暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

ビリーとエディー

2011年04月25日 17時26分55秒 | 日常

イースターの休みに隣のゲイのカップルがどこかに出かけたので3日間猫二匹の世話を頼まれた。 こういうことはお互い様なのでもう何年もそういうときには世話をしたりされたりしている。 反対側の隣の猫は顔見知りをするのか頼まれることはないけれど大抵ここでは両隣の家の鍵を預かっていて何かあったときの頼りにする。 鍵を中に置いたまま外に出たり、落としたかなにかして見つからなかったときや我々の留守に子供が訪ねて来て鍵をもっていなかったりしたときに隣に走るという具合だ。

昼間や宵はどことも勝手に猫が出歩いてあちこちの庭でそれぞれテリトリーを心得ながら遊んでいたり牽制しあったりしている。 その家の台所の流しに書置きがしてあった通り、朝、水とドライフーズを足し、裏の台所のドアの下に穿ってある片手が通るほどの小さな通り穴を操作してここのうちの猫だけは首輪につけた発信器で出入りが出来るけれど他のうちの猫はブロックされる、といった風の出入り口を操作する。 夕方には外や中で待っている二匹の猫と一緒に玄関から入り缶入りのえさを与え、通り穴を出入りできないようにつまみを廻してブロックするといった具合だ。

人の性格も千差万別、猫も同様だ。 他のもののエサまで隙あらば喰おうというのがうちの13歳のメス猫と同じぐらいの歳なのに小さくて痩せているビリーだ。 これは我が家の台所まで入ってきてエサの腕を舐めてしまいきれいにして帰る。 もしそういうのをみつければ大声を立てて追いまくるのだがそれでもまだ5mほどむこうでこちらを向いて座って前足で喉のあたりを掻きながら眺めているから小憎たらしい。 ドライフーズは何時もいくらでもあるのに先ずちゃんとした湿った餌を捜し求める、というのが習いになっているのだろう。 自分の取り分は何時も確保してあるのだから贅沢なそういうところに知恵がまわる猫でもある。 

そういうずるがしこいような猫と、その3割は大きいうちの4.5kgもあるオバサン猫ほど大きくないエディー(おっとりしていてすばしこいビリーに比べると影が薄く名前を家中の者に聞いても思いだせなかったのだが今これを書いていておもいだした)に同じ分量だけ缶入りのエサを指示通り二つならんだ椀に入れるとビリーはすぐに平らげてしまいおっとりと隣で喰っているエディーのほうに口を突っ込んであつかましく喰う。 こういうことがあるので前々から躾をしようと頭を張り倒し一度で効かなければ羽ほどに軽い体を掴んで向こうに放り投げるとやっと聞き分けて5mほど向こうに座ってこちらを眺めている。 油断がならないからエディーが喰い終わるまでそれをエディーのそばにたって見張っている。 エディーが喰い終わればビリーも諦めたのかそれぞれ居間のあちらこちらに散る。 それが一日目だ。

2日目、1日目と同じように夕方缶詰のエサを用意するのだが足に纏わりつき台所の流しの上まで上がり缶に擦り寄るビリーを払い落とすところまでは同じ。 二つの椀を置いて見ているとこの日は自分のものを喰いおわったビリーはそこに座っているけれどエディーの椀までよって来ずまだ喰っているエディーを置いて裏庭がみえるガラス窓に向かう。 

3日目、エディーは足に纏わりつくものの流しには跳びあがらない。 自分の椀のものを喰えばすぐにどこかへ去る。 エディーは喰い残すものの来ない。 それぞれ寝転んでいるところに行ってそれぞれの頭や喉をなでて家に鍵をかけそこを出るのだが、こういうことをこの7,8年、年に2,3回やっているのだが毎回同じことだ。 エディーの方はどうということはないのだがビリーの方は躾を身につけない。 習うのは早いのだが習慣になるには短すぎて主人でもない他人から小突かれ投げられただうるさいだけなのだろう。 我が家の猫はビリーの方と気があっているように見えるのは面白い。

初夏になり台所のドアを開け放しにしていることが多くなるとそれにつれてビリーをうちの庭でみることも多くなる。



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