銭塘江の逆流を見終わり、バスで古鎮に移動。川沿いのレストランに入った。金色の玉座が店内のど真ん中に陣取っている。清朝で最も強大だった乾隆帝が立ち寄ったとされる地元料理のレストランだった。乾隆酒楼。後付けで玉座を店内に作ったようで、座って写真撮影すると5元取られる。
食事の方は、淡水魚の蒸し物▽枝豆と高菜漬けのあえ物▽シシトウと牛肉の炒め(青椒牛肉糸)▽鶏1羽を煮込んだスープ▽白菜と豚干し肉の炒め▽里芋の煮付け▽タケノコの炒め▽ゼラチン質が柔らかな豚角煮▽スープ▽餅米とゴマアンのデザート--など。
川魚だから泥臭いかとも思ったけど、ショウガや酒でうまく臭みを抜いていて骨も少なく淡泊でおいしかった。白菜も結構良かった。金華ハムを塩抜きして使えば似た感じのものが作れそう。金華ハムほど固くなっていなくて、もう少し柔らかそうな豚肉も上海の南京東路の行きつけの土産物屋に売っていたので、それだともっと似ているかもしれない。
豚の角煮は十分に煮込まれていてアブラっぽさはなく、脂身のゼラチン部分も違和感なくおいしく食べられた。こういうところは中華料理は偉大だ。というか肉の赤身の部分はほとんどなかった。
日本人の女性陣や子供たちは餅米のお菓子風の甘いのが一番お気に入りだったようだ。写真を撮ろうと思ったときにはすでに原型をとどめていなかった。一緒のメンバーの多くは上海駐在員とその家族のようだ。月餅は企業関係の贈り物に使うが、最近は中国人もあまり月餅は食べないので、アイスクリームを贈り物にすることが多い、などと教えてくれた。