日々是雑感

アニメや映画の感想を中心に雑多に述べていきます

ちょっとだけ続くみなみけ~おかわり~ 前編

2008-08-15 20:24:22 | アニメ
 ではさっそく「おかわり」編を始めていきましょう。この「ちょっとだけ続くみなみけ~おかわり~」は作品後半のエンジンがかかった状態が維持されていて、なかなかに楽しい。それと4.5話と5.5話はあの4話と5話の後味の悪さを幾分なりとも和らげてくれている。

で、例の通り「続きを読む」から。



「おーいハルカ、おかわり!どんぶり一丁大盛りで」














1.5話
カナが脱衣所で半裸の男に遭遇してから約1時間後、そろそろ上がろうかと言うチアキにカナが「まだ出る気がしない、いっそのことここに住もうか」と言い出す。チアキはその言葉に「本気か?」と返す。

ふじおか違いにしても、マコちゃんのお風呂にしてもネタが「みなみけ」ドラマCDとかぶっちゃったのはちょっと減点。

だが、「ふじおかも連れてこなくちゃな」という千秋のセリフを聞いて動揺しまくるカナはなかなかにいい感じ。


2.5話
チアキ達のクラスで飼い始めることになったハムスター。内田は早速「ハムちゃん」と呼んでかわいがるが、その名前にチアキからあまりにもありきたりすぎだとクレームが入る・・・

2.5話はメインとなった番長ネタのフォローで来るかと思ったけど、そう来たか。ここで分かることは「チアキがクラス全員にあだ名をつけた」というイベントは発生済みだって事。こういうところを考えても、以前言った通り「無印」と「おかわり」は完全につながっていると思うんだけど。

ところであのハムスターはオス、メスどっちなんだろうか?


3.5話
牛乳によるもてなしの成果を確認したカナではあったが、チアキよりつれなく「効果なし」の判定を下される。納得いかないカナに、チアキは「人をもてなすのならばそれなりの実績を見せろ」とジョッキに牛乳を入れてカナに渡す。

この話の時間軸は牛乳によるもてなし、つまりお風呂イベントの後ということでいいのかな?

この話の疑問点は牛乳を買いに行く際、内田はパジャマから着替えたのだろうか、という点だ。

あとカナ、牛乳の飲みすぎで腹壊すなよ。


4.5話
町内清掃の翌日、お腹をすかせて学校にやってきたハルカ。聞けば昨日の夜から何も食べていないらしい・・・

二人の夕食を抜きにして自分だけ食べるなんて事は考えられないので、このフォローは当然かな。「やりすぎたって反省してる」のセリフにだいぶ救われた思いがした。

結局、鍋という事で決着したようだが、考えてみればこの前の話(3杯目)でも鍋はやってるんだよね。マキやアツコは知らないけど。


5.5話
カナとチアキの二人は迷惑をかけた人々にお詫びをしなければならなくなった。藤岡にはとってきたうなぎをうな重にして食べさせようとし、ケイコが連れて来た着ぐるみのウサギには風船配りを代わってやる事にした。さてその他の面々にはどう償えばよいのだろうか・・・

うな重は難易度が高そうなので(しかもうなぎをさばくところから始めるのだから)、そこら辺はハルカの手を借りても良かったんじゃないか?内田に対してはクレーンゲームのぬいぐるみを返すよりも実費で返したほうが良い様な気もする。トウマに対しては・・・、その詫びが妥当だな。だがカナよ、さすがにチアキに5キロ走らせるのは無理があるぞ。


6.5話
あの雪と停電の夜、マキの家に速水とアツコがやってくる。「私だけじゃあ手に負えなくて」と速水が言ったその後ろには相変わらずの保坂がいた。停電の中でのハルカを妄想し、また脱ぎだすのだが・・・

とりあえず、まず言うべき事は電気工事には資格が必要なので、素人はまねをしないようにという事。

保坂の気持ち悪さ、それを眺めて楽しむ速水、そして最後にマキの万感の思いを込めた「気持ち悪い」のセリフ。この短い中に高校組の面白さを凝縮している。

それにしてもマキは着々と保坂フラグを立てているようにしか見えないのは気のせいではないだろう。

最後にもし、保坂があの姿(三姉妹+フユキで一つの毛布に包まっている姿)を目撃したら、どう感じたんだろうか?

みなみけ ドラマCD

2008-08-15 10:02:00 | アニメ
で予告どおり、みなみけドラマCDの感想を今更。

総括の時にも述べたように「無印」の持ち味は原作を徹底的に生かしたショートコント的な作風にある。

それはこのドラマCDでも貫かれており、ほとんどが独立した単発エピソードで構成されている。

こういうやり方はネタさえ思いつけば、いくらでも面白いエピソードを作ることができる。(そのネタ作りが一番大変なんだけど)あとアニメで使っていなかった原作のネタを上手く話の中に織り込んできている。

以下、各エピソードごとの感想を従来の如く「続きを読む」から

「ごろごろ空間にようこそー」


















ごろごろ
「今日負けたら今年も最下位確定なんだよ、広島」のセリフに脚本家の悪意、もしくは自虐を感じてしまうのは気のせいだろうか。

チアキのカナとハルカに対する態度の差とかカナいじりとか「無印」らしさが良く出ている。


漫画家じゃないぞ
キャスターはいつものふんどしキャスターじゃなかったね。

ペットの話題で「ふじおか」と言えば、もうオチは見えたようなものだけど、慌てまくるチアキとハルカの様子が面白い。ハルカの「チアキ・・・、いいわよ」に番長を見た!


なにが?
アニメ関係で内田がフルネームで呼ばれるのは「おかわり」含めてここだけ。それよりむしろ重要なのは吉野のキャラ立てという側面だと思う。

「闇夜のカラス」(2.5話でチアキが吉野に付けたあだ名)と呼ばれる彼女の側面は本編でほとんど描かれることは無かったが、「おかわり」で描かれる暗黒面の一端をここで見せる。

それにしても内田の後ろに本当に何かいたんだろうか、いたとしていったい何がいたのだろうか?


長く煮込むほど
とりあえず学校でそれをやろうとした保坂、あんた勇者だよ!オリジナルでカレーの話題が多いのはやっぱり中の人の影響なんだろうか(注1)。13.5話もそうだけどナツキに対する保坂の言動ってのは、原作ではアツコが間接的に言っていただけだった、保坂の面倒見の良さが良く出ている。

あとナツキよ、お供するって言ってたけど晩飯の仕度はいいのか?


真実
まず一言言いたいのは「ツンデレ」ってテレビで特集したり、チアキが良く耳にするほど人口に膾炙している物なのだろうかという事だ。

チアキがカナに対して「ツンデレ」するのは良く見るけれど、内田に対しては「ツン」も無いし、「デレ」も無いように思う。(チアキがいつも「ツン」なのはマコトに対してだろう。いつか「デレ」るんだろうか)

ここでのカナは意外と姉っぽい。「ツンデレ」の意味が分からないから逃げたようにしか見えないけれど。


オフサイドだ
良く考えてみれば速水のバレーボール以上にやっているのを見たことが無い、藤岡のサッカー。1ゴール、2アシストとはなかなかにやるじゃあないか。

だが、(バカ野郎)日本代表の敵ではなかったか。


糖分が
チアキとトウマがけんかしてどうのって話とか、オチの「塩だよ」(原作および「おかわり」では「塩でもなめてればいいよ」だったけど)とか原作にあったネタを上手い具合に組み合わせてオリジナルエピソードとして組み上げている。

「残すのはもったいないから」というセリフがある以上、おそらく食べた後にカナの存在を思い出したのだろう。そこからの責任のなすりあいがケンカに発展した、と。

それとチアキの「こぶしでこめかみをぐりぐりするのは反則だ」というのはなんかのアニメか漫画のネタだと思ったんだけど、どうだったっけ?


妥協
グラウンド50周、1周800メートルとして40キロ。フルマラソンと考えれば不可能な数字じゃないけど、バレーボール部の常識的なランニング量ではない。それに付いて行く男子部員達。それはやはり保坂の人徳のなせる技か。思えば保坂と男子バレーボール部員達との関係は原作でもアニメでも描かれなかった部分だな。(注2)

この場にナツキはいなかったけど、このグラウンド50周を走りぬきそう。トウマでさえ10キロ走ったんだから。(注3)


決まり手は
唯一のマコちゃんネタ。カナの「男とばれるようなことをするのか?」に凄みを感じた。カナの脅しに屈さなかったマコちゃんもハルカの無意識の超必殺技にあえなく撃沈。

この話を知らないと「MAKOTONOKO」(「みなみけびより」のマコトのキャラクターソング)のフレーズを理解できないんじゃないか?


立ちなさいよ
エピソードとしては最初の話の続き。ハルカのナマケモノッぷりはもうチアキも知るところだったのね。ナマケモノっぷりをみんなから指摘されて、いじけるハルカがかわいい。

カナがみんなから「ごろごろしてないで立ちなさいよ」と言われるオチもきれいに決まって、なかなかに良い聴後感(これが一番適切な表現だろう)だった。











注1:ハルカの中の人、佐藤利奈さんがカレー嫌いだったり、保坂の中の人、小野大輔さんの得意料理がカレーだったり。

注2:もともと「みなみけ」にはほとんどモブが出てこないので(「おかわり」でモブにあの方法を使ったのはそういった理由があったからではないか)、仕方が無いことではあるが。この辺も「面倒見の良い人」という話の傍証となるだろう。

注3:「おかわり」5.5話参照