日々是雑感

アニメや映画の感想を中心に雑多に述べていきます

みなみけ~おかわり~ドラマCD

2008-08-25 22:14:09 | アニメ
一応連載企画のつもりで書いてきたのもこれで最後。タイトルどおり「みなみけ~おかわり~」のドラマCDの感想を今更。「おかわり」は小さなネタを転がして、30分の話を成立させるのが持ち味だ。この話も各チャプターごと話は独立しているが、このCD通じて「みなみけ北海道旅行の顛末」を描いている。

以下、「続きを読む」から感想を書いていきたい。

「これで私の目標は達成だぁ」



あまり批判的なことは書きたくないのだけれど、残念な事にこのドラマにはかなり疑問符を付けなければならない。

まず感じられたのは「この話って三姉妹だけで転がしたほうが面白くなるんじゃないか」ということだ。

三姉妹だけで転がしていればある程度自由な展開も可能だったが、小学生組を連れて行ってしまったために使える要素が限定されてしまった。

そうなってしまうとネタは一番使いやすいマコちゃんネタに集中する。内田、吉野、トウマに至っては、場を賑やかすのとマコちゃんネタのフォロー以外に存在感を感じられないままだった。余計なキャラクターを出してしまったせいでキャラとネタの焦点が完全にぼやけ、「おかわり」の問題点の一つである「数多くのキャラクターを出すが、そのキャラクターを使いこなせない」という部分が如実に出てしまった。

そのマコちゃんネタにしても使いどころがいささかずれているような気がする。

三姉妹(というかカナとチアキの)の掛け合いはほのぼのとしていて良かったので、この辺を強調するか、他のキャラクターを出すにしてもゲスト程度の扱いにしたほうがより話の焦点が定まったのではなかろうか。

その他にも話の不自然さ、北海道描写の踏み込みの浅さ(私が北海道民だから余計そう感じてしまうのかもしれないが)など首をひねりたくなるような部分が結構有り、急ごしらえ感がありありと感じられてしまう。ここまで急ごしらえ感を感じてしまうとシナリオを急遽差し替えたのではないかと勘繰りたくなる。(もちろん私にこの勘繰りを証明する術は無いが)

「おかわり」の良さがスポイルされて、問題点が浮き彫りにされちゃったかなぁというのがこのドラマCDの総括となるのかな。