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モモちゃんシリーズの著者、松谷みよこさんの原爆をテーマにした童話です。
小学4年生の直樹は、ワーキングマザーのお母さんの仕事の都合で夏休みの数日間、二歳の妹のゆうことともに、広島の近く、花浦の祖父母の家に預けられます。
新幹線で大阪まで行き、そこから5時間の旅。
新幹線が走っている、ということは、この物語の設定は昭和40年代初め頃かな。
ということは、直樹はわたしとほぼ同い年でしょうか。
早速、町の探検に出かけた直樹は、不思議な椅子と出会います。
その椅子は「イナイ、イナイ、ドコニモイナイ・・・」とつぶやきながら歩いていたのです。
椅子のあとをついてゆくと、荒れ果てた一軒の家にたどり着きました。
翌日、昼寝から目覚めるとゆうこの姿が見えません。
あわてて町を探し回り、見つけたのはあの荒れた家の庭でした。
ゆうこは椅子とお話をしながら遊び、その家に「ただいま」といって入り、押入れをあけておもちゃを出したり、毛布を出したりしています。
椅子は「イーダが帰ってきた」と喜んでいます。
イーダとはゆうこのニックネームなのでした。
その家には2605年、6日の日付の日めくりがありました。
しゃべる椅子、荒れ果てた家であたかも自分の家のようにくつろぐゆうこ、イーダという名前、2605年。
お話の初めはファンタジー。
不思議なこと、ちょっと怖いことがいっぱい出てきます。
しかし、その謎が解かれてゆくと、そこに悲しい過去の姿が見えてきたのでした。
広島に原爆が投下されてから61年が過ぎました。
いまや広島、長崎も遠い過去となりつつあり、近い将来「歴史の授業で試験のために覚えておくこと」になりかねません。
この「ふたりのイーダ」からは静かな悲しみと怒り、祈り、そして決意が伝わってきます。
子供向け(対象年齢が小学校中学年以上)ですが、もちろん大人が読んでも十分な物語です。
ぜひぜひ、家族でお読みください。
小学4年生の直樹は、ワーキングマザーのお母さんの仕事の都合で夏休みの数日間、二歳の妹のゆうことともに、広島の近く、花浦の祖父母の家に預けられます。
新幹線で大阪まで行き、そこから5時間の旅。
新幹線が走っている、ということは、この物語の設定は昭和40年代初め頃かな。
ということは、直樹はわたしとほぼ同い年でしょうか。
早速、町の探検に出かけた直樹は、不思議な椅子と出会います。
その椅子は「イナイ、イナイ、ドコニモイナイ・・・」とつぶやきながら歩いていたのです。
椅子のあとをついてゆくと、荒れ果てた一軒の家にたどり着きました。
翌日、昼寝から目覚めるとゆうこの姿が見えません。
あわてて町を探し回り、見つけたのはあの荒れた家の庭でした。
ゆうこは椅子とお話をしながら遊び、その家に「ただいま」といって入り、押入れをあけておもちゃを出したり、毛布を出したりしています。
椅子は「イーダが帰ってきた」と喜んでいます。
イーダとはゆうこのニックネームなのでした。
その家には2605年、6日の日付の日めくりがありました。
しゃべる椅子、荒れ果てた家であたかも自分の家のようにくつろぐゆうこ、イーダという名前、2605年。
お話の初めはファンタジー。
不思議なこと、ちょっと怖いことがいっぱい出てきます。
しかし、その謎が解かれてゆくと、そこに悲しい過去の姿が見えてきたのでした。
広島に原爆が投下されてから61年が過ぎました。
いまや広島、長崎も遠い過去となりつつあり、近い将来「歴史の授業で試験のために覚えておくこと」になりかねません。
この「ふたりのイーダ」からは静かな悲しみと怒り、祈り、そして決意が伝わってきます。
子供向け(対象年齢が小学校中学年以上)ですが、もちろん大人が読んでも十分な物語です。
ぜひぜひ、家族でお読みください。
「モモちゃん」のシリーズと、この「ふたりのイーダ」から始まる「直樹とゆうこの物語」シリーズ」は、何度も読み返した本です。
そのなかでも「死の国からのバトン」と「わたしのアンネフランク」は、この本と出会った頃の自分と主人公の直樹やゆうこの歳が近かったせいか、本当に何度も何度も読みました(「わたしのアンネフランク」の主人公は正確にはゆうこ一人ではないと思いますが……)。
また読み直したくなりました。
実はイーダは大人になってから知った本で、初めて読みました。
子供の頃に読んでいたら、どんな感想を持ったかな。
灯篭流しを美しいと言った直樹に、りつこお姉さんが「流れていくときはきれいだけれど、翌日、あげ潮に乗って壊れた灯篭が戻ってくる。それが本当だと思う。たくさんの海に流されていった人たちの魂は決して休まることがない。どんなことがあっても許せない、その思いが、潮に乗って打ち返されてくる。」といった言葉が、忘れられません。
ぜひ続けてシリーズ全部読んでみてください。
続けて読もう、と思っています。
「ふたりのイーダ」も何回か読み返しましたし、イメージ画を描いてみたりもしました。大人になってからも思い出すことがあります。
広島へは何年か前に行ってきました。土地の方にお話しをお聞きすることもできた今、読んでみると、また違った視点でいろいろ感じられそうです。
今日はナガサキ・デーでしたね。
モモちゃんシリーズ(それも途中まで)と龍の子太郎と、「おはなし読んで」といういろいろな童話を集めた本があってそのなかにあったものくらい。
松谷さんは大人の視線で書いているので、大人でも読みやすいんだと思います。
長崎は夏に爆心地を訪れたことがあるのですが(暑い日でした)、広島へはまだ行ったことがありません。
その地に立ってこそいろいろ感じることがあるだろうと思います。
いつか訪れたい、いえ、行かなきゃ。
モモちゃんシリーズと直樹とゆうこの物語は、
我が子の成長に合わせて読み聞かせをしてきました。
(他の昔話の再話や民話も大好きです)
昨夏には、一日がかり
広島の原爆ドームと平和資料館を
当時、高3だった娘に見せたくて行ってきました。
いやいや、魔女がこの目で見たかったんです。
松谷さんの本は、どれをとっても、
考えさせられますね。
魔女さんの素敵なブログ、拝見いたしました。
現地に赴くことは、映像や写真とは違い実感としてとらえることができますね。
私も去年のちょうど今頃、鹿児島県の知覧特攻隊記念館に行きました。
若い特攻隊員の直筆の遺書を読み、無邪気な笑顔の写真を見て、いろいろなことを考えました。
松谷さんの本は、読み継がれていってほしいと心から思います。
また遊びに来てくださいね。
ありがとうございます。
ひめさんのブログをブックマークに
入れさせていただきます。
こちらも魔女さんのブログをブックマークに加えさせていただきました。
末永く、よろしくお願いいたします。