日々是雑感

アニメや映画の感想を中心に雑多に述べていきます

ちょっとだけ続くみなみけ~おかわり~後編

2008-08-18 22:32:10 | アニメ
これで「ちょっとだけ続く」も最後。(「おかわり」のドラマCDは残っているけど)あとこれがこの「日々是雑感」アニメカテゴリ100件目の記事となります。

では早速「続きを読む」から


「腹が減ってはいくらがとれぬと言うでしょー」







7.5話
バレンタインデーの夜、チアキはハルカからもらったふじおか型のチョコをカナに食べられてしまった。チアキから「返せ」といわれたカナは「同じものを作って返す」という。はてさてどんなものが出来上がるのか?

爪付けたりとか、耳3つ付けたり(おそらくカナの想定ではうち一つは角だったのではないか)とか、やたら長いしっぽとか、どう考えても型をはめて作ったとは思えない。だとするとある意味すごい才能だぞ、カナ。

体長30センチ、体重5キロの巨大チョコを作るだけの材料があるって、カナはどんだけチョコをせしめて来たんだよ。



8.5話
15メートルでカナに手を差し伸べられたチアキは「25メートル泳げたかもしれないのに」とカナに文句を付ける。「そうは思えない」というカナにその反論の声はだんだん小さくなっていく。それでもチアキは皆からのアドバイスや声援を受けて、再び25メートルに挑む。その結果は?

あらすじとしては本当にこれだけだし、この話ならもうオチは一つなので取り立てて語ることは無いなぁ。プールに投げ込まれたハルカとか、肝心な時に使えなくて真っ白になったタケルのその後も見てみたかったな。


9.5話
マコトは学校で吉野の視線を受ける。吉野に「マコちゃん」の疑いをかけられているのではとおびえるマコトは事情を知るトウマに助けを求める。
トウマは「自信を持て、自然にしてろ、気にするな」とアドバイスをする。そのアドバイスに自信を得たマコトは「これがオレのダンディズムだ!」と吉野に相対する。マコトをじろじろ見て吉野は言う。「ねぇ、マコト君って・・・」


トウマの根拠の無い言葉に根拠の無い自信を持つおバカなマコトはなかなかにいい感じ。ダンディズムが薄れて、だんだん女の子っぽくなっていると自覚しているマコト、もう末期だな。

ネタとしては良くある二段オチ。でも吉野、そういうことはただ見ているだけじゃなくて早く本人に伝えてあげようね。


10.5話
速水の怪しげなジュースによって夜桜見物になってしまったが、花見は実行される事となった。彼らはあのジュースはなんだったのかといぶかしがる。

藤岡は本編を見る限りではあの場から一旦離れたようだけど、戻ってきたんだね。

マコトが来ないという話から吉野による「どんな関係?」に持っていったのはなかなか上手いと思った。この辺は「おかわり」らしいネタの転がし方。

速水が花見の現場に追加のジュースを持ち込んだときカナが「速水先輩」と呼んでいたが、確かカナは速水のことを「速水」と呼び捨てにしているはずでは?

フユキは出てこなかったけど、いまだにこの場にいるのだろうか。

余談
ハルカ、カナ、チアキ、トウマ、内田、吉野、マコちゃん、藤岡、マキ、アツコ、速水、フユキ(まだいるとすれば)と、かなりいい面子が揃っているので、夜桜見物だけで30分の話を成立させることができそう。


11.5話
風邪で寝込んで苦しそうなカナに内田とマコちゃんは心配そうな視線を向ける。何かできることはないかと考えた二人は玉子酒を作ることを思いつく。早速台所を借りて作り始める二人だが・・・。

まあこの二人のこと、まともなものになるわけも無く、かつてのホットケーキクリームシチューを上回る惨劇が待ち受けているのは容易に想像ができる。

酒ではなくて酢を入れたときのマコちゃんのセリフ、
「そうだな、体も柔らかくなるしな!」
脚本家さんはこの話が9杯目の予告で迷信だと断じてられていると分かった上で持ち出しているのだと思う。

病で弱っているカナがいつものボケ役からツッコミ役になっていたというのもいつもと違うでいい感じ。

最後のオチだけどこのあたりの「ちょっとだけ続く」は原作や「無印」で使われたネタを結構使ってきているので、「黄」に「泉」と書いて「きいずみ」行きの乗ると危険なバスのネタで落としても良かったんじゃないか。


12.5話
運動会の応援にやってきた藤岡に対して結局なぜやってきたのかを尋ねるカナ。口ごもる藤岡にカナは「まさかおかしなことをするつもりじゃないだろうな」と疑いのまなざしを向ける。

ここでは「おかしなこと」とか藤岡への黄金の右つぶし(都合三度目)とかのネタが使われる。「おかしなこと」と言われてハルカがうろたえるのに対して藤岡が意味を理解できないというのは持っている知識から考えて正確な表現である。

いちいち挑戦的なカナだが、どう見てもこれは藤岡にけんかを売っているようにしか見えないぞ。関係を改善させたい(少なくとも悪化させたくない)ならば、もうちょっと自分から和解を導くようにしないと。

でもカナの挑戦的なセリフが「おかしなこと」(ハルカの想像した方)を受け入れるように聞こえるのはそう聞こえるように意識して書いているのだろうなぁ。

あと、カナが自分も運動会に参加したいが為に内田を巻き込んだが、内田の所は普通に親が来てるだろうに。(内田の親の話はは2杯目や「みなみけのみなきけ」内のミニドラマに出てきた)内田も即答で「うん、いいよ」とか言ってんじゃないよ。




13.5話
留学という話が間違いでほっとしたマキとアツコ。マキの勘違いから始まったこの騒動にハルカはマキに感謝していると語る。この騒動のおかげで妹たちは家事を全部してくれ、忘れられないハンバーグを作ってくれたのだから。

場面変わって、みなみけ。カナが学校から帰ってくると、もうすでにハルカは帰宅していた。その家の中にはかつてカナがかいだことのある香りが漂っていた・・・


ここでチーズレモンカスタードシフォンパイを使ってくるかぁ。確かに何も無い話だけど、劇的な展開なんか必要ない。最終話の後日談は平凡な日常へと回帰した三姉妹を普通に描くだけでいい。その点から言えばこれは最高の後日談だった。


おまけ
「無印」にも「おかわり」にも最後におまけが付くのだが、ここで語られる事が「無印」と「おかわり」それぞれのスタンスの違いを表していて非常に興味深い。

平凡な日々を淡々と描き、そして終わったあとも相変わらずの平凡な日々が続いていく「無印」。いろいろあって変化に富んだ刺激的な日々が終わり、平凡な日々へと回帰していく「おかわり」。

これこそが「無印」と「おかわり」の一番大きな差だったのではないだろうか。