暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

隣の猫に餌をやる

2016年02月25日 01時21分22秒 | 日常

 

隣のゲイのカップルがキャンピングカーでまた2週間ほどイタリア辺りに出かけたのだろうか、猫の世話を一週間頼まれた。 初めの一週間が隣のもう一軒向うの、我々より少し若いけれどもう2人孫がある夫婦で旦那は教育委員会のアドヴァイザー、その連れ合いはやはり学校関係で定年が近い。 何週間か前にゲイの一人が46の誕生日のパーティーを開き親戚、友人たちを交えて50人ぐらい4時から9時ぐらいまで飲んだり食ったりと親しく混ざり合ったのだがそのときにこの夫婦とテーブルを囲んで家人を含め普段立ち話か挨拶ぐらいでしかなかったものが四方山話で今まで知らなかった互いのことを面白可笑しく披露しあったのだった。 この夫婦には犬も猫もいないけれど彼らの息子や娘の家の猫の世話をするのに慣れているのでなんともない。 うちの猫が死んだ時と大体時を同じくして隣も2匹なくしていて、その後家は当分動物は飼わないのだけれどこのゲイのカップルは猫には目が無く早速雌雄2匹の子猫を飼い始めたのだった。 一度週末かに頼まれて餌をやったことがあったのだがその時はまだ小さく2か月ほどは外に出していなかったその間だったのでほんの小さな恐れを知らない猫たちにもう何年もしてきたように餌をやったのだった。

このところこの二匹はグングン大きくなって前の猫よりはるかに大きく育っている。 猫の日課、食事などについて書き置きがしてあり、黒と茶色のが雄のキト、三毛猫が雌のザラだ。 この2か月ほど昼間は裏庭から表の辺りを徘徊している。 けれど警戒心が強く物音を立てたり急に近づいたりすると驚いてどこかに隠れたり逃げたりしていたのが子猫のときからそうだったのだけれど雌猫のザラは好奇心が強いのかこちらが立ち止まったりかがんだりして見ているとこちらのほうを眺めつつ徐々に近づいて来る風だった。 物置の戸を開けて中にいると扉のところまで来て中を窺いこちらが動かずそのままいると物置に入って自分が立っているところを中心に中を偵察して出る、といった具合で近頃などはキッチンを開けておくと中に入ってきてぐるっと回って出ていくということもしていた。 時にはガラス越しに庭のザラを眺めていると彼女もこちらのほうを眺め、フイと踵を返し表の方に消えるということもしている。

前庭の立ち木を伐りその後片付けに毎日何時間かカーポートで電ノコで枝を伐り長さをそろえて芝刈り爺さんのようなことをしていると猫がそばを通りかかり新鮮な鋸の木っ端に鼻を付けて匂いを嗅ぐようなことをするのだがキトはまだ警戒心が溶けないのか遠目にこちらを窺ってそそくさと通り抜ける。 それにこちらはそんなときには猫のことなど構っていられないから放っておくと彼らに害のない人間が何かやっている、という風に思うのか徐々に警戒心も溶けてきている風だ。

朝家人は隣の家に入り乾いた餌を少しやり、台所のドアにしつらえた小さな通用口のロックを外し自由に出入りが出来るようにする。 この二匹の皮膚にはチップが埋め込まれていてIDとこの通用口に反応して彼らは出入りが出来るけれど他所の猫には開かないという仕組みらしい。 だからこの二匹は一日中あちこちと自由に歩き回りこの何日かの変わりやすく冷たい天気ではうちの中でのんびりしているということになるのだがまだ1年にもならない猫にはすべてが興味津々なのだから昼間にはかなり遠出をすることもあるようだ。 

夜の食事を済ませ鍵を手に隣の玄関に来ると足音を聞きつけた二匹が自分の足元でドアが開くのを待ちかねている。 中に入ると二匹とも行ってはいけない二階に上がるのだがなんせ腹が減っているので居間からキッチンに入るドアを開けるとバタバタと降りてきて餌の容器のところに飛んでいく。 そこでするのがまず乾いた小さな塊の餌を二つの容器に入れて通用口にロックする。 そうすると明日の朝までここにいなければならないことになる。 そのあとは湿った餌を用意する。 魚とか肉、鶏の肉を別々に入れてある小さなパックの内容物を二つの容器に入れてやつらの鼻の先におくとこっちのほうがよっぽどいいのかカラカラと金属の容器が鳴るまで舐め尽しそれが済むとまた乾いた餌に戻って来る。  死んだ前の猫二匹の場合は12歳ほどになっていたけれど雄と雌の性格がかなり違い、まるで子猫のようにみえた小さい雌猫は自分のものは手早く喰ってしまい自分より大きいおっとりした雄猫のぶんまで掠め取るようなことをするので叱るようなこともしていた。 湿った餌を用意している時に流しの上に飛び上がって容器に頭を突っ込みかねないことをするので手ではたき落とし待つようにしつけをしていた。 今の雌猫は前のに比べるともう遙かに大きくなっていて程度の差はあっても前と同じような性格が垣間見られるようだ。

猫が餌を喰っている間椅子に坐って眺めていた。 三日ほど前には椅子を動かすときにちょっと音を立ててもびくっとこちらに一瞬視線を寄越すのだが3日目となるともうそれもなく徐々に慣れてきたのだろう。 ザラのほうは今日初めて抱いてしばらく腹や頭を撫でている間されるに任していたけれどそれでもまだ体が硬いように思う。 キトのほうは晩飯を食った後は爪を引っ掻いて尖らせる柱のところに行きガリガリと音を立てて爪を磨く。 自分は部屋を薄暗くして玄関から自宅に戻る。

外に出ると一日中降ったり止んだり晴れたり暗くなったりしていたものが今は雪が降っていた。 この辺りには野良猫はいない。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿