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いつでも君のこと好きだったよ

差し込み印刷と糠床

2020-06-22 22:34:15 | 日記

 いつも仕事で相談したり助けてもらっている、隣の席のY氏。きょうは珍しく「ふじたさん、差込印刷ってどうやるんでしたっけ」と訊かれた。

 

 差し込み印刷! これなら多少は教えられる。というのも、年に数回頼まれてやる機会があったり、以前は塔の全国大会の案内なども作っていたことがあったので、「宛名シールバージョン」と「文書バージョン」の自分なりのマニュアルを作り、持っていたのだった。

 

 「文書のほうですか」といいながら、文書バージョンマニュアルのとおり、誘導したら、すぐにできあがった。ふうにみえた。

 

 Y氏「そのマニュアルコピーさせてください」

 私 「これは私が改良に改良を重ねた秘伝の糠床のようなものですよ。まぁ、Yさんにだったらあげましょう」

 Y氏「その比喩がよくわかりませんけど、もらえるんですね。いま、ほぼできたんですけど、数字を全角にしたり、通貨の3桁区切りにしたいんですけど、知ってはりますか」

 私 「そんな高度なことは覚えていないけど」といって、ネット検索したらでてきたので、「こうするらしいですよ」と、隣で読み上げる。「ほうほう」

 

 数字の全角はすぐにできたけれど、3桁区切りがどうもうまくいかない。私はこういうときはパソコンのエキスパートのMくんにすぐに頼るのだけど、どうもY氏は頼りたくないみたい。なんでかなぁ。どうやるのかなぁ。と、隣でささやくので、またネット検索してそれをプリントして、

 

 「はい、これどうぞ。読んでやってください」と手渡すと、

 Y氏「これみてやれってことですね。見限りましたね」

 私「だって、きょうは私、早番(いまうちの会社では時差出勤制をとっていて、私の業務時間は8時から16時45分)で、あと30分しかないんです。そればっかりやってられないので(笑)」

 Y氏「これから、もう相談にのりませんよ。実施要領読んでやってくださいって見限りますからね!」と、脅してくる。

 私「だからMくんにきいてみましょうっていってるのに」

 Y氏「Mくんわかるかな」

 私「わかるでしょう。エクセルの関数ほぼ暗記してるんですから」

 

 といって、となりの課のMくんに頼りにいく。得意顔でやってくる。ほら、適材適所。得意な人に教えてもらって、スキルをわかちあえばいいのよ。(このあいだ、分厚い報告書の校正をやってあげたからMくんには貸しがあったのだ)

 

 数分でMくんが解決してくれた。ほほー。私とY氏がやりかたを教わり、復習していると、さらにMくんが秘伝のクリアブックマニュアルを持ってきて、「差し込み印刷したあと、あて先別にPDFで保存する方法っていります?」ときいてくれた。

 

 Y氏「いります。そんなことできるんですか。すごい便利じゃないですか」と、さらにハイレベルなレクチャーを受けて居た。ね、頼ってみると思ってもみないスキルがついたりするでしょう。と、すでに私はふたりとは別世界に入って、自分の仕事のラストスパートに移っていた。

 

 コップを洗って、帰る支度をしていると、Yさんが「さっきのすごい便利なののマニュアル、ふじたさんの分もコピーしときましたよ」と私のぶんもくれた。

 

 私「Yさんが覚えておいてくれたら私は仕事で使うことはほぼないと思うからいいんですけど」

 Y氏「いや、僕、しょっちゅうこれから使うことあるから、また手伝ってもらうときのために持っておいてください(笑)」

 

 そして、私の差し込み印刷ファイルにまた1ページが加えられた。こうして秘伝の糠床はさらに深まっていくのだった。

 

 写真は懐かしい去年の夏のプラハのホテル。ときどき見ては懐かしんでいる。掛かっていた絵が高安醇さんふうなのがまた特によかった。

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