとしても、プロが良い加減にやった演奏よりもずっと良いと思える瞬間があるものです。
 
 出演者のみなさんには、心から「お疲れさま」と言いたい。次はもっと楽しめるように、また明日から頑張っていきましょう。
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三陸道

2024-09-15 23:59:00 | 旅の空

 久慈の公演を終えて、山形に戻ってきました。残念ながら、お客様はそれほど多くありませんでしたが、良い公演になったと思います。とくに、オペラを初めて観たような人には、きっと新しい世界が拓けたのではないでしょうか。

 「コジ」特有の、デスピーナの変装のあたりのドタバタ感のあるところでは、ちゃんと笑いがおきていたので、良かったと思います。
 
 さて、家に帰るまでが演奏旅行。片道4時間半の道のりで思いますが、やはり東北は大きい。
 
 海沿いの三陸道をひたすら走るわけですが、途中には津波の被害で名前をよく聞いた地名がたくさん出てきます。
 
 宮古〜大槌〜釜石〜大船渡〜陸前高田〜気仙沼〜石巻…。
 
 それぞれの地域に演奏旅行の思い出もあり、昔を懐かしんだりなどして帰ってきました。
 
 さて、オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」は11月に、やまぎん県民ホールでも公演があります。イタリア人指揮者による、二期会の出演。
 
 山形のみなさまには、こちらをぜひ楽しみにしていただきたいと思います。
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上質なものは上質な環境から

2024-09-14 23:59:00 | 山形交響楽団

 今回の久慈「コジ・ファン・トゥッテ」公演は、久慈市の「アンバー・ホール」が文化庁の支援を受けて主催したものです。

 市民のみなさんの合唱が入ったり、事前に弦楽四重奏でアウトリーチコンサートを行ったり、オペラについての公開講座、本番当日には楽器体験コーナーなど、もともとクラシックが好きな人のためのコンサートに終わらない、いろいろな取り組みを盛り込んだ企画でした。
 
 ホールの館長は、元N響のコンサートマスターでもある永峰氏。人口の少ない場所にある、響きの良いコンサートホールを、ただの「ハコモノ」として無駄にしない、素晴らしい活動をしていると思います。久慈の皆さんは幸せですね。
 
 ところで。さすがは元N響の方が監修しているということで、私たち出演者にとっても「いたれりつくせり」で感動しました。
 
 ホールの周囲にコンビニなどが無いので毎日、飲み物はもちろん、お弁当が出たり、時間が遅くまでだと軽食まで用意されて「一流どころの楽屋とはこういうものか」と感じさせられる。
 
 「大切に扱われている」感があると、やはりこちらも「頑張らないと」という気になりますね。
 
 リハーサルも、山形での2日間を含め、たっぷりと5日。…これで、本番が1回なのがもったいなくなる。
 
 必ず良い演奏会になると思います。
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どんこ

2024-09-13 23:59:00 | 雑記
 岩手の久慈に4泊しました。岩手でも八戸に近い北の海沿いの町です。

 となると、やはり海の幸。

 小さい町ですが、あちこちに名店があって、どこも海の幸が本当に美味しい。

 そして、やはり田舎なので、まだまだ物価が低いのか、どこも安いのです。何年か前の価格。刺盛りなど、昔の感覚の値段で、びっくりするほど極上です。青森や岩手の銘酒とともに、毎晩、堪能させていただきました。

 珍しかったものとしては「どんこ」の唐揚げ。

 「どんこ」は、九州の大きなしいたけだと思っていましたが全然違った。

 出てきたのは、30センチ近くある巨大なハゼのような魚。これが、丸ごと揚げてある。

 おろしポン酢でいただきますが、骨とその周りまで全部美味しいので、1匹でもかなりのボリュームです。酒が足りなくなりますね。

 青森の「田酒」とともに味わいました。
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コジ・ファン・トゥッテ

2024-09-10 22:57:00 | 山形交響楽団

 今週の山響は、日曜日の久慈アンバーホール公演「コジ・ファン・トゥッテ」です。指揮はもちろん阪哲朗氏。 

 今日からリハーサルが始まりました。今回は久慈の市民の皆さんも参加するということで,現地でも入念なリハーサルがあります。明日、山形でリハーサルをしてから久慈に移動し、その後3日間の練習。
 
 なんと、久慈に4泊!
 
 …そんなに飲めるかな。
 
 というのは冗談で、本番が1回なのがもったいないぐらいの念の入りようです。
 
 「コジ」は、11月に山形でも予定されているので、ここできちんと仕上げておくのは良いことです。
 
 良いコンサートになるように頑張ります。そして、長い道中ですので、気をつけて行って来ることにします。…ゴールド免許も失ったことですし。
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朋あり遠方より来たる

2024-09-08 21:35:00 | 音楽

 トランペットのナカリャコフ氏をゲストに迎えた山響定期、二日間とも満席で無事に終了しました。ご来場のみなさま、本当にありがとうございました。

 終演後には、楽団員がホールの出口に並んで「お見送り」をします。
 
 そこで「今日も素晴らしかったです」などと言ってくださる方々の表情から、こちらも、いろいろと生の反応を知ることができる。
 
 トランペットももちろんですが、メインの「悲愴」に感動してもらえたのが伝わってきて嬉しい。中には直接「今まで聞いた中で一番の悲愴でした」と言ってくださった方もいました。こういうのは、何よりも効きます。疲れが吹き飛びますね。
 
 ところで、学生時代の同期の友人が聞きに来てくれました。大学のオーケストラでトランペットを吹いていた法学部の同期。今は弁護士になって、故郷である北海道に立派な個人事務所を持っています。
 
 いろいろと社会の上層部の人たちとのつながりもあるようで、全国を股にかけて活躍しているようです。今回は、トランペットのスーパースターの演奏会だということだけでなく、山形の名士との付き合いもあるようで聞きに来てくれました。
 
 まさに、我が大学の法学部における、頂点と底辺の邂逅。
 
 最近、すっかり偉くなっている昔の友人と会うことが多い。私が、まっとうな所からドロップアウトして、ひたすら「裏街道」を歩いてきてしまった事を実感させられます。
 
 …まっとうに生きていたら、だいぶ違った人生もあったのかな…などと、この歳になると思う時もありますね。
 
 ともあれ、バボラークの時にはホルンの友人が、ナカリャコフの時にはトランペットの友人が遠くから来てくれたりする。
 
 また楽しからずや…ということにしておきましょう。
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世界一の実物を

2024-09-06 21:07:00 | 山形交響楽団

 今日のリハーサルから、ナカリャコフ氏が登場。アルチュニアンの「トランペット協奏曲」で、圧倒的な演奏を聴かせてくれました。

 …先週のバボラーク氏の時にも書きました。「アルチュニアンってどんな曲だろう。一応、聴いてみるか」とユーチューブを検索すると、一番先にナカリャコフ氏の演奏が出てくる。
 
 そういう人と、実際に共演できる機会が続いているのは、本当に幸せなことです。世界のトップレベルのオーケストラのようです。
 
 そしてこれもまた先週の感想とかぶりますが、そういう人が演奏すると、「ホルンって、トランペットって、ずいぶん簡単そうだな」と思ってしまいます。そして、共通して言えることは、金管楽器なのに、近くで聞いてもうるさくない。遠くでもはっきり聞こえるのに、近くでうるさくないというのは、一体どういうことか。異次元の体験です。
 
 そういう、異次元の体験を山形のお客様にもしていただけるというのは、私たちにとっても嬉しい。
 
 明日と明後日は、きっと良いコンサートになると思います。
 
 
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秋の定期

2024-09-04 21:48:00 | 山形交響楽団

 やっと夜は涼しくなりましたね。保冷剤を体のあちこちに身につけても汗が止まらない夜が、ようやく終わりました。

 ということで、今週の山響は週末の定期演奏会。世界一のトランペット、ナカリャコフ氏をゲストに迎えて、アルチュニアン「トランペット協奏曲」、そしてチャイコフスキーの名曲「悲愴」、さらに若手作曲家の委嘱新作「谺(こだま)」。
 
 今日からリハーサルが始まりましたが、久しぶりの「悲愴」。阪哲朗氏の音楽は、チャイコであっても贅肉が無い。細身でしなやかなのが、現代的で新鮮です。「無化調で味わう悲愴」といった感じ。
 
 そして新作。若い女性作曲家が山形をイメージして書いた曲です。所々に、最上川舟歌や花笠音頭が出てくる。
 
 かつて「委嘱新作」というと、やたらと現代アートみたいな、誰にも理解できないことこそが価値と言わんばかりの曲が出てくるものでしたが、最近は違いますね。わかりやすい。それが良いことなのかどうなのかはわかりませんが、弾く方としてはありがたい。
 
 目玉のトランペットソロは本番前日からの登場なので、私たちも楽しみです。
 
 チケットはすでに完売のようですが、きっと良い演奏会になると思います。
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