朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

グレープ・フルーツ

2015-07-11 23:42:54 | 21世紀
グレープ・フルーツ
2015/07/12
 私の最近のおやつは、グレープ・フルーツです。二つ割にした実をスプーンですくって、果汁を飲むのです。水分制限しなくればならない私には、時間を掛けて満足感を感じます。
 グレープ・フルーツを初めて知ったのは、昭和36年、就職した年です。
 八幡製鉄所の転炉工事に従事しているとき、戸畑駅前のバーで、バーテンダーがグレープ・フルーツ・ジュース入りのカクテルを教えてくれました。彼は、進駐軍のキャンプでバーテンダー修行して、独立して店を持ったばかりでした。「グレープとはブドウでしょう? みかんなのにグレープというの?」と訊きましたら、実物を出して、「これが、ブドウの房のように、なっているんですよ。それで、グレープ・フルーツと呼ぶんだよ」と教えてくれました。
 30年後、北九州に帰ってきたとき、駅前の上品な高級焼き鳥屋が懐かしく行ったところ、焼き鳥屋も、あのバーもそのままありました。彼は歳をとった長老になっていて、戸畑のバーテンダー協会の会長をしていました。
 おやつのグレープ・フルーツを食べるときに、最初の出会いをいつも想い出します。
 八幡駅前に「アパッチ・カレー」と言うものすごく辛いカレーを食べさせる食堂があります。テレビの食堂紹介の番組に出ていました。インデアンで一番強いのがアパッチだから、インドカレーの強いものをアパッチと名付けたと言っていました。 そこのメニューに、グレープ・フルーツ・ジュース400円とありました。頼むと、冷蔵庫からグレープ・フルーツを出してその場で絞り、100%ジュースを作ってくれました。2個200円の材料費、手間賃200円で400円の値段です。濃縮還元の瓶詰ジュースとは、まったく違う、雰囲気で高級感を感じ、良いアイデアと思いました。
 いろいろ種類もあるのでしょうが、現代のグレープ・フルーツは、甘く、昔のように、砂糖を掛ける必要などありません。
 胃薬には、「この薬飲んだ後、グレープ・フルーツ・ジュースを飲んではいけない」という但し書きのあるものがあります。薬の効能を害する成分があるのでしょう。
 柑橘類で、私の一番好きなのは、インドネシアで食べた「ジェロ」という大きなみかんです。甘味と酸味の混じりが最高で、日本に輸入すれば、大人気と思います。外皮は緑色のままなのに、熟して良い味です。道端の露店で売っていましたので、普通にどこでもあるもののようでした。
ビタミンC 美味しく食べて 健康だ 想い出の 味もしみだす おやつなり