暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

今週入手の中古CD 17-05-05

2005年05月18日 07時23分39秒 | ジャズ

先週は古CD/LP屋の兄さん、何も無くてね、と済まなさそうだったのが、今週は店に私が入るなり、ほら、こういうのが入ったよ、と10枚ぐらい手渡されて、その中から選んだのが次の4枚。

1)Bill Evans / You Must Believe In Spring / Warner 7599-23504-9 1977
2) Jackie Mclean / Tippin’ The Scale / Blue Note CDP7 84427 2 1962
3) Paul Chambers / Whims Of Chambers / Blue Note CDP 7243 8 37647 2 3 1956
4) Paul Chambers / Paul Chambers Quintet / Blue Note CDP 7243 8 52441 2 4 1957

1) のエヴァンスはもうかなりあるからいいかなと思っていたのだが、この間からこのアルバムの表題曲をいくつか聴いてだれのがいいかな、と考えていたところだし、ルグランはさすが才人だな、まあ、いくらでもフランス人はいるのだけれど、彼ほどジャズスタンダードに貢献したフランス人はいないのではないかと思うほどだからだ。 ベネット・エヴァンスのものを嚆矢としよう、それから、、、、、あ、こないだ衰えた喉のリタ・ライスのCD、これも表題曲がこれで、これのみが何とか聴けたんだったっけ、、、、、それから、、、あとは思い出せないなあ。 このアルバム、全体にゆったりと弾いていてコマーシャルのにおいがぷんぷんする。 エヴァンスのほぼ最後のライブレコーディングCD6枚セットかの中でのマッシュのテーマ、自殺は痛みはしない、の繰り返しの悲壮感、生を急ぐような切羽詰った演奏はここでは春の日の中で日向ぼっこをしながらの鼻歌混じりの態である。

2)これはもうけものだ。 多分自分では新譜では買わなかったろうけど、マクリーンの、59年「スウィング、過去、進行形」と62年の「自由の鐘を鳴らせ」の間にあって今まで埋もれていたものらしい。 2曲ほどがオルタナティブ録音が添えられ、研究向きと言うか、水増しと言ってもいいぐらいだが、それでもブルースになかなか嬉しくなるような演奏がある。 ヴァン ゲルダーの録音に助けられている部分もかなりあるのだろうけれど。

3)はLPで持っていたかもしれないし、30年以上前には何回か聴いていたはずだ。 たしか、あのときはコルトレーンがらみのみで聴いていたはずだけど、今はシルバー、やケニー・バレル、それに特にフィリー ジョー ジョーンズの方に耳が行く。 ここでもドナルド・バードのものを3曲やっている。 トランペットではとりわけジャイアントというわけでもないのにあちこちで光った彼の曲を聴くから、才能なのだろう。 とくに70年の中頃からの若者に対する音楽教育の成果は何年も前ラップでドナルド・バードがよく引用されていた事からも結実しているが、果たして今のジャズに影響を与える程かどうかは考慮の余地がある。

4)多分今回の一番の大当たりがこれだろう。 ドナルド・バードは良く吹いているし、ソニー・クラークまがいのフラナガンもさすがソフトリーでは顔をさすのかクラークに比べてゆったりめのソロをとるものの響きはクラークを思わせるとしたら、それはゲルダーの録音のなせるわざか。 けれどこのソフトリーはここではチェンバースのためだけなのだ。 3)のコルトレーンと比べるとこちらの方のクリフォード・ジョーダンのほうが軽くスイングして気分がいい。 どうもコルトレーンはあとの時代のアトランティック、インパルス時代のイメージが強く、そこから逆戻ってここにくると、ただ重く鈍いような万年十両を思わせ、あえて何回も聴いてみようという気にはならない。 けれどクリフォード・ジョーダンである。 

Clifford Jordan In The World / strata-east SES 1972-1 1969

というのがあって、これのA面をよく聴いた。 1973年ごろか。 ドン・チェリー、ウイントン・ケリー、ウィルバー・ウエアー、リチャード・デービス、ケニー・ドーハム、エド・ブラックウエルなどなどを集めて、自らがドルフィーシリーズとプロデュースしてストラタイーストから出したものであるけれど、何かの時にはこれを出して針をおとしたものだけれど、いまでは響きは記憶にあるものの細部は憶えていない。 しかし、今眺めてみると大したメンバーだなあと思う。 そのジョーダンである。 4)ではまだ69年の録音の粘りある音にはたどり着いていない。

それで、そのあと他の項にも書いたように、

今日は陽射しも柔らかで、ぽかぽかと独りでに顔の筋肉も緩むような一日であるので、町のマーケットも人が多く、何人もの知人と顔を合わせた。 しかし、職場の同僚とも顔を合わせ、さすがに立ち話をする気にもならず、おたがい頷きあって別れたのだった。 別に、毎日顔をつき合わせて仕事をしているのだから休みぐらいは、まあ、いいだろう、という気が暗黙のうちにお互いにして、それはそれでいいのだ。 明日と明後日はキリスト教の聖霊降臨祭にあたるため祝日でもあり、町にはゆったりとした気分が流れていたようだ。

結局、キュウリ一本と小ぶりの生のパイナップルと青葡萄1kg、並びに上のイチゴ1kgの入ったビニール袋を幾つかぶらさげてマーケットの中を人種、年齢の混ざり合った緊張感のかけらもない肩の力が抜けた人々を眺めながらぶらぶらと買い物したのだった。

で、もう一枚買い物袋の中に入ったのが、

5) Charles Mingus / Plays It Cool / Metrro CD029

ミンガスのキャンディド録音からのコンピレーションとかいてあるから、つまりは寄せ集めと言う事なのだろうが、ロイ・エルドリッジとドルフィーの組み合わせがおもしろい。 テッド・カーソンとは知られたコンビだが、ここでもフラナガンが弾いている。 6曲目のR and Rが良い。どれがどこからかはこれからまだぼちぼちこれから調べていかなければならない。 ああ、ここからだったのか、というものが幾つか出てくるに違いないのだけど。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿