ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

おじいさんの気遣い

2018-01-27 18:49:07 | 日記

 きのうは私の父の病院の付き添いのため、実家へ帰りました。

 

 診察という診察はなく、医師との会話は30秒ほとで、次回の内視鏡の検査の予約をしたのみ、という感じで、なんだかなぁ。そのために凍っている場所もところどころあるような高速道路を1時間、こわごわ走ってきたんだけど・・・ まぁ、早く終わったので、両親と3人で「豆の花」という実家のちかくの健康食ビュッフェへ行きました。

 

 父は焼きそばやちらしずしばかり食べていました。スイーツや紅茶の種類も充実していて、私はとても気にいって、またいきたいと思いました。

 

 今朝は、7時ごろから階下でばたばたしている様子。 きょうは老人会の新春カラオケ祭の日。 病後の父が参加できるか心配していましたが、とりあえずエントリーだけはしておいた、ということで。母は午前の17番目、父は午後の2番目。9時半からスタートで、ご近所の人が9時に父を迎えに来てくれることになっていました。

 

 私が8時ごろに降りていくと、玄関で母が父にブローチをつけていました。ブローチというのか、昨年、30回連続出場の記念に父がいただいた、歌っているすがたを木彫りにした手作りのブローチです。父を含めて3名がもらったのでした。それで、父は他の2人に電話をして「いっしょにつけていきましょう」と朝から電話をしていました。そのうちのひとりはすでに家をでたあとで、もうひとりは「どこにあるかわからないなぁ」という返事だったようです。

 

 父はもらった3人がブローチをつけていったら、彫ったひとも、表彰してくれたみなさんも、喜んでくれると思ったのでしょう。

 

 「俺は、誇りに思っていて、大事にしてるのになぁ」 

 「まぁ、それならもっと前に言ったほうがよかったね。当日の朝にブローチつけてきてっていっても、男性ならどこへやったかわからないっていうのが普通だと思うよ」

 

 私と母は1時間遅れで会場へ徒歩で向かいました。 うしろのほうの席に座って、父の様子を見ていたのですが、ブローチのことをいってくれる人がいたり、彫ってくれた人に「つけてきたよ」と父が話しかけていたり。そうそう、それでいいじゃない、と思いました。

 

 父の知り合いのひとが入れ代わり立ち代わり、私に挨拶にきてくれて、人数分のおやつしか用意されていないのに、わけてくださったり。

 

 痴呆の人もおられたそうですが(母からの情報)、みんな楽しそうに舞台にあがって歌っておられました。 よそのひとが持って来ていたかっぱえびせんを手づかみでもらってきて、「食べて」と私のプログラムの上に広げるおじいさんもいて、「あ、どうも」といいつつ、食べるのに躊躇しました。

 

 母が舞台にあがっているときは、「おかあさん、じょうずやで」「見てる方が緊張するでしょう」とか、気遣って話しかけてくるひとが絶えず。あの、歌を聴きたいんですけど・・・・という状態でした。 母はよくとおる声で、しっかり歌っていました。

 

 みなさんにはお弁当が支給されるのを知っていたので、私は会館の近くのお好み焼きを食べて、妹に報告していると、「こっちはかなり吹雪いているけど、大丈夫?」という情報が。もしかして、午後もゆっくりしていると帰れなくなるかも・・・と思って、会館に戻り、両親に「お父さんには悪いけど、帰れなくなったら困るからもう帰るね」と告げて、会館の廊下を歩いていると、父が追いかけてきて、「おうい、ちづる~」 振り返ると、「これ持って帰れ」

 

 配布されたお菓子に知り合いからもらったお菓子が追加された袋をくれました。ビニール袋におかきや飴やクッキーやチョコが入っています。

 

 ふふふ。 ちいさい子みだいだなぁ。

 

 高速道路は京田辺までは普通でしたが、その先が交通量が少ないせいか、白くなっていて、こわい~と思いながらゆるゆる帰ってきました。城陽の出口をでたとたん、雪が強くなってきて、やっぱり早めに帰ってきてよかったです。

 

 いろんなおじいさん、おばあさんに気遣われた日でした。

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