ビアンカの  GOING MY WAY ♪

昨日・・今日・・そして明日
   人生は ・・・ダバダバダ・・・

八月には

2006-08-16 | weblog

今日の終戦記念日は私の尊敬するS先生の3回目の命日と重なります。
先日思い切って先生のお嬢様にお電話をし、先生の永眠先の所在地を
お聞きしました。東京郊外A市の某カトリック霊園という事が分りましたが、
先生が私の卒業年度の学生達に特に親しみを持っていたこと、
自身が死に向かっているという事をご存知だったにも拘らず
イタリア旅行に行かれたこと、穏やかに息を引き取ったことなど、
直接お話しを伺う事が出来胸がいっぱいになりました。

久しぶりに幾つかある中の一つの著書を広げ、拾い読みをしているうちに
楽しかった世界史の授業での先生の真摯なお声が聞こえてくるようでした。
楽しかったのは先生からお聞きする、様々なお話しだったのです。

生徒達へのお話しをまとめた本の中の、ある章から、少しだけ抜粋してみました。
下手な抜粋の仕方でご免なさい。
でも、今日という日を、biancaの足りないアタマで考える時の
大きなヒントになる気がしました。
どうか、お暇なお時間のあるときにでも読んでみて下さいね。

 表紙 亀本よし子画


Ⅲ章  折にふれて         
           --本質を見極める事--

昭和天皇が亡くなられたとき、いろいろな新聞報道の中で驚いたことがありました。
・・・・中略・・・・

どの位正確な報道なのか、解りません。
いろいろな思想、さまざまな価値観を持つ人々がいて、
それぞれの主張が----社会の安寧秩序を乱さないかぎり----その存在を
認められなければならないことは言うまでもないことです。
そうした観点からすれば、こうしたことがなかなか複雑な問題を孕むことは、
誰にでも了解されるでしょう。
私は今、あなたに、これだけは一生忘れずにいてほしい、と思うことを
お話ししたいと思います。
それは、----話しが少し難しくなりますが----本質 現象 とを取り違えてはいけない、
本質と現象とをきちんと分けて考えられる人になってほしい、ということです。
・・・・中略・・・・

----人間の本質とはいったいなんでしょうか?
どんな人間にも変わることのない本質があるはずです。
魂の尊厳という言葉を、あなたは小さいときから聞かされてきました。
すべての人間社会の基本に、この、魂の尊厳に対する敬意、というものが
据えられている、ということを疑う人はいないでしょう。
だとすれば、----尊厳な魂をもつ存在----これこそが人間の本質である、
と言えるのではないでしょうか。
・・・・中略・・・・

どんなものにぶつかったときでも、あなたは、いたずらに現象に
とらわれることなく、そのものの本質というものに、しっかりと
目を向けなければなりません。
・・・・中略・・・・

現象的なことだけにひっかかっていたのでは、ものの本質はけっして見えて来ないのです。
・・・・中略・・・・

いったい、死者の魂の冥福を祈るという行為は、
自分がその相手を好きだった、嫌いだった、ということで左右されていい
ものなのでしょうか?もし、そうであるならば、人間の生活というものは、
極めて放縦かつ恣意的、わがまま勝手なものに流されてしまい、
動物のそれとなんら異なるところがなくなってしまうでしょう。
一切の学問は空しくなる、と言っても過言ではありません。
人の死に際して、その冥福を祈る、祈らない、ということは、
人の好みの問題ではないのです。
・・・・中略・・・・

ここのところに、はっきりと眼を開かないと、私たちはいつまでも
諸外国の人々と一人前のおつきあいができるようにならないでしょう。
たとえ経済的・政治的にいかなる力を得たとしても、です。
・・・・分かっていただけたでしょうか。どうか、いつも、『本質』に
しっかりと眼を開いて、堂々と生きていってください。
                                     
                                       ・・・・・以上・・・・



夕焼けのなかの「平和の像」


きのうの停電にはびっくりしましたね。
8・14事件の発端か、とギクリとしましたよ。
姉からの電話で知り、(ってことは、起こされたってこと!)唖然としました。
冷蔵庫を開ければ真っ暗・・あぁ、頂きもののキルフェボンのケーキが・・・
と、まず、思っちゃいました。
沸かすお水はいつも前夜に汲んであるので、ガスをつけ、
無意識に換気扇のスイッチを入れたけど当然動かず。
パパが電池入りのラジオをテーブルにドンと置き、やっとニュースにありつけました。
が、しばらくは「原因はまだ解明せず」のみ。
そのうちに回復したのでほっとしました。
折りしも誰かさんのお誕生日だったしね。
この街はディズニー、ヒルトン、シェラトンと、テロの標的になりそうなのが幾つかあるし・・・
短い時間でたくさんの事を考えてしまった月曜日の朝でした。
お昼は久しぶりにヒルトンの王朝で7人でお祝い方々御食事会。
新聞の束の中から必死でクーポン券を探したのは誰でしょう?

お陰さまで息子も土曜日に一先ず退院する事が出来、松葉杖で参加出来ました。

MONA入口のツバメの赤ちゃんも巣立ったでしょうね。




 


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6 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
出会い (ネイビー)
2006-08-16 08:44:31
 biancaさまは学生時代すばらしい先生に出会われたのですね。

その気持ちをいままで持ち続けておられたなんてすばらしいです。

「本質 と現象」の見極めってとっても難しいことです。

深さを見ずに上澄みばかりを見ていることが多々ありますから。

私はこの頃は特に早とちりばかりで、現象すら間違って解釈しちゃいかねません。

”死者の魂の冥福を祈るという行為”は、

死者に対しての個人的な悲しみなどの感情と、冥福を祈るということは別物という解釈ですね。

素晴らしく広い心と、深い考えですね。

とてもすばらしい言葉をありがとうございます。

MONAの燕さん、あっという間に大きくなりました。

日曜日にはまだ巣立っては居ませんでしたね♪

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そして、biankaさんがいる (netton)
2006-08-16 13:12:09
ネイビーさんがおっしゃる通りと思います。

素敵な先生との出会いがあって、biancaさんのようなお人柄がが出来上がるんですね

日常は難しい事を考えずに過ごしてしまいますけど、この文章を読ませていただいたその時だけでも立ち止まって考えてみたいと思います。

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幸せ (poppy)
2006-08-16 16:05:05
尊敬できる先生と出逢えたというのは幸せですね

本質を見極める?私にはちょっとむずかしいです



息子さんひとまず退院出来て良かったわねまだまだ先は長いと思いますがくれぐれもお大事に
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まだ・・・ (netton)
2006-08-17 06:56:11
あの大停電の日

ツバメの赤ちゃんはまだ巣の中でしたよ

あれから3日・・・。



「王朝」はMr.ビーンのお気に入りで、お誕生日の日に行きましたよ

お誕生日プレートを作ってもらいましたか?
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特別な日 (カメリア)
2006-08-17 14:23:15
「本質と現象をしっかり見極める」

胸にしっかりと刻みました・・・

人生にはかけがえのない出会いがあるのもですね。

素晴らしい先生に出会えたbiancaさんはお幸せ。
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Unknown (bianca)
2006-08-18 00:54:53
ネイビーさん

中略が多すぎて先生に失礼かなぁ、と思いました。(許して、S先生!)

遠い昔の事ですが、思春期の多感な頃にこのようにすてきな先生に

出会えた事に感謝の念で一杯です。

知らず知らずに現象に流されている事が多々ありますが、

「振り返ってみる」冷静さが私には必要みたいです。

燕の赤ちゃん、可愛かったですね。昨日巣立ったのかしら?



nettonさん

頭で思い巡らすことと現実とのギャップが大きすぎるbiancaの毎日です。

もう、自己嫌悪の日々ばかりですよ。・・にもめげず、

Going My Way♪ ですからねぇ

私の神経はどうなちゃっているの?

火曜日の夜、まだ燕が2羽残っていてびっくり。

元気そうで今にも飛び立ちそうでしたね。

ヒルトンの王朝は、以前3人で行った時に、汁そばだけ単品で注文したにも拘らず、感じよかったし美味しかったので好きです。

バースデープレートのことは、すっかり忘れていましたよ。あ~~ぁ残念!

ミラコスタのオチェア-ノが満杯だったので、急遽、変更となったのです。



poppyさん

先生ともっとお話すればよかったと思っています。

深い眼を湛え、本からの引用文のように凛とした調子で

一つ一つをかみしめるように、でもちょっと早口でお話します。

思い出は溢れるように出てくるんですよ。

一生感動する心をもち続けた方です。

子供たちにもその授業を受けさせたかった、と

心より思いました。

あぁ、このお盆休みがぁ・・この街の中で、終わっちゃった!



カメリアさん

私、ほんとによい出会いをさせて頂いたと思っています。

色々な場面で先生のお言葉を思い出し、叱咤激励されている

気になります。15日に行けなくて残念でしたが、

こんどお墓参りに行って、先生と一対一でお話しようと思っています



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