きのうのお昼休み。となりの課のSさんとランチして、会社のビルに戻って、エスカレーターに乗っていたときのことです。
折り畳みの日傘(晴雨兼用)を折りたたもうとして、柄のところがなかなか縮まらず、なんどかえいっやって、ぐさり。 なに、痛い。
Sさんとしゃべりながら乗っていたのですが、降りて右手の親指をみたら、血が溢れています。
傘の挿したら雫の落ちる先端、というのでしょうか、先は丸くはなっていますが、その1つが、親指の爪の生え際(左隅)にずぼっと刺さったのでした。
なんで、こんな場所にささるの?と思いながら、給湯室の流水で血をあらい、ロッカー室でバンドエイドを巻いたのですが、10分もたたないうちに、血で真っ赤になってきました。 刺さった場所が悪かったのでしょうか。 血がとまりません。 午後の業務もはじまって、3回くらいバンドエイドを取り替えたり、傷スプレーを塗ったり。
飼い犬に手を噛まれる、に似た、自分の傘に指を刺される、ということになってしまって、なんだか情けない。
そして、わかったことがあります。負傷した場所は関節でもないし、指先でもないし、指の腹でもありません。 爪のつけ根、なんです。
普段はなーーんにも役になっていないような部分です。
なのに、そこが痛いというだけで、ペンがうまく持てません。親指をぴんと伸ばした状態にしていないと痛みがはしるのです。カップを洗おうとして、スポンジを持った時、カップをくるっと回すのに誘導(?)できません。 そういえば、梨や林檎を剥く時もこの部分は包丁を誘導するんですね。みかんの皮をむく時も、いちばん最初に皮と接するのはこの部分だったのです。
あんた、意外とがんばってたんだね。
ブラウスのボタンを蓮したり、がま口の財布をあけたり(毎日ヨーグルトを会社で買っています)、ヨーグルトの蓋をあけたり、パソコンの変換キーを押したり、結構いろいろやってるじゃないですか。
薬を塗って眠ったら、朝になったらかなり傷みはなくなっていました。 もう血も止まっています。(夜はまだじんわりでてた)
治りも早いし、えらいよ。 見直した。
そういえば、子供のころ、口の中を切ったりしたとき、母が「口のなかの怪我は直ぐに治るよ、ものを食べられないと困るでしょう。生きて行くのに大事な部分は早くなおるようになっているのよ」と、根拠のあるようなないようなことを言っていたことを思い出しました。
親指の爪のつけ根って、案外大事な部分だったんだ、ということがわかったのでした。
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