朝礼の話題

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川柳・時実新子

2012-10-28 22:20:11 | 21世紀
川柳・時実新子
2012/10/29
 脳トレ川柳に、感激し、老人の趣味と頭の体操に川柳を勉強しようと思いました。早速、アマゾンで川柳を検索し、川柳の指導書を探しました。
 時実新子「川柳の学校」を注文しました。しかしこの本を読むと川柳とは何かが全然分からなくなりました。
 川柳とは、五・七・五の俳句の形を借りて、大喜利のような、楽しい笑える詩を作るものだと、理解していましたが、彼女の作る川柳は楽しくないのです。
 見本として、出されているのは、このようなものです。
  愛があり 大きなキャベツ たべつくす
  愛妻記 神話のごとく 読み終わり
  いちめんの 椿の中に 椿落つ
  嘘のかたまりの 私は 眠ります
  襟噛んで 泣いていたは子の 知らぬこと
あまり理解出来ぬので、著者の有名句集「有夫恋」を見ました。こんな句でした。
  新しい 男しばらく 鹿の艶
よき別れ 春の畳に 大の字に
わたくしは 遊女よ昼の 灯を点もし
今日届く 手紙とつばくろ を信ず
狂えねば 五月の花を 食いつくす
十人の男を 呑んで 九人吐く
こんないのちで よろしいならば 風呂敷に
黙って黙って 二匹の魚(うお) になるまでは
一つだけ 言葉惜しめば また逢える
ああと声 漏らして一人 野には花
川柳の勉強には、悪い選択だったと感じました。
文学的な詩なのでしょうが、一人よがりで、他人と共感は期待していないようです。頭の良い露悪家が、自分の悪い所を、抉り出す悲しみの詩のようです。 これは、川柳と呼んではいけない、別物の短詩です。楽しさ・カラカイ・笑い・
具体性・写実などない、暗柳とか、殲柳とか名前を変えるべきです。
 有夫恋の句を、男性の立場から句にすると
   新しい 女しばらく カシミヤの艶
わたくしは ホストよ昼の 灯を点もし
十人の女を 呑んで 九人吐く   こんなのは聞くのも嫌ですね?


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