うたのすけの日常

日々の単なる日記等

うたのすけの日常 新聞記事のスクラップノート184

2013-02-09 06:30:28 | 日記

               

 「死後二年、だれも知らず」「近所交際せぬ姉弟」「気位高いと敬遠され」大阪での出来事です。なにごとも程度問題と思います。
 昭和50年5月31日午後、大阪市住吉区に住む姉と弟が数年前から音信のないのを不審に思った親類の人たちがカギをこじあけてはいったところ、姉弟は白骨死体になっているのが見つかりました。
 住吉署は外部から侵入の痕跡もなく、荒らされた形跡がないところから、自殺が病死とみて調べていますが、なんと死後2年はたっているということです。
 親類の人たちの届けから詳細が明らかになります。玄関すぐ奥の4畳半のふとんの中に、女性の白骨死体があり、奥6畳の間に男の白骨死体がありました。同署は男はAさん(47)と姉のB子さか(52)とみています。Aさん一家は母親とAさん姉弟の3人で暮らしておりましたが、7年前母親が死亡、2人暮しとなりましたが、数年前から2人に定職はなかったようであります。
 区内に親類が数軒あったものの、「Aさん方は気位が高くて」と、次第に親類付き合いが遠のいていました。
 同家は借地の持家ですが44年4月から月1,000円の地代が途絶えていました。さらに数年前から電気、ガス、水道がとめられています。このため地主の催促で親類の人が訪ねて、2人の死がわかったということであります。
 Aさん方は3軒続きの棟割り長屋の真ん中でして、東隣の住人は「2年ほど前、Aさんを見たきり。付き合いもないうえ、家に鍵がかかつたままになっており、気にもしないでいた」といっています。なんとも寒々とした都会の情景であります。