青空が戻って気温が少し下がったものの陽あたりの中では温かみが感じられる春の兆しなのだが、この何日か記している春の兆しのシリーズに思わぬところからまた一つ話が加わった。
この2,3日、目の周りがくしゃくしゃしてくしゃみが出ていたから、おかしいな、油断してまた風邪か、と訝った。 還暦になったからか、地元の保健局から無料インフルエンザ予防注射の案内が11月の中ごろに入り家庭医のところに行って腕(ワン)ショット打って貰ったものの日本に年末戻ったときにひどい風邪を引き2日ほど寝込んだことから、予防注射というものの有効性は眉唾かと毒づいていたのだが、その風邪は当初注射したもののカテゴリーから外れた原因によるものだ、と言われればそれには一言もない。 風邪は万病の元、といわれているから風邪といってもそれにはいろいろな原因がゴマンとあるのだろうとも思ってみる。 とにかく、風邪か、と思っていたものが今日になり目がくしゃくしゃしているときに、はた、とその原因に合点がいった。
花粉症なのだ。 毎年これに悩まされる。 時には重く、時には軽い。 そして時には早く、他の時には遅く始まって短かったりまた長かったりする。 去年は比較的短く軽かったように思うが、喉下過ぎれば、、、ということもあるからそれももう他の年のと紛れて忘れているのかもしれない。
二月の中ごろに春の兆し、花粉症か、とオランダではどこでも使う洗顔用のタオル地の長方形手袋様の布を水に浸したもので目の周りを押さえるとその冷たさが心地よく、その部分が熱を持っていることに気付くし、それで普通の風邪ではないことに気付き、ああ、また来た花粉症だとうんざりするのが自分の毎年の行事にもなっている。
そんなことを思いながらその冷たい布を目蓋にあてて眺める夕焼けは、ここで無理に眼に関連付ければ、昔、近眼治療で通った眼科医院で感染した結膜炎の赤だ。
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