朝礼の話題

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キチンナノファイバー

2016-03-19 20:59:50 | 21世紀
キチン・ナノファイバー
2016/03/20
 カーボン・ナノファイバーやセルロース・ナノファイバーなど、既存のものを小さく分解し組み立てると、強度が増し新しい素材になっています。新しい性質も発揮し、次の世代の日本を支えるとして注目を集めています。
 今回知ったキチン・ナノファイバーは、カニの殻の主成分キチンを小さい成分に分解し、人間の皮膚代わりに傷口に貼ることで、治癒を早める他、プラスチック化してスマートホンの被覆材、透明ですのでガラス代わりの構造物などにもできるそうです。例によってウィキペディアの記述を見ますと、次のように書かれています。
カニやエビの殻に含まれるキチン質をナノファイバーの形状で大量かつ低コストで製造する独自の製法を開発した(特許取得済)。得られるキチンナノファイ バーは、極めて細く(10~20 nm)、測定不能なほどに長く均質であり、分散性に優れている。また、高結晶性の繊維であるため、高強度、高弾性、低熱膨張であり、化学的な変性を受けな い。このようなキチンナノファイバー(マリンナノファイバー)は、キチン・キトサン特有の優れた生体機能を持っており、化粧品、食品分野等への展開が期待 される。
 ・エレクトロスピニング(電解紡糸)により得られるナノファイバーよりも一桁細い。
・セルロースナノファイバーと同等の物性を備えながら、より簡単に1時間で製造可能である。
・セルロースナノファイバーには無い生体機能を豊富に備えている。
・キチンは水に不溶であるが、ナノファイバーは均一に分散可能で、成形や加工が容易である。
・化学変成により、キトサンナノファイバーに変換可能、応用分野
・フィルムや繊維など素材の強度や弾性率、熱伝導を向上し、熱膨張を抑える補強用ナノフィラー
・創傷を治癒する医療用材料、コラーゲン密度を増幅し肌の健康を促す化粧品
その他、健康食品やフィルター、製紙、塗料分野での利用はいかがでしょう?

 自然に存在する物質は、生物器官でミクロのサイズで作られ、それを大きくしたものです。蜘蛛の糸は細いですが、同じサイズにすれば鉄より強度があります。
 カタツムリの甲羅・ウナギの皮膚・電気ウナギの発電器官・亀の甲羅・河豚の皮などもミクロサイズにすれば、又違うものが出来るのではなどと想像してしまいます。
 これからも、同じようなナノサイズの新物質が見つけられるでしょう?うれしいですね。この分野は、日本が最先端だそうです。
 科学者は、目の付け所が違いますね。日本人は「縮み思考」だと、韓国人から揶揄されていましたが、小さいものを追求し、物理学ではニュートリノを解明し、生理学では遺伝子情報を読み取り、科学ではナノファイバーに至っています。からかっていた韓国は、従軍慰安婦ねつ造から進歩ないですねぇ。
 根本は 小さく分けた 中にある       カニ殻を 大事に溜めて 再資源