Takepuのブログ

中国旅行記とか、日ごろ思ったことなどを書きたいと思います

飲茶食べ放題

2010-03-03 02:33:55 | 飲食
某ホテルの中華レストランで飲茶食べ放題。横浜中華街などの食べ放題とは点心のレベルが違う。

まず、あれば必ず食べるのは、フカヒレスープ水餃子。これはフカヒレ云々ではなく、上湯と呼ばれる店のスープの実力を判断する。広東料理は、フカヒレの煮込みでもツバメの巣のスープでも、素材そのものに味がないため、鶏ガラや金華ハム、香味野菜などを煮込んで作った、その店の顔とも言える上湯が味の鍵を握る。フカヒレスープ水餃子は、その実力を容易に推し量ることができる。
上に黄色いものが乗っているのは、蟹味噌シュウマイ。本日の点心の中で一番美味だった。もう一個おかわりした。


餃子やシュウマイでも透き通った皮は米の粉を使っている。緑色の餃子に乗っているツブツブはトビコだそうだ。3月1日から、春メニューに切り替わったということで、桜の花びらを乗せた微妙な味わいのシュウマイも味わった。


中国人が好きなモツの煮込み系と、手羽先のトウチ煮込み。モツはちょっとピリカラで臭みもまったくなく、歯ごたえを楽しめる。手羽先は柔らかく煮られ、かじると骨から肉がハラリとはがれる。


腸粉。これも香港人は好きだねえ。香港では飲茶の定番のひとつ。米粉でつくったモチモチ、フワフワな厚手のクレープ、違うなあ、この食感は説明できないなあ。歯ごたえがないのは香港人が好きなところだ。大根餅は、大根が大きめに切ってある部分が練りこまれ、食感がよかった。金華ハムもいい味を出していた。


小籠包。これは申し訳ないが、このレストランの下の階の小籠包専門店のほうが確実においしい。叉焼饅(チャーシューマン)も香港飲茶の定番中の定番。僕は具が甘いので、そんなに好きではない。オーソドックスに香港で食べられているような味だった。


紫芋饅頭のソーセージ包みは、饅頭部分は微妙に甘く、ソーセージも歯ごたえがあり、子供にも人気が出そうな味と食感だった。


お粥はさすが広東風。鶏ガラだしがきき、ピーナッツや油条とよばれる揚げパンのスライス、レタスが入っている。お粥は胃がほっとする。コーンスープは、だしをとったのだろうか、鶏肉と見られるひき肉が浮いていて、とろみがついていてなかなかおいしかった。お腹にたまりそうな感じだ。


粽は巻き方が三角ではないが、海老や椎茸などが入り、うまかったなあ。粽といえば、台湾は台南の「再發號(再発号)肉粽」が最高です。大きな栗が入っていり、これ1個でかなりお腹いっぱいになった。


エッグタルトとゴマ団子。どちらもデザートしては定番中の定番でしょう。エッグタルトは香港時代、中環市場(セントラル・マーケット)のそばにおいしいところがあって、よく焼きたてを陳さんが買ってきてくれた。おいしかったが、今はない。それに比べると、真ん中の部分の味の濃さが見劣りするなあ。ゴマ団子は、中もゴマあん。それなりによかった。


以上、食べ放題で2900円。これだけ食べても、全体の5分の3程度か。種類は結構豊富。別枠のお茶は凍頂烏龍茶を。急須を開くと、湯を吸って広がった茶葉が破けたりしておらず完全な形。結構いい茶葉のようだ。僕がいつも飲んでいる台湾凍頂烏龍茶並みの高品質。