暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

写真を読む; 水辺の光景

2018年07月21日 22時28分10秒 | 読む

 

このところ暑い日が続く中、毎日の買い物の行き帰り濠端を通りその度に何か面白いものがあればとカメラをあちこちに向けている。 もう何年も四季の移り変わりに沿って様々な景色がそこに現れるから同じような景色を同じところで性懲りもなく撮る。  例えばこの10年以上暖冬が続きこのごろは厚く凍ることも少なく、たとえ凍っても精々3,4日で終わってしまう一方で夏場は5月の終わりごろから徐々に気温が上がり晴れた日が続くにしたがって水辺に人が集まり、ことに夏休みが近づくにつれ子供たちの水遊びが日常のものとなる。 けれど最近のようにバカンスシーズンが始まり気温が30℃にも迫ると大人たちも水辺に集まりピクニックやバーべキュー、水に入るものも増えるてくるのは自然な成り行きでもある。

そんな景色をどうということもなく無意識にシャッターを押していて家に戻ってコンピューターに画像をダウンロードして眺めているとその一つの画角の8分の1ほどのところに眼が行った。 そして切り取った部分を大きくして見ているとなんだかこの時期に見合った小さなストーリーがあるような気がして、それをあったかなかったか知れないものとして取敢えずどのようなものだったかここに書き記してみる気になった。

普通はこの濠を船外機つきボートの家族連れが行きかう間を縫ってこどもたちが水に入り、小学生の少女二人がゴムボートで何をするでもなく時間を潰しているところにこんな暑い日は海に行くにしても海まで行くまでが暑い、少し行ったところにある自然公園でも人が一杯だろうから手短に濠にでかけて軽く涼もうと水に入った大人の男がいる。 男には女友達が居て日陰で日光浴をするつもりでバスタオルに雑誌、バスケットに冷たい飲み物とスナックが入ったものを近所の濠端まで男と歩いてでかけてきたのだった。 男は既に水に入り気持ちがいいから女に、水の中は気持ちがいいぞお前も入るといいと言って水の中から誘い、女もそれじゃあと水に入る支度をする。 

妹とその友達の見張りがてら母親に言われて来ていた男子中学生が自分の男友達もおらず少々退屈気味に水に入ったり出たりしていたのがふと横を見るとグラマーな女性が水に入るところでギクリとする。 当然クラスメートの女の子たちの体に興味がないわけではないが急に目の前に成人の豊かな肉体が現れれば当惑しないではいられない。 ボートの中では退屈する一人は別としてこれから水に入る豊満な肉体を持った女性を眺めて自分の貧弱な少女の体を思わないではないし、もしかして将来自分も成れるかもしれないそんな女性を眺めている自分の兄を認めてそばの女に嫉妬と幼い敵愾心を覚えないではいられない妹が岸を眺めている、といった光景だ。

岸の木の陰では何をするでもなく自転車で散歩に来た男がヘッドフォーンの音楽を聴きながら煙草を燻らしぼやーっとそんな光景を眺めながら夏の物憂い時間を過ごしている。

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿