ビアンカの  GOING MY WAY ♪

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初めての国立新美術館

2007-02-10 | art/exhibit/museum

                  

                 お誘いを受け、オープンして間もない国立新美術館まで、
       《異邦人たちのパリ*1900-2005》ーポンピドー・センター所蔵作品展ー
    を見に行ってきました。展覧会そのものよりも、黒川紀章の建築した建物
  の方により興味があったのですが、今回もお陰さまで、招待券を持っていた
友達からお声が掛かったので幸運でした。
          

         

        黒川紀章氏設計のこの美術館の外壁は、このように平らに並べた
        板ガラスで覆われています。近くで見るとどーって事ないのですが・・・

 

  少しずつ角度を付けながらガラスをつないでいくと、美しカーブが出来上るのですね。
  写真を撮りたくても、巨大過ぎて上手い具合にファインダーの中に収まりません。
  全体像はホームページでご覧下さい。

  さて、このエスカレーターで2階に上った所に、今回の作品展の会場があります。
  新美術館のオープン記念のこの展覧会は20世紀初頭から現在に至るまで、
  パリに行って、パリを制作の場所にした外国人芸術家81人の作品約200点が
  展示されています。外国人、といっても、フランス人以外と言う意味ですから、
  有名な画家の絵も多く、絵画の他、白黒写真や、彫刻なども見る事が出来ました。
 
             

            
             ★レオナール・フジタ (日本)  
「画家の肖像}
 
 このオカッパアタマは、貧困のパリ時代に、自分でカットしていたそうで、猫と共に、彼の
  トレードマークとなっています。有名な「カフェにて」他、何点か、展示されています。

  ヴァシリィ・カンディンスキー (ロシア) 《相互和音》   
          
       アメデーオ・モディリアーニ (イタリア) 
             《デディーの肖像(オデット・ヘイデン)》

    
            マルク・シャガール (ベラルーシ)
                                           「エッフェル塔の新郎新婦」 
           これは、シャガールと妻のベラがモデルだとのことで、テーマは[夫婦愛」。
                                           
                                                                                                      

       ヴィクトール・ヴァザルリ (ハンガリー) 
                   
       「V ボグラー」  
                          錯視効果のある、興味深い連作の一つでした。
      

    マックス・エルンスト (ドイツ)
                                         「フランスの庭園」
    こんなタイトルですが、蛇が女性を呑み込む?の図に見えます。
   女性の足に絡まっているのも、蛇じゃないでしょうか?

他にもピカソミロ(サインがキュート!)ジャコメッティなどなど、さすが、ポンピドー・センター
所蔵作品展、と思わせるような内容でした。写真家では、ドイツ人ウィリー・マイワルドは、
第二次大戦中、敵国民として捕えられた一人。彼はクリスチャン・ディオールを主に、
カルダンやランバンのファッション写真を沢山残しています。
有名なマン・レイの写真もありましたし、ナチスから逃れてパリに来たジゼル・フロイトンの、
著名人達のポートレートは非常に興味深かったです。若き日のサルトルやアンドレ・ジッド、
マルローなどのモノクロ写真は、これがプロの写真家だ、と思える素晴らしさでした。
中でも、何故かわからないけど、「ヴァルター・ベンヤミン」という、ドイツ人のポートレートは、
心に残りました。

            

                  

同時開催の黒川紀章展ー機械の時代から生命の時代へーは、講演会が面白そう。
彼の有名な、「カプセルタワー」は、建築家の名前を知らないウチの息子でさえ、知って
いたのでビックリしました。彼の設計した建物のミニチュア模型が実に良く出来ています。

お昼はフランス・リヨンの地以外は出店した事のなかった「ブラッスリー・ポール・ボキューズ」が、
世界に先駆けてここにオープンした、とのニュースを友達がキャッチしていたので、そこに
しようかと思いましたが、すでに長蛇の列だったので、あきらめ、一階の「カフェ・コキーユ」で
簡単に済ませました。
食後は、アートライブラリーに寄って、立ち読みしたり、地下のミュージアムショップを覗いたりと、
「広すぎる!」と文句を言いつつも、最先端を行くミュージアムの中にゆったりと身をおいて
楽しみました。

             

                   昭和三年(1928年)竣工
                    東京市麻布区新龍土町
                      縮尺 1 : 100
  ☆この模型は、新美一階に展示されていた陸軍歩兵第三聯隊の兵舎の模型です。
    龍土町って呼び名、とっても懐かしい~!



   ここは昔、日本帝国陸軍第一師団歩兵第三連隊(通称:麻布三連隊)の
   兵舎のあった所でしたが、敗戦後は連合軍に接収され、「ハーディ・バラックス」
   と呼ばれる施設と兵舎群が建設され、その後、敷地の大部分は返還されて、
   北側の旧三連隊兵舎は東大生産技術研究所をへて2000年に取り壊され、
   敷地は国立近代美術館用地になったそうです。

と言う記事を
ここで探し当てましたが、ちょうどその場所を、美術館の外にいた警備の方が
教えて下さったので、中には入れませんでしたが写真だけ撮ってきました。

        
        
        東大生産技術研究所の名残の部分ですが、
        ガラス質より、雰囲気があるなぁ・・・と思います。いい感じ!

長くなってしまいました。これから出来るだけショートブログにしようと思っているのに、
ついつい・・。しかし、まだ、どうでもいいような続きがあるのですが!
気が向いたら次回に書くことにします。ね。