TTIP
2016/07/26
Trans-Pacific Partnership、略称TPP、環太平洋連携協定、環太平洋経済連携協定、環太平洋パートナーシップ協定の批准審議が行われています。アメリカは同じような協定を欧州と結ぼうとしています。TTIP(環大西洋貿易投資連携、Transatlantic Trade and Investment Partnership)です。
欧州各国の反対運動は大きく、TPPとは違う流れのようです。
ドイツでは、ベルリン、ミュンヘン、ハンブルグ、ライプチヒ、シュツットガルト、フランクフルトの各市など二三〇カ所で労働者、勤労人民が、TTIPの締結に反対し、集会やデモをおこなった。
デモ参加者は「もしTTIPが締結されれば、食品添加物や遺伝子組換え作物、農薬の使用に関する欧州連合のきびしい規制がとりはらわれることになる。そ のため、TTIPは人人の健康や生活に悪影響をおよぼす。またTTIPのISD条項(企業や投資家が投資先の国家を提訴できる条項)は、貪欲な多国籍企業 がかれらの営利活動のさまたげとなるとみなした各国の規則や法律をとりのぞくために訴訟をおこすことを可能にする。TTIPによって各国の国内法をしのぐ 権限が多国籍企業にあたえられるため、民主的にえらばれた各国政府によってさだめられた労働安全衛生基準や環境保護基準が多国籍企業によってふみにじられ る」と訴えた。
アメリカがすすめるTTIP(環大西洋貿易投資連携協定)は、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)とまったくおなじ内容であり、大西洋版のTPPであ る。TTIPは、貿易および投資の自由化をすすめ、米欧独占資本の利益を増大させるためのものである。EUのなかでは、イギリス、ドイツ、フランスなどの 主要国政府が締結に熱心である。
現在、アメリカの農産物は主にその危険性から欧州市場よりしめだされている。アメリカで生産されている、遺伝子組み換えの大豆、トウモロコシ、成長ホルモ ンを利用した牛肉、塩素消毒水で処理された鶏肉、ラクトパミン(動物用医薬品)を用いた豚肉などは、衛生植物検疫措置(SPS措置)によってEUへの輸入 が禁止されている。アメリカとしては、TTIP交渉をつうじて、これらの衛生植物検疫措置を緩和し、なんとかして輸出したいと考えている。しかし、アメリ カ農産物の輸入については欧州の農家も消費者もみな猛烈に反対している。
ヒラリーさんもトランプさんもTPPには反対だし、このTTIP交渉が不調ならば、TPPは実現しない公算が強そうです。
グローバル経済は、多国籍企業に有利で、タックスヘブンなど利用しながら税金を何処にも払わない企業もいるようです。地道な製造業や農業では、グローバル経済は不利です。このグローバル経済は否定される時代になりそうでもあります。
TPPが実現しなくても、農業の生産性向上は必須のことです。農協の現状維持方策は打破されなければなりません。TPPの役割は、そこにあったのでしょう。
日本は 欧州よりも 米子分 人口増 農業ますます 力持つ
2016/07/26
Trans-Pacific Partnership、略称TPP、環太平洋連携協定、環太平洋経済連携協定、環太平洋パートナーシップ協定の批准審議が行われています。アメリカは同じような協定を欧州と結ぼうとしています。TTIP(環大西洋貿易投資連携、Transatlantic Trade and Investment Partnership)です。
欧州各国の反対運動は大きく、TPPとは違う流れのようです。
ドイツでは、ベルリン、ミュンヘン、ハンブルグ、ライプチヒ、シュツットガルト、フランクフルトの各市など二三〇カ所で労働者、勤労人民が、TTIPの締結に反対し、集会やデモをおこなった。
デモ参加者は「もしTTIPが締結されれば、食品添加物や遺伝子組換え作物、農薬の使用に関する欧州連合のきびしい規制がとりはらわれることになる。そ のため、TTIPは人人の健康や生活に悪影響をおよぼす。またTTIPのISD条項(企業や投資家が投資先の国家を提訴できる条項)は、貪欲な多国籍企業 がかれらの営利活動のさまたげとなるとみなした各国の規則や法律をとりのぞくために訴訟をおこすことを可能にする。TTIPによって各国の国内法をしのぐ 権限が多国籍企業にあたえられるため、民主的にえらばれた各国政府によってさだめられた労働安全衛生基準や環境保護基準が多国籍企業によってふみにじられ る」と訴えた。
アメリカがすすめるTTIP(環大西洋貿易投資連携協定)は、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)とまったくおなじ内容であり、大西洋版のTPPであ る。TTIPは、貿易および投資の自由化をすすめ、米欧独占資本の利益を増大させるためのものである。EUのなかでは、イギリス、ドイツ、フランスなどの 主要国政府が締結に熱心である。
現在、アメリカの農産物は主にその危険性から欧州市場よりしめだされている。アメリカで生産されている、遺伝子組み換えの大豆、トウモロコシ、成長ホルモ ンを利用した牛肉、塩素消毒水で処理された鶏肉、ラクトパミン(動物用医薬品)を用いた豚肉などは、衛生植物検疫措置(SPS措置)によってEUへの輸入 が禁止されている。アメリカとしては、TTIP交渉をつうじて、これらの衛生植物検疫措置を緩和し、なんとかして輸出したいと考えている。しかし、アメリ カ農産物の輸入については欧州の農家も消費者もみな猛烈に反対している。
ヒラリーさんもトランプさんもTPPには反対だし、このTTIP交渉が不調ならば、TPPは実現しない公算が強そうです。
グローバル経済は、多国籍企業に有利で、タックスヘブンなど利用しながら税金を何処にも払わない企業もいるようです。地道な製造業や農業では、グローバル経済は不利です。このグローバル経済は否定される時代になりそうでもあります。
TPPが実現しなくても、農業の生産性向上は必須のことです。農協の現状維持方策は打破されなければなりません。TPPの役割は、そこにあったのでしょう。
日本は 欧州よりも 米子分 人口増 農業ますます 力持つ