このあいだの土曜日、堺短歌大会の帰りの電車の中で、松村由利子著『ジャーナリスト与謝野晶子』を読んでいた。山を越えたら読もうと楽しみにしていた本の一冊。読み始めると止まらない。堺だし、ゆかりがあるしと思って、長い道中の読みものにちょうどいいと思って持参していた。
すると、スマホがぶるっと揺れて、開いてみたら3連休で東京に行っている息子からのラインだった。洋風の建物の写真が1枚。それだけ。
? と私が返信したら、「ニコライ堂」と返ってきた。
ほう。ニコライ堂。息子は古い建物の写真を撮るのが好きで、時間があるといろいろ撮っている。
ちょうど、私が読んでいた本で晶子の歌の連作が紹介されていて、ニコライ堂の歌のところを読んでいるところだった。
・わが住むは醜き都雨ふればニコライの堂泥に泳げり 与謝野晶子
ニコライ堂っていっても全国にいくつかあるのかも、と思いながら、ちょうどニコライ堂の歌を読んでいたことを書いたら、
・隣り住む南蛮寺の鐘の音に涙のおつる春の夕暮れ 与謝野晶子
の歌を息子が書いてきた。 え、このニコライ堂ってそのニコライ堂なの???
タイミングよすぎで怖い。。 ふたりでびっくりしていた。
不思議なことがあるなぁ。