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いつでも君のこと好きだったよ

原稿用紙

2020-01-12 23:16:11 | 日記

 昨年の11月17日に介護付き有料老人ホームに入所した義父のところへ、だいたい週に1~2回通っている。

 

 火曜日と土、日のどちらか、という感じ。このあいだの火曜日に行ったときに、次回持ってきてほしいものを訊いておいた。

 

 義父「二階に、ガラス戸付きの戸棚があったでしょう。あれを持って来てほしいんです」

 私 「あれは大きいですし、階段が曲がっているから、持ってくるのは難しいですね。ガラスが割れると危ないし」

 義父「それなら、運送業者を呼んで運んでもらって」

 私 「どちらにしても、ガラスのものをここに置くと、歩行器や将来的には車椅子があたって割れる可能性があるから、カラーボックスでよかったら買ってきますよ」

 義父「そう。それじゃそれでいいです」

 

 先日も、パソコンとプリンターを持って来てほしいと言われたけれど、いまの義父のパソコンはプロバイダー契約を解約しているから、またどこかと契約したり、壊れたら修理依頼したり、消耗品を調達したり、大変ですよ、ネットにつなぐということは便利な反面、不安材料になることもありますからよく考えてみてくださいね、と言ったら、「やめときます」ということだった。なにもかも思うとおりにしてあげられないのがちょっとかわいそうな気もするけれど、夜中にインターフォンや電話のベルが鳴るのが怖いと言って、ホームに入ってようやく安心して暮らせる環境にいるのに、また心配事が増えないよう、いろいろ考えて周りの私たちも助言している。

 

 土曜日に持って行くものは「空のペットボトル(水筒をもっているけれど足りないからお茶を入れてもらうとのこと)、男物の柄物のお茶碗、貼るメモ、カラーボックス、新聞」。

 

 きのうの朝に、それ以外にはないですか、と出掛ける前にメールできくと、「四百字詰めの原稿用紙をお願いします。構想を温めているフィクションを書くつもり」。という返信。ををを、お義父さん、すごいな。それで、原稿用紙を途中で買って持っていった。

 

 お茶碗はホームのは味気ないから自分の陶器のお茶碗がいいのかと思っていたら、「うがいをするのに、コップよりお茶碗のほうが便利だから」という理由。

 

 じゃあ、男物でなくても、柄物でなくてもいいやん、とつっこみたくなる。確かに、うがいをする角度はコップのほうが上をむかないといけない気がする。いままで考えたこともなかったけれど。

 

 昼の連続ドラマで「やすらぎの里」というのをやっていて(夫が録画してみているが、私にはあのドラマの筋がよくわからない。。たまにしか見ないせいか)、老人ホームで小説を書く、という話。お義父さん、もしかして昼のドラマをみて自分も書こうと思ったのかな。自分で「好奇心を持って、前向きに生きるのが一番」と仰っていた。

 

 そのとおり。

 

 

 

 

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