朝礼の話題

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闘え日本人 日下公人著

2006-01-16 14:50:35 | 成長
2006/01/16-2 闘え日本人 日下公人著

  チャーチルは友人への手紙の中で、こう書いている。
  「日本人は無理な要求をしても怒らず、反論をしない。
  笑みを浮かべてこちらの要求をすんなり呑んでくれる。
  しかし、これでは困る。
  反論する相手を説得し、ねじ伏せてこそ、政治家の業績なります。
 になると言うものだ。

  そこで更に無理難題を要求してみると、これも呑んでくれる。
  更に、無理を承知で今迄以上の要求すると、日本人は、まったく
 別人の顔になって『此れまで譲歩に譲歩を重ねたのに、こんな事を
 言うとは話の分らない人だ。ここに至っては刺し違えて死ぬしかない』
 と言って突っかって来る」

  彼がこう書いているのは、日本が英米に宣戦布告した直後のことです。
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   私達日本人のやり方は、チャーチルの言う通りと思います。
  日下さんは、よくこんな話を掘り出してくれます。
  
  「物づくりは、国の基本だ」と言いながら、コストダウンは激しく、
 また社会保険負担も重くなり、このままでは刺し違えて自殺だとも
 言いたくなります。
  私達 製造現場は、1940年代にいます。

  「攻勢終末点」という軍事用語も出てきます。
  最初は優勢で、調子に乗って、ドンドン攻めていくと、その勢いが
  パタリと止まるところがある。
   それからは、退却につぐ退却で、そのピークの場所を「攻勢終末点」という。
   ナポレオンにとってのモスクワ・日本で言えば、ガダルカナルです。

   上原春男先生の『成長限界の原理』限界点です。

   アメリカは「攻勢終末点」に入りかけているようだとも言われます。
   イラク戦争のあと、アメリカ自体がテロ国家になってイラン・北朝鮮
  を滅ぼす方法をとり、それ以降 衰退の時代になりそうとも言われます。

   自分自身のことを考えるとき、自分に限界があり、それを意識して
  生活するのは、不愉快なことです。

   いろいろ手をひろげ、攻勢終末点に至り、引退あるいは転進することは、
  会社の定年制のようにも思え、会社の新陳代謝のために必要な事に思えます。

   同じ意味でも、単語が変われば、イメージも変わり、悪い事がいい事にも
  見えるようになります。そう言う言葉を沢山知れば、政治家ですね?
   ?
   


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