暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

おい、あれ誰なんだ?

2009年03月27日 08時27分07秒 | 読む


何かの都合で普通は帰宅することのない午後早くに家にもどることがある。 そして、台所で見も知らぬ若い娘が飲み物か何かを用意してるのを驚きをもってちらっと眺め居間に入るとぐうたら息子がテレビをだらしなく見ていて、親父が戻ったのに別段挨拶も声もかけることもないことに親父はムスッとしながらも、おい、あれは誰なんだ、ヤンティーヌなのか? と問いかけるところに見も知らぬ娘がどら息子と自分らだけのためのつまみと飲み物をもって入ってくる、というのが我が家のトイレにかかった日めくりの2月25日水曜日の漫画だ。

漫画といってもこれは我々還暦あたりの人々の日々を中心に、これ悲喜こもごもの様子をスケッチしてニヤリとさせ、「こういうのアルアル」のアイロニーを各所にちりばめたもので何年も我が家の個室で各自を、といっても子供たちが小さい頃には何のことかと合点がいかぬこともたくさんありながらもそれでもそれぞれを楽しませてくれている。

この絵にしても息子の立場からすれば、せっかく親が二人ともいないときに新しいガールフレンドと二人だけで楽しめると思ったら、よりにもよって何で親父が帰ってこなければいけないんだよ、まあ、自分の部屋に行ってもいいけどこのソファーでゆっくりしようとあの子に言った手前格好がつかねえじゃないか、ほんとにウザイなあ、それに何でヤンティーヌだよ、もう一年以上前じゃないか、ああぁ、何で帰って来るんだよぅ、、、とでもいうところだろう。

娘にすると、あれ、ちょっとやばいかな、ヤンのお父さん、私が台所にいるときに声をかけてくれないでそのままいっちゃったから何かあるのかな、ここはやっぱりあの時初めにこちらから可愛く挨拶すべきだったかな、それにしてもヤンティーヌって誰? あれ? 私、そんな名前の子聞いてないし、、、、ええっ、 ヤンてそういう子ともなんかあるの? ええ、やばい、、、、けど、まあ、ここはヤンのところに行ってそれから後でじっくり問い詰めてやるわ、それにお父さんにはシカトの気配は消してちゃんとしとかないとね、、、、、、、

これはどこの家庭でもあることだ。 しかし、ここでもあるようにこういうような光景は息子のところにガールフレンドが訪れるときのことで、自分の娘が台所にいた場合には初めにそこで娘に声をかけるだろうし、そうすると、母親とお茶なのか、いや、そうじゃなくてぇ、ボーイフレンドの、、、、と展開するだろう。 娘に声をかけずに居間に入って見も知らぬ若者がソファーにこんな格好をして座っているときには次の瞬間には多分、男のほうが驚いて恐縮しながら挨拶か握手、話の接ぎ穂がつけばそこに入ってきた娘と一緒に少し話して親父は自分の部屋に引き下がり着替えをする、ということになるのだろうが男のほうがそのままで親父に挨拶もせずそのままテレビの画面に見入っているとなると話はここで俄然おもしろくなる。 

思い返してみると我が家ではこのような経験はなかった。 どの学校にも近いことから小学校のころからこんな時間に家に戻ったときには子供たちのクラスやクラブの友達が入れ替わり立ち代り家人のそばでごちゃごちゃといるということがあった。 小さいときは遊びに来た子供たちが家人と一緒にクッキーを焼いていたり、ジュースか何かを飲んでそのまま外へ遊びにいってしまったりといったぐあいだった。 だから子供たちの顔は見知っているもののその名前は私には皆目見当がつかず、子供たちが大きくなるにつれてその数は徐々に減るものの授業が二時間休講になって時間をつぶすためとか何かのときには各自家の中で自由に飲み食いをしている連中の顔を見ることもあった。 そして、それぞれ大きくなるにつれてしばらく見なかったその子供たちもあるとき見違えるような若い青年男女になっていて我々が驚き、戸惑っているうちにそのうちの一人がボーイフレンド、ガールフレンドとなっていて、それまで他の連中と昼飯を台所で一緒に喰っていたものがそのうち我々の夕食の卓にいるというプロセスで、急に突然にこんなことになるということはなかった。 

こういうことは私の周りでも隣近所でもあることで今は隣の高校一年生の娘のところにくるボーイフレンドのバイクがよく家の前に停まっているから隣もこのような時期を済ませていることになる。 思い返せば自分の若いときのことを比べてその違いに驚くのだが高校のときに男や女の友達は何人かいたが特定のガールフレンドはおらずいくつかのデートといってもほとんど外で済ませ互いの家につれてくるということはなかった。 大学時代は親元から遠く離れていたから結局、親とガールフレンドのとハチアワセというようなことは起こらなかった。 

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