うたのすけの日常

日々の単なる日記等

うたのすけの日常 新聞記事のスクラップノート193

2013-02-18 06:32:03 | 日記

              

 「手配されていることも忘れて」「交番に助けて」「おどされた詐欺男逮捕」思わず笑ってしまいます。昭和50年6月12日深夜、午前1時20分ごろ、東京都新宿区歌舞伎町の新宿署歌舞伎派出所に、右足はだしの男が真っ青になって飛び込んできました。このあたり新聞記事も、講釈師見てきたようなに通じるものがあります。
 近くのマージャン荘で一緒にマージャンしていたて男に「カネを出せ」と脅かされたと訴えます。同署員がかけつけ相手の男B(30)を恐喝未遂の現行犯で逮捕です。しかし被害者も挙動が不審なので身元を調べたところ、神奈川県藤沢署から詐欺の疑いで指名手配されている青森県生まれの住所不定無職、A(33)とわかり、その場で一転「犯人」となり捕まりました。何ともまあお粗末な男であります。
 調べでは昨年11月、藤沢市内で「土地に投資すると月に十万円もうかる」と知人に持ちかけ、35万円を受け取りそのまま姿をくらましたものであります。その後、都内など転々としていましたが、好きなマージャンが止められず、この日もBらと卓を囲んでいました。そして負けてスッテンテンになったBがAに「やり方がきたない」と怒りだし金を脅し取ろうとします。
 思わず交番に飛び込んで旧悪がばれたAは「こわくて、つい自分が手配されていることを忘れてしまった」とがっくりしていました。
 交番のお巡りさん警視総監賞ものであります。


うたのすけの日常 新聞記事のスクラップノート192

2013-02-17 06:36:56 | 日記
               

                      商船大生自沈
 
 見出しでからかわれています。「航行先は女子大寮」「下着ねらった侵入」「三人、先輩のまねした」神戸市・甲南女子大学の学生寮で、物干し場のパンティーをとろえうとした神戸商船大学の一年生3人が神戸・東灘署に住居侵入現行犯で逮捕されました。
 学生たちは「先輩たちがパンドロといってやっているのをまねした」といっており、警察側は好奇心からのいたずらと見ていますが、その年4月には東京商船大学で、新入生が先輩に無理に酒を飲まされ死ぬ事故があったばかり。今度は西の海の男の候補生たちの事件に、大学側は「誠に不名誉なことで……」と頭を抱えています。
 3人は調べにたいし罪の意識はほとんどなく「ほかの者もようやっている」と言い、約10人の名をペラペラしゃべっています。かなりの学生たちが同じような行為をしていた可能性があるとみています。商船大と甲南女子大とは1キロほどしか離れていません。
 もっともそんなことは理由になりませんよね。なおこの事件とはべつに、男が窓から女子寮に侵入した事件があって、東灘署では夜間3人の警察官を常時警戒に当たらせていました。

うたのすけの日常 新聞記事のスクラップノート191

2013-02-16 06:30:55 | 日記
                

 何ごとかと吃驚です。「恋に家焼かれる」「失恋男 乗り込み焼身自殺」昭和50年6月7日、東京・品川区ホームヘルパーA子さん(41)方の玄関から中年の男が飛び込み、部屋でテレビをみていたA子さんの長女(17)ら2人の姉妹の前で、持ってきた5リットル入りのガソリン缶をかぶり火をつけました。燃え上がった火で、この男は焼死。A子さん方と隣りの2棟が全焼しました。
 荏原署の調べでは、この男は同区の会社員B(48)でBの部屋には、仏壇に線香がともされ、「人生とは苦しいものだ。皆さんにご迷惑をかけて申し訳ありません」と書かれた遺書がありました。
 同署は、以前BがA子さんと交際があったことや、ガソリンをかぶってライターで火をつける前に「うらんでやるぞ」といっていたことから、最近、A子さんとの交際がうまくいかなくなったことを恨んで焼身自殺したとみています。
 A子さんは事件の直前にBから電話がかかったため、会うのを避けて近所の家に行っており、留守でした。
 男のはた迷惑な独り芝居、空振りに終わりました。
 小生の頭には「中年男」「狂恋」なる字句が即浮かびました。

うたのすけの日常 新聞記事のスクラップノート190

2013-02-15 06:38:20 | 日記

             

 「主婦、隣家の幼女殺す」「息子の受験勉強の邪魔」昭和50年11月14日、考えられない事件が勃発しました。仙台での事件であります。
 仙台市岩切今市、会社員、Aさん(29)方から「長女が昼過ぎに遊びに出たまま帰らない」と仙台市東署今市駐在所に捜索願が出されました。署員や消防署員で捜索していましたが夕刻7時ごろになって隣家の無職、B(39)が「私が殺して、ヤブの中に捨てた」と連絡がありました。
 調べたところB女の自供通り、Aさん方から約1500m離れたヤブの中で、幼女(4才)の遺体が見つかりました。同署はB女を殺人と死体遺棄の疑いで逮捕です。
 「夜まで騒ぎすぎる」 自供によりますと午後1時ごろ自宅の前で遊んでいた幼女を「いいものを買ってあげる」と誘いだし、藪の中で絞殺して逃げ帰ったといいます。
 調べにB女は中三と高三の息子たちが受験勉強しているのに、Aさん宅で遅くまで大声で歌ったり笑ったりしており、腹が立って殺した」と、言っています。両家は隣り合わせで、殺された幼女はふだんからB女を「おばちゃん」と呼んでいましたが、家族同士はとくに親しい付き合いはありませんでした。
 それにしてもです、ほかに手立てはなかったのでしょうか。……。


うたのすけの日常 新聞記事のスクラップノート189

2013-02-14 08:08:52 | 日記
               

                    横着な男もいたもんです

 「オレの替え玉で北大をうけろ」「大学生軟禁、猛勉さす」「日に12時間、眠るとタバコの火」
 こんなこと通ると思っていたのですかね。もっともそう思ったから仕出かしたのでしょうね。
 東京・十条で、北大に入りたい一心で機の弱い大学生を、替え玉受験生にして3畳間に閉じ込めて1日12時間、むりやり勉強させ、居眠りするとタバコの火を押し付けたり、なぐったりしていた少年が、王子署に暴行傷害の疑いで逮捕されました
 捕まったのは北区のアパートに住む無職の少年(19)A。調べによりますとAは、同じアパートに住む芝浦工大工学部3年Bさん(21)に「どうしても一期校の北大工学部に入りたい。替え玉受験するので協力しろ。逃げ隠れしたら、郷里のヤクザを連れてくる」とおどし、2階の3畳間に軟禁状態にします。それにしても世間には、純情といいますか、気の優しいといいますか、気の弱い人間もいるのですね。
 Aは1日5時間のスケジュール表を作り、Bさんのそばに座り監視しながら勉強させていました。Bさんは朝夕の2回、新聞配達し、昼間大学に行くため毎晩睡魔に襲われますが、そのたびにAはBさんの腕や手にタバコの火を押し付けていました。
 夏休みに入ると、勉強は1日12時間にかわり毎朝、Aの部屋でいっしょに食事をしたあと、7時半ごろから勉強をはじめ、途中わずかな時間に昼食をすませ、勉強をつづけていました。逃げ出そうとすると包丁をつきつけ、なぐったりけったりします。Bの部屋からは家財道具を運び込み、「逃げると、とっちゃうぞ」と、おどしたりします。
 Bさんが居眠りすると果物ナイフを火であぶり、右腕に押し付け、2週間のやけどを負わせました。Bさんはあまりのむごさにたまりかね、隙を見て逃げ出し110番。警察に訴えました。
 Aは調べに「北大に入って将来、自然科学者になるのが夢」と語っています。いやはや……。

うたのすけの日常 新聞記事のスクラップノート188

2013-02-13 08:44:50 | 日記

             
 「本万引き一千万円」「ステレオ持ち預金四百万円」自称大学院生と、昭和50年10年9日の記事です。
 万引きした本を古本屋に売りさばいて生活していた自称「東大法学部大学院生」が横浜・神奈川署につかまり、8日横浜地検に身柄送検されました。
 調べによりますと横浜市神奈川区の無職A(26)。で、5年ほど前から横浜市をはじめ大阪、名古屋などの書店から比較的高価な美術全集や法律専門書、辞書類などの書籍約3000冊、1000万円相当を盗んでいました。
 捕まった時、300万円の定期預金と100万円の普通預金を持っていました。部屋には盗んだ本が畳一枚分の本棚3つにぎっしりつまっており、本を売った金で買ったとおもわれるステレオや冷蔵庫などの電気器具が部屋いっぱいに置いてありました。本のほかにも食料品、衣類など手当たり次第に万引きしていたらしいのです。
 盗んだ本は半年ほど寝かしたあと、横浜や東京方面で盗んだ分を関西方面で売りさばき、またその逆の手口を駆使しておりました。盗まれたのを気付いていないのか、書店からの被害届はほとんど出ていませんでした。
 Aは盗んだ本は読んではいませんが、「東大法学部公害法研究室」などの肩書きをつけた名刺を持ち歩き、古本屋を信用させていたらしいのです。
 しかし先月横浜市のスーパーで冷凍イカなど3000円相当万引きしたところを警備員につかまり、これがきっかけで5年間の悪事が明るみに出ました。
 「イカぐらいお金を出して買え!」です。


うたのすけの日常 新聞記事のスクラップノート187

2013-02-12 12:28:58 | 日記
                いくらなんでも酷過ぎます

             

 「母のサラ金借金のカタ」「娘の中学生軟禁」「乱暴して21日間も」コレ軟禁なる表現でよろしいのでしょうか。名古屋での事件です。
 主婦が借金を返済しないことを理由に、その娘を連れだして乱暴、21日間も愛人のアパートに軟禁していたサラ金会社の社員が昭和50年8月13日、誘拐、婦女暴行の疑いで名古屋・中村署に逮捕されました。
 調べによりますと男A(28)は岐阜市のBさん方を同僚2人で訪れ、Bさんの妻C子さん(36)が借りた6万円の返済を迫りました。AはBさんの長女中学3年生を「借金のカタ」だ」と連れだし、同僚と別れた後豊田市の山中で乱暴します。
 Aは長女を「芸者置屋に売る。逃げても手配すればすぐ捕まるぞ」とおどしたうえ、愛人のアパートに「俺の妹だ、見ていてくれ」と連れ込み軟禁しました。Bさん夫婦は、娘が帰らないのを心配して翌日サラ金会社に電話しましたが、Aは「名古屋駅で金を渡して帰した」とウソをつき、ときどきアパートに来て愛人の留守中、娘を乱暴していました。鬼畜りも劣る男です。
 娘は帰りたくとも金がないたうえ、夜に連れてこられたため、軟禁されているアパートの住所がつかめず、逃げればすぐ捕まると恐れてずるずると暮らしていたといいます。しかし娘の挙動に不審をいだいた愛人が問いただし、この事実を知った愛人が中村署に娘を同行、同署は娘を保護し、両親に対面させました。
 母親はやつれきっており、「サラ金に手を出した私がバカだった。Aは鬼だと」と怒っています。怒ってすむ問題ではないと思うのですが。

うたのすけの日常 新聞記事のスクラップノート186

2013-02-11 08:12:07 | 日記
                 見出し通りの悲しいお話です

               

 「早すぎた春悲し」「結婚に反対され16歳と17歳が心中」そして「熱海の海岸」とあります。
 昭和50年6月28日午前4時半ごろ、静岡県熱海市錦ヶ浦の通称一本松付近の海面に若い男女が死んで浮いているのを、捜していた熱海署員らが見つけます。
 調べでは、この2人は同県三島市の、トラック助手A(17)さんと同県沼津市の高校2年のB子さん(16)とわかりました。2人は25日夜家出しており、熱海へきて、自殺名所の錦ヶ浦から飛び込み、心中したと同署ではみています。2人は手首をガウンのひものようなもので固く結びあっていました。
 27日夜たまたま錦ヶ浦を警邏中の熱海署員が、ショルダーバッグと女性用の黒い靴、男物草履があるのを見つけ、調べたところバッグからB子さんの生徒手帳が出たため、捜していた家族に連絡します。
 家族の話によりますと、2人は9か月ほど前友人を通じて知り合い、昨年暮れごろから、それぞれの両親に「一緒になりたい」と相談しましたが、双方の両親から「まだ早いのでもう少し待ったら」と反対されていたということです。
 絶対反対というわけではなかったのに……。

うたのすけの日常 新聞記事のスクラップノート185

2013-02-10 06:32:12 | 日記
            とんだ親不孝者 でも笑ってしまいます

             

 「母が死んだと」と香典詐取「社長から花輪が届き」「母親が怒ってばれる」
 東京・石神井署は10日、生きている母親を死んだことにして勤め先の社長から香典と葬儀費用41万円をだましとっていた男を詐欺の疑いで逮捕しました。
 捕まったのは練馬区の会社員A(43)。調べではAは不動産会社の営業部長を勤めていましたが、社長宅を訪ね、群馬県館林に住んでいる実母(72)が生きているのに「母が死んだ。長兄は戦死、次兄は新潟にいるが、大雪で来られない。三男の私が葬式をださなければならないので費用を貸して欲しい」とウソをつき香典1万円と葬儀費用40万円をだまし取っていました。
 社長が館林市内の葬儀屋に頼んで花輪を贈ったところ、Aの母親が元気に出てきて、葬儀屋に「私はまだ生きているよ」と怒鳴りつけたことからAの犯行がばれてしまいました。
 昭和50年の7月の記事であります。

うたのすけの日常 新聞記事のスクラップノート184

2013-02-09 06:30:28 | 日記

               

 「死後二年、だれも知らず」「近所交際せぬ姉弟」「気位高いと敬遠され」大阪での出来事です。なにごとも程度問題と思います。
 昭和50年5月31日午後、大阪市住吉区に住む姉と弟が数年前から音信のないのを不審に思った親類の人たちがカギをこじあけてはいったところ、姉弟は白骨死体になっているのが見つかりました。
 住吉署は外部から侵入の痕跡もなく、荒らされた形跡がないところから、自殺が病死とみて調べていますが、なんと死後2年はたっているということです。
 親類の人たちの届けから詳細が明らかになります。玄関すぐ奥の4畳半のふとんの中に、女性の白骨死体があり、奥6畳の間に男の白骨死体がありました。同署は男はAさん(47)と姉のB子さか(52)とみています。Aさん一家は母親とAさん姉弟の3人で暮らしておりましたが、7年前母親が死亡、2人暮しとなりましたが、数年前から2人に定職はなかったようであります。
 区内に親類が数軒あったものの、「Aさん方は気位が高くて」と、次第に親類付き合いが遠のいていました。
 同家は借地の持家ですが44年4月から月1,000円の地代が途絶えていました。さらに数年前から電気、ガス、水道がとめられています。このため地主の催促で親類の人が訪ねて、2人の死がわかったということであります。
 Aさん方は3軒続きの棟割り長屋の真ん中でして、東隣の住人は「2年ほど前、Aさんを見たきり。付き合いもないうえ、家に鍵がかかつたままになっており、気にもしないでいた」といっています。なんとも寒々とした都会の情景であります。