Takepuのブログ

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艾未未拘束を新華社報道したが・・・

2011-04-08 01:55:04 | 時事
北京五輪会場となった「鳥の巣」設計に携わった、中国の著名な前衛芸術家、艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏が3日、香港へ向かおうとして北京国際空港で身柄を拘束された。英国BBCや台湾の中央通信は、7日未明に中国国営新華社通信が英文のみで「艾氏は経済犯罪の疑いで取り調べを受けている」と報じ、その後、その記事が取り消された、と伝えた。


艾氏は四川大地震の際に倒壊し生徒が下敷きになった学校について手抜き工事だとして当局の責任を追及、昨年の上海のマンション火災の際にも犠牲者の氏名公表を求めるなど、反体制活動が当局ににらまれていたという。

前日、香港の中国系紙「文匯報」は経済事案で取り調べ中、と伝えた。また、人民日報サイトで「艾未未」を検索すると、検索画面で7日の人民日報系の「環球時報」で掲載された評論記事が出る。

一瞬見えた文章をコピペすることができた。「艾未未が警察に“ついて行った”事案はまだ原因は分からないが、すぐに判明するだろう。西側の一部の国や政府、人権団体は、すぐに干渉する。直ちに釈放しろ、とか、中国の人権は悪化している、だの、彼は人権闘士だ、など。彼は人と違うことばかり言ったり、法律違反ギリギリのところを歩む男だ。西側の概念では即、人権侵害だ、とか言うが、中国の事情は違う。西側が中国に人権がない、と圧力をかけることが、中国の民衆をもっとも不快にさせることなのだ。中国人民の福祉は公権力が監督すればするほどよくなっている」というようなことが書かれている。

中央通信は、新華社が英文ニュースを取り消した理由について、中国当局が発表を決めて新華社に流した後、何らかの理由で方針が変更され取り消したものと推測される、と記している。環球時報も同様の理由だろう。

ちょうど時を同じくして7日夜、北京や上海にある米インターネット検索大手、グーグルの関連企業3社が、脱税容疑で中国当局から捜査を受けたとのニュースが流れた。グーグルのGmailは、セキュリティーが強力なことから中国の民主活動家にもっとも信頼されていたが、昨年のグーグルの中国撤退をめぐって、それが槍玉に挙げられている。なんか関係があるのではないか、と思ってしまう。