Takepuのブログ

中国旅行記とか、日ごろ思ったことなどを書きたいと思います

黄山宏村九華山杭州(5)

2009-03-18 22:41:49 | 中国旅行

宏村からちょっと移動して世界遺産のもう一つの町・西逓(ホントは弟にしんにゅう)に到着。昔は写真のような牌楼がたくさん並んでいたらしいが、このひとつを除いて壊されてしまったという。宏村より歴史は古い。建物の彫刻も宏村よりはシンプル。「孝」の字はかなり意味深で、字の上の左部分は猿の横顔に見える。親孝行をしなければ猿のような動物と一緒、という意味を込めて書いたという。右側は親を見上げて尊敬する様子を示しているとのこと。

西逓から高速道路と一般道を3時間あまりぶっ飛ばして、バスに乗り換えて、九華山の東崖賓館(560元)に着いたのはかなり遅かった。中国仏教4大名山の一つということで、観光客というより、信心深い参拝客ばかり。いなかのおばちゃんとかが多くて、声がすごいうるさい。4山とは九華山のほか、昨夏に行った山西省の五台山、四川省の峨眉山と浙江省の普陀山だ。4山制覇まであと1つ。

翌朝、時間がないので山頂には行かず、朝から寺を3、4つ回ることにした。百歳宮はお坊さんのミイラがあるところ。昔、朝鮮の新羅の王子・金喬覚がこの山に修行に来て、死期を悟って甕の中に入り、その後しばらくして甕を開けたら、腐ることもなくミイラになっていたという。信者たちはこの金喬覚は地蔵菩薩の化身だと信じ、以後、信仰が続いているという。明の皇帝から授かったという大きな印鑑もあった。その後50体ものミイラが作られているらしい。金喬覚ではないが、実際にミイラに金箔が貼られているのを見た。お腹がポコッと出ている。写真は1623年に126歳で亡くなった無瑕禅師という。入場パンフレットの写真。3年後に甕のフタを開けたら、肉も残り、顔も生きていたときのようだったという。別に砂漠とか乾燥した地域でなく、雨も多いのに不思議だ。

この池の対面にある九華山博物館には、これまでのミイラの写真が展示され、山と信仰の経緯についても説明されていた。九華山では、チベット仏教の五体投地のように、体を地面に投げ出しながら寺に参拝のために向かっている老女がいた。傍らに彼女を守るカード役の女性がついていた。

10時30分ごろ九華山を離れ、屯渓に戻る。運転士が途中道を間違え30分のロス。それでも予定より1時間近く早くバスターミナルについてしまい、運よく14時40分のバスに繰り上げることが出来た。ここでガイドの張さんとはお別れ。3時間で杭州着。事前に調べておいたチェーン店のホテルをバスの中から携帯で予約、無事チェックインできた。238元。

黄山宏村九華山杭州(4)

2009-03-18 17:05:24 | 中国旅行

黄山を下山し、ガイドの張さんの友人のお店で昼食。タケノコと豚肉の辛く煮た料理がうまかった。
車で世界遺産の宏村に向かう。アンリー監督の映画「グリーン・ディステニー」(臥虎蔵龍)のロケ地になった。この水辺の上空をワイヤーアクションで周潤発(チョウ・ユンファ)らが飛んだ。

古い家屋がみなお土産店のように商品を並べていて、ガイドの説明がなければ見落としそう。写真の左側はハムを作っているところだけど。ただ彫刻はすばらしい。水辺で学生が写生をしてるが、うまい絵が一枚もない。どうしてなんだ。
屋根のとんがった部分は「うだつがあがらない」の「うだつ」。「うだつが上がってる」から成功していい家を作ったんだな。中国語では「馬頭壁」というんだそうだ。

黄山宏村九華山杭州(3)

2009-03-18 08:16:27 | 中国旅行

写真は猪八戒とか。確かにそう見える。山の様子は張家界を彷彿とさせる。猿が遠くを見ているとか、将棋を打ってる、観音様、魚の背中に亀が乗っている、筍など、岩にこじつけで名前をつけている。
黄山の道はアップダウンが多く、それなりに大変。ふくらはぎがパンパンになった。天気は1年に70日程度という晴天で、雲海どころか雲ひとつない好天気。歩いていると汗ばみ、ダウンジャケットどころかフリースも脱ぐ始末。
有名な飛来石は宇宙から石が落下してきて、山に刺さったという噂がある。角度によってはそう見えるが、別の角度から見るとそんなにトンガッていない。岩の上に乗っているのではなく下の岩とつながっているものだそうだ。

ネットなどで調べて、朝日のビューポイントは清涼台ということで、そこから歩いてすぐの北海賓館を予約したのだが、それは夏のポイントで、冬は別のところだという。こういうときもガイドがいてよかった。北海賓館の食事は朝昼夜ともバイキングで、朝60元、昼80元、夜100元。山の上は高い。でも味は悪くなかった。写真左奥が北海賓館。

朝日はメジャーな光明頂なら1時間半歩くところだったが、ガイドさんがいろいろ取材してくれて、約20分歩いた石筍峰になった。僕等が一番乗りだった上、人がほとんどいなかったので、ベストポジションを取れた。

日が高くなってから光明頂に行き、黄山最高峰の蓮花峰(1864メートル)をヒーヒー登り、迎客松を見たりして玉屏索道(ロープウェイ)で下山した。

黄山宏村九華山杭州(2)

2009-03-18 02:51:51 | 中国旅行

上海南駅は初めて。動車、和諧号などといわれる中国新幹線だが、南駅発杭州行きは、新幹線というより在来特急。レッドアローというかソニックというか。スピードも時速160キロ程度しか出ない。700系にウリふたつの蘇州、南京方面に行く新幹線とは大違いだ。
杭州市内は自動車の渋滞がすごい。黄山屯渓行きのバスが出る西駅へ向かうが、当初調べておいた15時30分発のバス出発の5分前に着いた。急いでチケット売り場に行くと40分発というのがあるという。よかった。
屯渓で合流したガイドの張さんは上海外国語大の日本語科を出たガイド歴5年。今回ガイドを手配しておいたのは、黄山の変わりやすいという天気の把握、安全面を考えたのと、次に回る宏村が未開放地域でガイドがいないと参観が面倒なため。

老街口客桟は一泊260元。結構いいホテルだった。朝食はおかゆと肉まん類でおいしかった。玄関脇の通路を通り抜けるとすぐ老街。硯や筆、お茶などお土産売り場ばかりだが、建物はいい雰囲気。安徽料理の店に入ったが、店お勧めの臭魚もそんなに臭くはなかった。毛峰茶は色はきれいだが、苦い。香りもあまり感じない。買うのやめた。

一夜明けて9日。黄山入り口の湯口まで車で40分ほど。入山料(200元)を払って環境バス(13元)に乗り換えて雲谷ロープウェイ駅まで行く。ロープウェイ(80元)は8人乗り。夏など混んでいるときは3時間並ぶこともあるという。