わまのミュージカルな毎日

主にミュージカルの観劇記を綴っています。リスクマネージャーとしての提言も少しずつ書いています。

カフェ・チェリーブロッサム&コンサート

2002年02月02日 | 観劇記
(06年8月に整理し、掲載したものです)

2002年2月2日 新宿文化センター・小ホール

第1部がミニミュージカル「カフェ・チェリーブロッサム」、第2部がコンサートでした。時間的には、15分の休憩を含み約2時間弱でした。

第一部「カフェ・チェリーブロッサム」
章(大須賀ひできさん)がライブを行っているカフェ・チェリーブロッサム。大学時代の恩師の通夜帰りの友人がやって来ます。順(さけもとあきらさん)、美奈(松岡美希さん)、加代(浜崎真美)の3人です。

舞台は、大学時代の友人が30歳ぐらいになって集まれば、飲みながらわいわい言いそうな話題が出て進んでいきます。

順は検事志望の美奈に自分の父親を脱税容疑で捕まえて欲しいと言います。なぜなら、父親のせいで家庭がめちゃめちゃだからと歌います。順はいろいろ職を換えているうちに、「アラビアの母」(女装しているそうです。)という占い師になったのです。その占いに加代がやってきたのですが、いろいろ悩みを聞いているうちに結婚することになったのです。しかし、こともあろうに宣誓のときに順が「やめます。」と言い、破談に!!!そのときの苦しみを加代が歌います。
結婚なんかしない方がいいのか。でも一生一人で生きた教授の死に向き合うと、やはり結婚したいなぁ、という方向の中、美奈は強いから一人で生きていけるよね、と言われ、そういわれることの辛さを美奈が歌います。美奈は、章のやりたいことをやっている章の生き方を非難します。というのもこの二人、学生時代は付き合っていたのです。その後もくっついたり離れたり…。
学生時代の思い出話に花が咲くかと思えばいろいろ暴露話が出て、大もめ。でも、結局は楽しかったということで!懐かしむ女性二人。かわっていないという男性二人。でも、本当はあるところがかわっているんですよ!!!(どこかは、ご想像下さい。大須賀さんとさけもとさんの共通点は何でしょう?!?)
楽しい一時を過ごし、友は別れ別れに。

コメディなので、話の筋より、台詞が面白いのです。まあ、こんな感じの内容ということのご報告でした。

第2部コンサート
出演者の皆さんがご自分の好きなミュージカル・ナンバーを歌われました。ミュージカル・ナンバーなのでどういう場面で歌われる歌かという説明付きでした。第1部のカフェがそのままあるので、全員がテーブルについていて、歌う方が中央に前方に出ていらっしゃるというスタイルでした。説明をしている方に横からいろいろ突っ込みが入ったり、とても楽しい雰囲気でした。

事情があり、松岡さんが歌われた「Gus」(『キャッツ』より)は聴く事が出来ませんでした。

次が、アイーダからのデュエット曲だったのですが、これも松岡さんの選曲だったようですね。「Written In the Stars」(『アイーダ』より)を松岡さんとさけもとさんのお二人で。大悲恋もののようですね。ナンバーもクライマックスで歌われるのでしょう。とても、情熱的な歌でした。松岡さんは、こういう大悲恋のお話が好きだそうです。

さけもとさんが残られてソロを。選ばれたのはソンドハイムさんの曲。「Giants In the Sky」(『イントゥ・ザ・ウッズ』より)。当然、「太平洋序曲」の話題も出ました。私としては嬉しかったです、はい。このナンバーはソンドハイムさんらしい曲でした。つまりとんでもない難曲!初めて聞いた曲でしたので間違っているかもしれませんが、歌がちょっと休止するときに変拍子するみたいですね。早口ですし。一部分は2度聴く事が出来て楽しかったです。どんどん進んでいくと、聴いている私には、やっぱり心地よい歌なのですよね。ソンドハイムさんの曲そのものも素晴らしいのでしょうけれど、表現する方の素晴らしさも引き立ちますよね。うわ~~~、早く「太平洋」が観たい!

浜崎さんが「さようなら」(『0/30』より)をソロで。これは日本語でした。とても不思議な舞台のようですね。ナンバーも背後霊が悲しんで歌う歌なのです。とても美しい、悲しいメロディーでした。

浜崎さんと大須賀さんのデュエットで「Take Me as I am」(『ジキル&ハイド』より)。ご存知とは思いますが、ジキルとエマのデュエットですよね。これも訳詞でした。聞き慣れた曲ですが、大須賀さんの優しい歌声と浜崎さんの澄んだ歌声で聞くと、また、別の印象受けました。歌い手で曲の印象も全然変わるんですよね。

大須賀さんが「Anthem」(『チェス』より)をオリジナル訳詞バージョンで歌われました。世界チェス大会の試合を前に、自らの周囲や道のりをふりかえる歌でした。とても、スケールの大きな歌でした。

ここで、今後の予定を皆さんが話されました。
さけもとさんは、次は、「太平洋序曲」だそうです。

そして、最後に全員で「Tonight」(『ウエストサイド・ストーリー』)でした。
アンコールに全員で一曲歌ってくださったのですが、題名がわからないのです。申し訳ございません。

小ホールでの公演ということもあり、とても家庭的な雰囲気でした。ということで、普段の舞台ではなかなか触れることのできない一面に触れることができました。いろいろな話が出たのですが、はっきり記憶していないことも多いので、これぐらいのご報告でお許しください。
また、思い出しましたら書きますね。
ご覧になった方の、付け足し、私の記憶違いの訂正、大歓迎です。よろしくお願い致します。

本当に、楽しい舞台でした。いつもあわただしい中での観劇が多いので慣れっこなのですが、今回は、史上最大にあわただしい観劇に挑戦した甲斐がありました(爆)。そして、私に一番良く効く薬は「観劇」なんだなぁと自覚したと一時でした。
それでは、取り敢えず、このあたりで。




付け足し(当初掲示板に書いていたので、上記の私の書き込みに対して返信があり、さらに私が返信をした部分が、以下の通りです。)

「Giants In the Sky」はさけもとさんのお声にぴったりの曲でしたね。どうやらこの「Into The Woods」という作品、春にはブロードウェイで再演の予定だそうです。楽しそうなお話なので、是非、日本でも上演してもらいたいと思っています。

さて、遅くなりましたが、少し付け足しをします。それは、第一部のミュージカルの落ちに付いてです。
この作品には、もう一人登場人物がいるのです。ウエイトレスの美樹(愛田美樹さん)。順(さけもとさん)がお店に来ると、美樹は章(大須賀さん)に紹介してと頼みます。でも、美樹に思いを寄せる章は「あいつはゲイなんだ。」というのです。順は順で章に美樹を紹介して、と言いますが章の返事は「あの子はレズなんだ。」です。

大学時代の暴露話の中にも、この章の「順はゲイなんだ。」という嘘が、順の恋愛が上手くいかなかった理由なんだというくだりが出てきます。

そして、「じゃ、また。」とカフェを出て行くとき、順は美樹に声を掛けながら、袖に入ったかと思うと、戻ってきて、「章!お前、また俺がゲイだって言っただろう。」という落ちを!

さけもとさんファンとして肝心なことを書き落としておりました。勿論、忘れていたわけではないのですが、どう織り込んで書けばいいか、迷ってしまったのです。申し訳ございませんでした。


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