ビアンカの  GOING MY WAY ♪

昨日・・今日・・そして明日
   人生は ・・・ダバダバダ・・・

セミナーと映画

2008-02-26 | weblog

仕事に通わなくなってから3週間が経過。今の身分は専業主婦ということになるのでしょうが、
時間があるから整理整頓がはかどる、と、楽しみだったのに、それが思惑通りに行かず、
何もはかどらず、落ち着かず、パソコンを開く回数がガクッと減った、とは何と言う事でしょう。

それでも、前年から申し込みをしておいたので、1月半ばから2月半ばまでの毎土曜日に、
市主催の、あるセミナーに参加していました。朝9時半から夕方の4時半までですから、まるで
学校の授業のようでしたが、私みたいに興味半分で参加しているのではなくて、ちゃんとした
目的を持って参加している若い方々が多く、いい刺激を受けたし、体験者の貴重なお話も
聞く事が出来てよかった、と思っています。体験者のお一人のお話のなかで、「自分にとって、
お金っていうのはガソリンのようなものです。お金儲けのために仕事をするのではない。社会に
対する奉仕、という考えが仕事を支えています。」という言葉がとても印象的でした。
最後の日には「計画書」を完成させ、それを発表するのですが、私は最初からパスでした。
回を重ねるごとに参加者の数が減って行きましたが、計画書も作成しない私はフル参加。

ただ、開催場所が図書館のセミナー室だった第4回目の午後は、同館2階の視聴覚室で、
見たかった映画「グレングールド27歳の記憶」(1959年ドイツ)の上映会が行われていたので、
一時間だけセミナーを抜け出しました。
新聞でもたまに彼の音楽や生き方などが記事として書かれていたのを読んでいたので
好奇心があったのです。皆がセミナーで発表している間の一時間、ですから、一人20分として、
3人分の発表内容を聞き損ねましたけど、27才の魅力的なピアニスト、グレングールドの
自然体の日常が映画になっている、だなんて面白い。

   この作品は、2部構成のものを1編にまとめあげたもの。故郷トロントの別荘でくつろぎ、
   友人達と音楽談義に花を咲かせている彼の姿を捉えた、前半。後半はニューヨークの
   スタジオで録音作業に没頭している姿を映し出す構成となっている。彼が22歳で録音
   した「ゴールドベルグ変奏曲」がクラシックの常識を破るベストセラーとなり、世界中の
   賞賛を浴びた。しかし彼は、32歳ですべてのコンサート活動から身を引き独自の音楽
   表現を切り開いていったのだ。

   歌いながらピアノを弾き、指揮するように腕を振り上げ演奏する独特のスタイル。夏でも
   コートとマフラーと手袋を離さずにいた。突然、人前から姿を消し、レコードだけを発表し
   続けた。生涯独身で過ごした。などなど数えきれない彼のエピソードは、奇人なのか?
   天才なのか? と人々を悩ませた。ただ確かに言えることは、彼の音楽には誰もが心
   奪われずにはいられなかったということだ。 (webより)

映画のなかでの練習場面で、なんだか雑音が入るな、と思いながら聴いていたら、それが
ピアノに合わせる彼の自声(歌)だったので、以前、新聞で読んでいた通り、音楽にあれ
ほどこだわる神経質な性格でも、自分から発する雑音、鼻歌の部類には全く頓着がない
様子が実際にわかりました。31歳の時、人前でプレイすることをやめ、それ以後はもっぱら
スタジオの中の閉ざされた空間の中のみが彼の創作活動の場だったようです

「引きこもりの先駆者」と、批評家の浅田彰氏は彼のことを位置づけています。さらに
「メディア社会では、熱しやすい群衆を離れてひとりになることが、自由な思考と創造、
さらにはコミュニケーションを生む前提とグールドは考えていた。」と。
映画を見ていて彼が変人だとか思えず、聴衆や批評家は勝手に彼の演奏や名声に酔い、
批評し、飽きれば次に熱狂できる相手を探すもんだ、と、いつの世にも起こる事例のひとつ
だと思いましたが、飽きずに「グレン・グールドは終わらない」と、言わしめているのは彼の
演奏に対する深い愛情を、その音楽の中に認めざるを得なくなったからでしょう。ね。
クラシック音楽に詳しくない私でも、映画を見て、へぇ~こんな風にプレイしているんだ・・と
興味深々でした。妥協を許さないキリッとした端正な顔立ちがまた魅力的。50歳で演奏
活動をやめると公言していた彼は、その50歳を迎えた何日か後に突然の脳卒中でこの世
を去ったのです。映画はあくまでも27歳の彼だけなので、その続きをぜひとも見たい欲求に
駆られました。
        「演奏は競技ではない。恋愛です」(『グレングールド発言集』より)

一時間後にセミナーに、グレン心地を引きずって、さっと入り込み、引き続いて参加者の
「事業計画書」の発表を、この中の何人が自分の計画案を実行に移せるか、と思いながら
感心して聞かせていただきました。参考までにと参加しただけの私ですが、最終日には
ちゃっかり修了証書まで頂いてしまいました。
                 
リフォーム会社を立ち上げる予定の若い建築士とか、自家製
パン屋さんをやりたい、と思っている2児のママとか(彼女からは
試食用のパンをいただきました、)、数ヵ月後に芝の大門で、
ご主人と居酒屋のオーナーになる予定の方(3人共女性です)
などと、名刺の交換をしましたが、私は前の職場の名刺しかなく、
前夜に慌てて、以前 パソコンスクールで作成した名刺を探し、
持参していったので、どうにかその場を凌ぐことが出来ました!
修了証書は特に目的もない私にとって・・・(目的がない、とは
言っても、こういう風に出来たらいいなぁ、という希望はあります。)
意味がありません。しかし、「ワークショップ形式」で学んだりした事、
分からないことは消費者に聞け、という考えや、日本特有の、
人間関係が全て、と言っても過言でない、縦型構造の企業に
愛想が尽き、自ら事業を起こした人のお話等、全てが新鮮で、セミナーを無料で提供して
くれた市に、今回はでした。今日のことを、明日投稿できるといいなぁ。

追記:昨夜はブログを投稿したあと、ある勘違いに気付き、時間も遅かったので一たん
    「草稿」に戻してしまいました。で、今、訂正を終えて再投稿することにしますが、
    前出の、リフォーム会社を立ちあげるべく準備中のTさんからのメールに、今さっき
    気が付きました。リフォームを希望される方が、前もって準備をすることなどについて
    「ミニ講座」を開催するとのことで、2月23日付けのタウン情報「サークル」に掲載
    したとのこと。私も今、捜して見つけた所です。内容は以下の通りですので、お近くに
    お住まいでご興味おありの方は是非ご参加下さいませ。

    リフォーム・ミニ講座
     「業者に頼む前にやっておきたいこと」
     住まいの知識を身につけて、安心して
     リフォームにのぞみましょう。
     筆記用具ご持参下さい。
     日時:3月6日(木)10;00~12;00
     場所:Wave101 市民サロン
     参加費:500円(資料代)

    

 

 



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4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
nettonさん (bianca)
2008-03-02 22:21:34
学校を卒業した時、これでもう学校には通わなくて良いんだ、
と、晴れ晴れした気持ちだったことを昨日のように覚えているbiancaです。
自分がこれをやりたい、って思ったことは「勉強」とは
別物なんですよ。知りたいことを聞く、ってことですもん。
セミナーの内容は、どちらかと言うと、意志が固まった人のためのもので、
私はその前の、もっと初歩の段階のことを知りたかったのです。
子供に馬鹿にされましたぁ~
返信する
お勉強は好きですカァーΣ^)/ (netton)
2008-03-01 21:27:20
朝9時から午後4時までですと~~~???
biancaさんはお勉強が好きなんですね
例え昼食に一時間とって、途中で一時間サボって映画を観たとしても続きませ~~んf(^^;)
何か起こしそうな気配のbiancaさんでしたぁ~
返信する
テレーサさん (bianca)
2008-02-28 17:44:49
年と共に・・体力気力が無くなって、と、言いたいのに、
日野原先生のお話を聞いたら言えなくなりました。
目標を立ててやって見て出来なかったら自己嫌悪になるかなぁ。
「起業」・・ねぇ。恥ずかしくて本文に入れられませんでしたが、
そうじゃないのよぉ。例えばお店やさんをするには
どんな手順をふむのかなぁ、と、子供のような動機で
セミナーを申し込んだのですが、創業計画書をどれだけ
書きこめるかどうか、が、起業できるかまだ早いかの
目安となるそうですので、最初から参考までに、の枠内でしたよ~。
返信する
時間は・・ (テレーサ)
2008-02-28 08:11:18
良く分かりますよ。
「時間が出来た!」からと言って、「家の整理整頓」は出来ません。

娘の受験が終わったら・・「出来る!」と思っていましたが・・出来るどころか~より「家の中がグチャ~グチャ」

「セミナー」・・を、先ず受けるなんてビアンカさんらしい~
「起業」・・準備ですね。
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