観測にまつわる問題

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「加計問題」の本質

2018-05-09 14:56:08 | 政局・政治情勢
これは加計学園どうこうではないですね。加計問題という名称そのものが罠だと思います。

皆さんもご存知の通り、手を挙げたのは加計学園と京都産業大学だけです。そして後から来た京都産業大学は降りているので、誰がどうやっても加計学園以外の選択肢がありません。これで加計学園を選ぶなというのが無理難題です。

そもそも加計学園は何十年もずっと開設がなかった獣医学部新設のため努力し準備が整っていました。安倍首相と友人であることは徹底的に新設を阻止してきた獣医師会と戦うにあたって、加計学園の理事長も心強かったかもしれませんが、民主党政権の頃から獣医学部新設の働きかけはあり、その時決まっていたら「加計問題」はありませんでした。安倍首相は疑われないため、獣医学部新設を止めなければならなかったでしょうか?

京都産業大学は準備が整っていなかったので降りたそうですが、そもそも後から参入しようとしたのですから、準備が整っていなかったも当然かと思います。「加計問題」の本質を考えるなら、加計学園に注目するのではなく、京都産業大学その他に注目するべきでしょう。京都産業大学に過剰な圧力(圧力をかけられたような気がしたなどのフワッとした根拠が不確かな話で当然裁いてはなりません)があったかどうか、その他何処か手を挙げようとした大学に過剰な圧力が無かったかが焦点です。それがあったら安倍首相が加計学園ありきで友人に利益誘導したという話になるかもしれませんし、それが無ければまたしても野党・マスコミの大スキャンダルということになると思います。

加計学園周りを幾ら取材したって、物事の本質からは遠ざかり誤報を繰り返すばかりです。選択肢が加計しかなければ加計を選ぶしかありません。仮に首相が加計学園を選びたいと強く思ったとしても、他に選択肢があれば、加計を選ぶのにそれなりの理由が必要です。今回は理由も何も選んでいないのですから最終的な段階で加計学園に決まったことに首相の意志が働く余地はありません。最終段階に至る前に首相の意志が働いたかどうかが焦点に決まってるじゃないですか。そしてその意志があるかどうかは加計学園を取材して判断できることではなく、京都産業大学その他を取材して判断できるということになります。もう取材しており特に何も無いなら、加計問題は無かったということであり、国会で無駄な時間を浪費するのは止めなければなりません。

加計学園周りを取材して息巻いている野党はワザと空打ちして疑惑を振りまく悪党なのでしょうか?それともただの馬鹿なのでしょうか?解消されない疑惑を追及しまくるなんてワザとやっているならこんな小悪党はおらずクレーマーそのものだと思いますが、今までの野党の体たらくを見るにつけ、ただの馬鹿とも思えますし何とも言えないところです。

ただし、岩盤規制突破の観点からは加計学園や愛媛県・今治市の獣医学部新設の努力は賞賛されるべきものであり、京都産業大学が岩盤規制突破に努力したという話は聞いていないということは付け加えておきます。加計学園は汚職の問題ではないのですから(幾ら取材しても汚職の証拠は出てきていません)(加計学園を取材したのは汚職があったと思っているのでしょうが、大した根拠も無く延々と国会の場で追及することこそ犯罪的であり、魔女狩りそのものです)、獣医学部新設を阻む岩盤規制が是か非かという観点抜きに「加計問題」を語ることはできません。そもそも獣医学部新設を阻んだ文科省・獣医師会は政策的に正しかったのか(正しくないとすれば、問題解決に尽力した加計学園その他に同情的になります)、手続き的に政府や文科省・獣医師会に落ち度は無かったか(ほぼ確実に瑕疵はありません。瑕疵があったら決められませんし、決めたとしても反対した獣医師会が訴訟でも起こせばいいだけです)、選考の過程で加計学園以外を辞退させる圧力があったか(選択肢がないのですから、100%加計を選ぶ圧力はありません)その3つをよく見直してみることですね。どうしてもモヤモヤしてスッキリしないのであれば。



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