棄てよう

棄てよう
2014/09/30
　ツキのある生活の一つの要素は、「捨てることにある」とつくづく思います。
　昔、土建屋の現場監督をしている時、工事が終わると転勤していました。
　転勤の度に、次に、用意した家の大きさに合わせ、又、あまり使わないだろうと思う家具や古着などは処分して、転居しました。
　現在、２５年も転居せず、留まっています。古い家具など、「転勤だったら捨てるのにね」妻と話すことがあります。
　家にガラクタが溜り、又、歩行困難の体調となると、今の自分の手の届く所に何でも置いてしまい、他人が見るとゴミ屋敷主人のように見えるでしょう。
　昔の転勤時代は、「生活も簡素で、頭もスッキリしていたな」と懐かしく想い出します。
　人間の身体の老化も、要らないもの（代謝老廃物）を捨てきらなかった結果の症状と感じています。
　家具や資料・手紙・本など、今使わないものが家に溜ることは精神的な老廃物を貯め込むこととも感じます。
　今日・明日を生きるには、過去の遺物を捨てましょう。昨日の事は、忘れていても、潜在意識の中に残り、必要な時に、顕在意識に上って来ます。昔の関係の品物が身近にあることは、自分を過去に縛り付ける鎖だと知りましょう。
　うちの娘が片付けに目覚めて、使わなくなった健康器具や家具を、整理券を買って、市役所に電話し，取りに来てもらいました。玄関に出したそれらを見て、十分使えるのにと惜しい気持ちもしますが、広くなった部屋は快適です。
　身体も家も精神も、要らないものは、意図して、捨てましょう。それが、日本人の、清貧の生活だと、気付きました。
　テレビで、お掃除ロボット・ルンバを宣伝していますが、あれを使えるように、床の上に物がない生活を、理想としましょう。
　古いものがなくなってこそ、簡素な生活が出来、新しいものも入って来ます。
　日本が６０年、戦争せず平和に生活できたのは、アメリカ軍に実質的には占領されていたからです、平和が大切と声を上げても、アメリカ軍が撤退すれば、自国で防衛能力を持っていなくては、平和は保てないでしょう。弱者も生きる権利がある。弱者を大切にしよう。そんなことは他国に通用しません、日本が頭の良い弱者であるなら、いじわるボスにイジメられ服従させられるのです。
　アメリカ軍を棄ててどうなるだろうと考えましょう。そして実行しましょう。そこに、新しい日本が、新しい生活が始まります。棄てることから健康になります。健康とは、簡素であり、既得権益を排除することとも言えます。