先週は月曜日にアンヌ・フォンテーヌ監督の「ココ・アヴァン・シャネル」を見に行きました。この映画はココの若き日々をオドレイ・トトゥが好演。逆境をはね返しながら自分に正直に生きるココ・シャネルが、どのようにファッション界のトップへと上り詰めて行ったか、よく知らなかった分、とても興味深く鑑賞しました。
1883年8月19日に生まれ、母の死去と共に孤児院生活を余儀なくされたココ。18歳でお針子として働きはじめ、20才のときに富豪エチエンヌ・バルサンと出会ってから1971年1月10日に87歳で亡くなるまで、働き尽くめだった彼女の人生の後半を、シャーリー・マクレーンがどう表現するか、楽しみでした。
フランス映画の方がよかった気もするけど、アメリカ版の方も、若き日のココ役のバルボラ・ボブローヴァが、オドレイ演ずるココよりずっと大人しくて物足りなさもあったけど、とても魅力的な女優さんでした。シャーリー・マクレーンは“貫禄”ですかね。 高級ブランドには、ファッションを見るのは好きでも、ほぼ関心のない(買えない!)biancaです。シャネルだって例外ではなく、何であんなつまらないキルティングのバックが(失礼!)ビックリするほど高額なのか訳けがわからないのです。欲しいと思ったことなんか(本当に!)一度もないし、たとえバックが一つ手に入ったとしても、それに合う服も靴も容姿も持ち合わせていましぇ~ん。 彼女が最初に手掛けたのが、バルサンの援助により始めた帽子のデザインだったことや、人生でただ一度、心から愛した英国人実業家アーサー(ボーイ)カペルが、パリで「メゾン・シャネル」を出店するときの資金援助を申し出たこと。その後、彼を交通事故で失ったことなど、異性運においては幸運と不運の連続だったことを知りました。それでも、男性から援助は受けるけど決して支配されない女性だからこそ、媚びずに自己を主張できる女性だったからこそ、別れたあとも男友達として友情が続いたのでしょうね。恋人カペルから借りた援助資金は全部返済したというんですから、人を“利用”するだけの人間では決してなかったし、そんなところが、人を惹きつけてやまない彼女の魅力の一つだったのでしょう。 逆境こそが自分を伸ばせる機会である 沢山の名言を残したココ・シャネル。逆境で培った反骨精神を持って、最後まで信念を貫き通した方が語ることばだからこそ、強力な説得力があるように感じます。生活の場として暮していたホテルリッツでひっそりと、その波乱に満ちた一生を終えたということも又、シャネルらしい自立した終わり方のような気がしました。 一週間に二本もシャネル映画を見たら、映画のことよりも、シャネル自身のことに魅了されてしまったマイブログになってしまいました。
私は何度も
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