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そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

百人一首#30 壬生忠岑

2007年02月14日 |  / 百人一首

2007/02/14


「有明のつれなく見えし別れよりあかつきばかりうきものはなし()」


「あかつきにつれなくされた別れにはつらきものあり憂鬱になる()」

「忠岑は官位は低し歌の道すぐれものなり36歌仙人とか()」


2014/09/02


「有明のつれなく見えし別れより 暁ばかり憂きものはなし(#030 壬生忠岑)」

「【訳】明け方の月がそしらぬように空に見えます。あなたはあの月のようにわたしにつれない態度
       を示された。あの別れのときから明け方の月ほど恨めしく悲しいものはないと思うようになりました。()」



    <有明>       「朝ぼらけ有明の月と見るまでに 吉野の里に降れる白雪      (#031 坂上是則)」
    031         「これやこの行くも帰るも別れては 知るも知らぬもあふ坂の関(#010 蝉丸)」
     |           「春日野の下もえわたる草の上につれなく見ゆる春のあは雪    (権中納言国信)」
     ◎-010
     |  <別れ> 
     国信
  <つれなく> 




「淡路沖地震の朝の惨事より 暁ばかり憂きものはなし(付句遊戯-#030)」

「秀歌にて追加の歌は端っこにあってパズルに影響はなし()」

「忠岑は古今和歌集の撰者にて三十六歌仙の一人なり()」


「忠岑と忠見は親子で似たような官位と才能引き継げるらし()」


「定家は院に聞かれて忠岑のこの歌いいと答えるという(後鳥羽院定家に聞く古今集の最優秀作はなにかと問える)」


「家隆も定家と同じこと聞かれ忠岑の歌一押ししたり()」


【参考】
「死ぬほどに眠りたき身の雑兵に 暁ばかり憂きものはなし()」

 


百人一首#29 凡河内躬恒

2007年02月13日 |  / 百人一首

2007/02/13

「心あてに折らばや折らむ初霜のおきまどはせる白菊の花(凡河内躬恒)」

「適当に折るなら折ろう初霜でわからずなりた白菊の花()」

「雰囲気はわからずも無し白菊を初霜などと見まがうはあり()」

「菊が好き後鳥羽上皇始めなり天皇家での菊花の御紋()」


2014/09/02


「心あてに折らばや折らむ初霜の 置きまどはせる白菊の花(#029 凡河内躬恒)」

「【訳】あて推量で折るなら折ろう初霜が降りて紛らわしい白菊の花を()」



  ◎   「鵲の渡せる橋に置く霜の 白きを見れば夜ぞ更けにける(#006 中納言家持)」
  |
 006
<置く>



「流罪受け怨霊となる島守りは 置きまどはせる白菊の花(付句遊戯-#029)」

「この歌は正岡子規がやり玉にあげた歌なりそりゃないだろうと(嘘入れると)」

「躬恒とは官位は六位も和歌うまく撰者となりし古今集での(紀貫之、紀友則、壬生忠岑などとともに)」


「照る月を弓はりとしもいふことは山べをさしていればなりけり
 (凡河内躬恒が醍醐天皇から弓張りの意味を聞かれて、歌で即興に)」


「古今集言葉遊びが試されて今の基準で計りがたいと()」

【参考】
「たはむれに挿せしおもちゃの花櫛の 置きまどはせる白菊の花(安野光雅)」


 


百人一首#28 源宗雪

2007年02月13日 |  / 百人一首

2007/02/13

「山里は冬ぞさびしさまさりける人目も草もかれぬと思へば()」

「あたりまえのことを歌いしこの歌はさほど名歌とおもわざりしか()」

「淋しきや冬の山里人かれて雪を眺めて天の声きけ()」

「天の声雪降る音や風の音ときに獣の鳴き声聞こゆ()」


2014/09/02

「山里は冬ぞ寂しさまさりける 人目も草もかれぬと思へば(#028 源宗于ムネユキ朝臣)」

「【訳】山里は冬になると寂しさがいっそうまさりますねぇ、人も絶えるし草も枯れてしまいますから()」



<もえ・かれ>       「かくとだにえやは伊吹のさしも草 さしも知らじな燃ゆる思ひを    (#051 藤原実方朝臣)」
    051            「住の江の岸に寄る波よるさへや 夢の通ひ路人目よくらむ         (#018 藤原敏行朝臣)」
     ∥ 
     ◎ 
     | 
    018
  <人目>    


「雪を踏み訪ね来る人歓待す 人目も草もかれぬと思へば(付句遊戯-#028)」

「この人は光孝天皇の孫なれど臣籍降下された人なり()」


「天皇の孫というのに身の不遇かこつ話が伝われり(『大和物語』)」


「天皇に紀伊の国から石につく海松ミルが献上その題詠を(宇多天皇のとき)」


「昇進をもっと望むも不遇にて海松にかこつけ気持ち詠まんと()」

「沖つ風ふけゐの浦に立つ浪のなごりにさへやわれはしづまむ(源宗于ムネユキ朝臣)」

「【訳】沖からの風が吹いて吹け井の浦に立つ荒波の引いた後の水溜まりの中でさえ、
        石についた海松のような私は底に沈んだまま浮かび上がれないのでしょうか()」


「この歌の真意を宇多は理解せずようわからんと回りに言える()」

「下の句をもっと素直に吟えれば宇多天皇も理解するかな()」



【参考】
「風葬の冬の旅こそ悲しけれ 人目も草もかれぬと思へば(安野光雅)」


 


百人一首#27 藤原兼輔

2007年02月12日 |  / 百人一首

2007/02/12

「みかの原わきて流れるるいづみ川いつみきとてか恋しかるらむ(藤原兼輔)」

「みかの原湧いて流れるいづみ川いつ見たんだろう懐かしくあり()」

「いづみ川いつも流れる川ならず雪解け時期に湧く川なのか()」


2014/09/02


「みかの原わきて流るるいづみ川 いつ見きとてか恋しかるらむ(#027 中納言藤原兼輔)」

「【訳】みかの原から湧いて流れるという『いづみ川』、その川の名のようにあなたを
        いつ見たというわけでもないのに、どうしてこんなにも恋しいのでしょう()」



<落ちる>   「筑波嶺の峰より落つるみなの川 恋ぞ積もりて淵となりぬる(#013 陽成院)」
   013
    ∥ 
     ◎ 
  <湧く>



「うわさ聞きデジャブとなれるわが恋は いつ見きとてか恋しかるらむ(付句遊戯-#027)」



「藤原兼輔の家賀茂川の堤にありて堤中納言とぞ()」

「兼輔は紫式部の曾祖父で36歌仙の一人なり()」


「紫が物語にて引用す兼輔の歌二十数回()」


「人の親の心は闇にあらねども子を思う道にまどひぬるかな(藤原兼輔)」


「定家は詠み人しらずを兼輔の歌にしたるは知ってのことか
 (新古今集では詠み人しらずとなっているらしい)」


「いずみ川今は木津川のことなりきその両岸にあるみかの原()」


【参考】
「名をしらずプリンの君と思ひけり いつ見きとてか恋しかるらむ(安野光雅)」 



 


百人一首#26 貞信公

2007年02月12日 |  / 百人一首

2007/02/11

「小倉山峰のもみぢ葉心あらば今ひとたびのみゆきまたなむ(貞信公)」

「わが庵の峰の紅葉よあでやかにこのままずっと御幸まで待て()」

「定家編む百人一首は小倉なる山荘飾る襖歌なり()」

「忠平は醍醐の時に偉くなり二十年間政権につく()」


2014/09/01

「小倉山峰の紅葉葉心あらば いまひとたびのみゆき待たなむ(#026 貞信公)」

「【訳】小倉山の峰のもみじ葉よもしおまえにわたしの望みをわかろうという
    きもちがあるなら、もう一度の行幸があるまで散らずに待っていてほしい()」


               <もみじ>    「このたびは幣も取りあへず手向山 紅葉の錦神のまにまに          (#024 菅家)」

          024     「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の 声聞く時ぞ秋は悲しき              (#005 猿丸大夫)」 
           |       「あらざらむこの世のほかの思ひ出に いまひとたびの逢ふこともがな(#056 和泉式部)」
       056-◎〓033   「ひさかたの光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ          (#033 紀友則)」
    <今ひとたびの>|  <久方>
          005   
               <もみじ>      


「逢いたくて胸掻きむしるわれのため いまひとたびのみゆき待たなむ(付句遊戯-#026)」

「この歌は宇多上皇の行幸に供したときのお言葉うける(子の醍醐天皇にも見せてやりたい)」

「死んでから貞信公と称せらる実の名前は藤原忠平()」


「関白の基経の子で忠平は太政大臣まで上りたり()」


「『大鏡』藤原忠平宮廷で鬼退治する話が載れり()」


「菅公と貞信公は仲良しも藤原時平とは兄弟なりし(兄の時平は、右大臣の道真を讒言により失脚させた)」


【参考】
「しろがねの谷の瀬音の歌の声 いまひとたびのみゆき待たなむ(安野光雅)」