おととい、鞄編を書いたのですが。
木曜日、出張して戻ってきたのが17時20分くらいで、翌日はお休みを取っていたので少しだけ仕事を片付けて帰りました。 ロビーまで降りたとき、傘を忘れてきたことに気が付き、月曜日まで会社に来ないし、また4Fまで取りに戻りました。
京都駅からいつもの電車(快速)に乗れず、たまにはのんびり普通で帰ろうと思って座って鞄から本を取り出して読んでいましたが、電車が動き出すころには眠っていました。
城陽行きなので、乗り過ごすことはありません。 気がつくと「終点です、みなさんお降りください」のアナウンスが流れ、寝ぼけながらあわてておりました。
改札を通って、階段を降りて、待っていた車に乗り込んだとき、「あ、傘!!」と傘がないことに気づき、いっしゅん、「もういいかなぁ。ないだろうなぁ」と思ったのですが、同時に「こんなことなら会社に置いて帰ればよかった」と、マイナス思考がよぎり、「ないにしても、やれることはやったと自分で納得したい」と思い直し、また階段を駆けのぼりました。
改札にいた駅員さんに事情を話すと、「いまの電車でしたら、もう少ししたら折り返しの京都行きになりますから、待って確認されますか」 と言ってもらい、どれくらい待つのかなぁと考えていたところ、女性の乗務員さんが手に傘を持って通りかかりました。 あ、私の傘!
「あ、それです」
「車内点検でお忘れものがあったので」
「ありがとうございました!」
こうして無事に私の傘は戻ってきたのでした。 あのまま諦めていたら、どこかのお忘れ物市で200円くらいで売られることになっていたかもしれません。
そういえば、定期の入ったケースをバスの中で落としたときも、誰かがひろって運転手さんに預けてくれていて、後日手元に戻ってきたことがありました。
「誰かが困っている」 と思ってくれた誰かの親切に助けられたことは何度もあります。 朝のラッシュの京都駅ででも、「手袋おちましたよ」とか「切符おとしましたよ」とか声をかけている人を見かけます。 急いでいても、ほんの数秒のこと。 なくなったら困るだろうというその人の少し先の時間を想像すること。
親切にしてもらったことは、また自分も別の誰かに返せばいいのかなと思います。
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